武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

花を植える(色鉛筆作品紹介511、512)

2019-05-28 16:07:53 | Weblog



5月に入ってから出来上がった作品です。
花を植える人が描かれている。
ヒロクニさんらしい、色彩あふれる絵で楽しげな画面。しかし、普通でない絵です。

この絵の前に見せてもらった絵があります。
こちら↓


私が体調が悪い時、
「これ、君だよ」。と言って持ってきた絵がこれ。
「はやく良くなってくれたらいいなぁ~。と思って。」と。
「はやく、君、いつもののように庭仕事しなくっちゃ。」とも。
この形は、どうやら花を植える人らしい。
この形を覚えておいて、最所の色彩豊かな方の絵をみると、たくさんこの形があるのがわかる。
そう思うと、上記の絵は、花を植える人が多く描かれているのです。

ヒロクニさんなんか優しくなったなぁ~と思う。
以前は、「もろ女中が働かない」という態度だったのがなくなりました。
具合が悪くなったら、なんか不機嫌に突入するので、その態度に不愉快を感じていた私ですが、
「さほりもよく俺と、長い間頑張ってくれたからなぁ~、疲れもでるよ。」ですって。
あと1年経てば、結婚して30年になります。
歳月の重みがそう言わせているのでしょうか?!


話が変わります。
ヒロクニさんは急に「俺、マルクスって読んだ事なくって読んでみようかなぁ?」と言う。
私は、「ソ連も崩壊したし、そんな失敗した理論は読まなくていいのでは?時間の無駄。」と言った。

ヒロクニさん「読んだこともないのに、よくそんなこというな。」と。
だって、と私。「マルクスなんてニートで、大金持ちのパトロンのエンゲルスに大金をたかって、
浪費して、ブランド品や社交パーティーも大好で、旅行三昧、家も改築や家具の買い換えも繰り返し、
食事も節制しないで、メイドも雇っていて、金持ちは悪だーっていう本を書いていた人だろ。」

私「メイドに手を出して孕ませた後始末まで、エンゲルスにやってもらって。」
 「はっきりいって、人間のクズ。」
 「マルクス自身が働かなかったくせに、国民が適度に節約をしつつちゃんと働いてくれる事が前提のシステムというのが
  最大の誤りなんだよ?」

ヒロクニさん「・・・・・・・・」

私「きまぐれ美術館の洲之内徹さんも、最所マルクス主義にかぶれて共産主義の運動をしていたけど、
  途中で止めて、マルクスを読んでいたけどよく分からなかったと言って、足を洗っているよ。」
 「貴重な時間をそんなことに使うな!」と言った。

なんか、説得力があったのか、2度とマルクスの話をしなくなった。
いそいそと、ルイ・アラゴンの「イレーヌ」、生田耕作訳を取り出して読んでいます。

こっちの方が、ヒロクニさんらしいと思います。

内容はこんな本。ヒロクニさんから勧められているので、一度は読まないといけないと思いつつ。
伝統的文章と自動記述、文語と口語、客観的叙述と内的独白、写実と夢想を一つに混じて高らかに歌い上げる――超現実的な散文詩と
直截な肉体描写とのあいだを交互に行き来する言葉の奔流――カミュがエロティシズムの領域における最も美しい文章として賛えた衝撃作。
アンドレ・マッソンの挿絵入り。
ヒロクニさんの絵は、耽美的な絵は非常に少ないと思うけれど、身の回りには耽美的な要素もちらほら。
そういう要素も隠し持っているのが、ヒロクニさんの魅力だと私は思います。






そんな家庭で、くつろぐピピちゃん。
窓から、よく外を見