武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

詩が爆発するとは(作品紹介117・色鉛筆)

2013-04-27 20:41:40 | Weblog

実りの春
冬の制作三昧の成果が作品に。

ヒロクニさんは、本当に新しい色鉛筆画のスタイルを次々見せてくれる。
この作品も武内ワールド全開です。
「ヒロクニさんは、詩人だ」と言ってあげたい。

若い頃(洋画家の頃、修行中かな?)の心の師匠「徳山巍氏」から、
「おめぇは、詩が爆発すると、すげえよ」とよく言われたと、いう話を何度も聞いているので、
詩が爆発するということは、こういうことか?と。

そんな訳で、この作品を眺めています。

ワクワク感がある作品って、なかなかないのですよ!
ご馳走を食べようとか、プレゼントを貰う嬉しさとかと違う、次元のもので、見るだけで精神がワクッとする絵というのは、少ない。ヒロクニさんの絵は、ワクワク感の中に「悲しさ」が潜んでいるのも魅力。「才能で、凄い絵と思わせながら、ふと悲しさがあとから感じてくるのが、良いのです。

家では、出来損ないの絵もたくさん描くけれど、「キメタ」時は、「やったぁー!あなた~」と尊敬の眼差しで見ます。

こうなったら、金も名誉もいらないから、この道まっしぐらで頑張れ!!と思うのでした。
もともと、金も名誉も何にも持っていないから、この道を進んでいるのかもしれませんが・・・。
この道を進んでいるから、世間のベクトルとは違う方へ進んでしまうのか?興味深いところです。

ヒロクニさんの持っているものは、画材と絵と猫二匹。それと、わたしです。


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時代に反逆する絵画(作品紹介116・色鉛筆)

2013-04-21 15:31:24 | Weblog

肖像(色鉛筆・6B鉛筆)
サイズ B4

難解になってきたヒロクニさんの作品。
小さな絵ですが、画期的な作品ではないか?と頭によぎりました。
ヒロクニさんの絵もピカソみたいになってきた?

ピカソと違うのは、武内曰く、
「最初からアカデミックな要素をはじめから排除して出発したというコト」

わたしが、ヒロクニさんの話を聞いて思ったことは、
「日本の洋画家達の作品の素晴らしさを感じて、油絵を描く」
「音楽・ロック、ジャズ、アメリカの文化の影響を多大に受けた。特にポップアート」
「フランス文学好き」
現在は、ジャック・ラカンの「エクリ1」を読書中です。

これが、ヒロクニさんの中でごちゃまぜになり、発酵して今の作品があるということではないか?と思う。あくまでも、わたしが思っているだけで、ヒロクニさんとわたしの間にも誤解や思い違いはあると思います。いつだって、理解させて欲しいと思っているけれど、言葉の次元が違うのかよくわからないのが正直なところです。

話が合うのは「今日の晩御飯は何しよう?」だけ・・・・。
お互い、今日は身体が何を欲しているのか?という話題です。

今日は、メモを渡された。「これをアップしたら、すむんじゃないの?」と言いながら。
以下がこれ↓

「まゆみ」って、初めて聞く女性の名前。そんな人いたかなぁ~と思っていた。はっと、気がついた。このまゆみというのは、「まゆみという木の名前」なんだと!

『O嬢の物語』作者はポーリーヌ・レアージュ。このフランス小説に「まゆみの木」の描写が多く出てくるのです。その木が我が家にも1本あって、赤い実をつける姿が好きで、ヒロクニさんはその木の事を書いているのだなぁとわかりました。「新しい女の名前か?」と疑ったりして、恥ずかしいです。

『O嬢の物語』は、わたしも読みました。ポルノ小説というのかな?厳かな感じで、高尚な雰囲気がとてもいいのです。絵で言えば、ポール・デルボーですね。

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ファンキーな作品(色鉛筆・作品紹介115)

2013-04-17 14:33:52 | Weblog

「歯の痛い三人の運転士」というタイトル
大きさは、B5サイズ
蛍光ピンクの色鉛筆も使用しているが、蛍光なので写真には反映されていないのが残念。

最近の作品は、変化、変化と変革の時期なのか、ヒロクニ画伯の50代の頃の作風とスタイルはとても変化した。70代に入ってから画風の変化が見られたが、本当に変わったなぁと感じた作品です。

50代の頃は、緻密に描かれた色鉛筆画は、「街の曼荼羅」と評価して頂くことが多く、見ている人はビッシリ描きこまれた街や人、記号、街角で、絵の前に、虫眼鏡を用意したくらい細かく、見る人に息をつかせない作品が多かった。

ヒロクニさんは、日常生活でも、粗野な所とすごく繊細な所を併せ持つ複雑な性格な人です。
いちごを食べる時は、まるごと口に入れるのは嫌いで、薄くスライスしたものを、小さなフォークで食べるのが好きであります。(いつも、そのように用意しています)

かと思ったら、裸足で庭をズカズカと歩く姿は、野蛮人のよう。まあ、とにかくやることなすことが、芸術家なのかもしれません。実際、まわりの人は、芸術家だから・・・と、黙認してくれています。

この冬は、「家に篭って制作三昧の成果が上の絵だ」とアトリエで説明を受けました。
わたしが、23年間、横にいて思うのは芸術家というのは、燃え続けることが出来る人なのだと思いました。75才になったヒロクニさんは、全然変わっていないという感じ。パワーが普通の人とは全然違う。いつも、TVばっかり見る老人のことを、廃人呼ばわりしたりする勢いは、何なのかしら?聞き辛いので「人のことは、ほっとけ」とか「自分のことを一生懸命考えた方がよいのじゃない?」と勢いをかわしている日常です。

話が横へそれました。
作風に変化があるとしたら、絵の中に「勇気」のようなものが強くなってきたのでは?と感じています。
わたしは、ヒロクニさんがますます「食える」という発想からは、遠ざかっている気がしています。気長に、絵の評価は、時間にゆだねるしかないという決意を新たに、「あなたの為にエンヤコラ!」とヒロクニさんに大声で聞こえるように言ってやろう!

やっぱり、頑張る人に情けをかけるのは、人情ですよね!

ヒロクニさん曰く、「愛情が一番や」。と言います。



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風が吹く(色鉛筆・作品紹介114)

2013-04-10 19:30:22 | Weblog

幼少の頃すごした徳之島に電車が走る

子供みたいだが、ヒロクニさんの絵に電車は登場する。
電車マニアではないが、電車をテーマにした作品が多いと思う。
以前は、地下鉄シリーズだったのか、地下鉄をテーマにした色鉛筆作品がある。
阪神大震災後、居を宝塚に移した頃、ダンボール箱に木の板をのせて、机にして、作品を描いていた。
わたしも、その頃は働くのに忙しく、その姿を見ても「悲惨」とも思わず、「ヒロクニさんって、偉いわ~」と横目で見つつ仕事に励んでいました。今思うと「ちょっぴり不幸な状態」だったかも・・・。しかし、その頃、地下鉄をテーマにした作品を多く描いた。絵の色合いは、藤色から、紫、ピンクとそんな色が靄のように漂う作品だった。

やっと春になり、風がスーと吹く。
そして、電車のテーマの絵がを再び描き出した。
これが、電車を運転する人の絵とすぐに分かる人は、そう多くはいないと思います。

風を切って、電車を運転しているのは少年だろうか?
わたしは、「勇気」のようなものを、感じるのですが、他の人はどんな風に感じるのかなぁと思いました。

7月は、東京での個展があります。
この絵は、東京展(銀座)での個展に出品する予定です。

今日は、関西では冷たい風が吹きました。
でも、清清しい1日。

ヒロクニさんは、冬の間、制作、制作と制作三昧の日々に実りを感じたそうで、
「ありがとう、サホリ」「何してんの、あんた!おっさん!てガミガミ言わないからいいよ」。と言われたが、
「過去にそんな事があったということか?」とその言い方が真に迫っていた事に驚いたヮ。再現しているという感じですね。

とにかく、冬の制作で何かをつかんだという事です。
やはり、絵は描いて描いて描きまくらないといけないものだと思いました。



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何となく怖い・・・色鉛筆作品(作品紹介113)

2013-04-05 19:45:11 | Weblog

何となく怖い・・・。
この絵をヒロクニさんから突きつけられた。
ヒロクニさん、頭?大丈夫?こういう気持ちになる作品は、見たとたん「不安な気持ち」になる。
もう、わたしの許容範囲を超えているのです。

こういう気持ちになると、わたしは無口になり、しばらくの間、話かけられても「ああ、そうなのね」「そうですね」「そうね・・・」と言いつつ、顔面神経痛になったように、顔が引きつってしまって、心と身体が別々になる。
気持ちが治まらないので、時間が少々経ってから、「わたし、その作品よく分かりません」「どういう風に考えたらいいのか教えて下さい」と聞くのです。

そうすると、「えっ!分からんのか!」
      「そんなの説明したら面白くもなんともない」
      「じゃあ、いいよ」
と、プリッとされる。
少し理解のヒントをくれるとか、考えとか言ってくれたらいいのに・・・。
いつもブログに書くが、わたしは、「バカにでも分かる説明」を欲しているのだ。

こうやって、いつもヒロクニさんを白けさせていますが、聞かずにはおれない。
特に人物らしきものの、頭が外国の城のような段々になっているのが気になる!!
考えてもしかたがないので、家の外に飛び出した。

飛び出すと、今日はいい天気でした。太陽に浴びながら、庭仕事に励み「不安」な気持ちを解消した。
ハナニラ(ニラの花、又はイフェイオンという呼び名がある)が咲き出して、植え込んだ花とのコラボーレーションというか、花盛りの庭で、ひとり洗濯を干しながら気持ちよく過したのでした。

秋に準備した花達が、春を満喫しています。5月~6月に咲くポピーの苗を植えつけつつ、自己満足にひたる。
頭は、赤いてんとう虫のような斑点があるポピーの花の群れを描きながら、エンヤコラ!と土を掘る。
家は、3DKの間取りだが、この家の庭の広さには、大変満足しています。


ハナニラは、毎年かってに咲きます。
やはり、ガーデニングを始めてから、根源的に太陽って凄いなぁと感じます。蛍光灯とかと違って、光に栄養があるって感じるヮ。
太陽に感謝!!生かしてくださってありがとうございますって心から思います。
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春ですね。ヒロクニさんは春もアトリエに篭る。

2013-04-01 23:16:16 | Weblog

庭から見える我が家。
左がヒロクニさんのいるアトリエ。電気の傘が光っている。
春になっても外に出ようとはせず、制作。
絵を描く機械のように頑張っているが、身体を壊しはしないかと心配になります。


今日は、気持ちの良い天気。
ヒヤシンスが咲いてきて、庭はとても甘い香りがします。
紫のヒヤシンスは、ウッドストックという種類。ロックが鳴る我が家には、「ちょうどいい」と思って植えました。青のヒヤシンスは、「ターシャが愛した花の名前」という本を見ながら、このヒヤシンスを是非植えようと思い、お取り寄せしました。「デフォルト・ブルーという名前。

秋に植えたものが、春になって咲き始めました。
「春になると、自然に咲く」という当たり前のことに驚きます。
季節が巡って花が咲く瞬間というのは、いつも新鮮に感じます。冬の終わり頃になると、春が本当に待ちどうしい。
クマなヒロクニさん(良人)と何所にもいかず、家の中で威張られて、用事を言いつけられるわたしは、春が来るのを待っていた。いつまでも外で過したくなるのが春。用事も聞こえてないフリする。


庭仕事は、いつも一緒の猫。我が家の猫だ。
本当に、いつも手元を見ていたりと可愛い猫。
しかし、さすが雄猫なのか、こいつもナーナー鳴いて「水を入れろ」とうるさい。
良人も猫も人使いが荒いなぁーと思いながら、ちゃんと水を入れてあげる。


水を入れてあげると、ジョウロの上に乗って、手で水をすくって延々飲む姿を見せてくれます。
ジルくんは、今や「とぼけた猫」で、我が家ではアイドルなのです。拾った当初は、「ウンコのやたら臭い猫」でヒロクニさんからは不評でしたが、立ち振る舞いに可愛げがあるので人気が上昇。
すくい方がユニークで、写真では分からないが「バシャ、バシャ、バシャ」必ず3度音を立ててから、「、ピシャ、ピシャ、ピシャ」と舌で舐める音が大きくて、大げさな感じで笑ってしまうのです。

芳香性のあるヒヤシンスと水仙が多く植えたので、本当に庭から甘い香りがして、夢心地になって、ボーとしたいのだが、何故か細々したことが多くあって、ゆっくり出来ないのが残念・・・・。「亭主は留守で元気が一番」というのは我が家にはありません。(結構、妻苦しい!?)
わたしが、留守にすると、不機嫌になるヒロクニさん・・・・。なんだが、一時も離れられない夫婦なのです。

意欲的に種も蒔きたいし、花や土と戯れたい春です!!




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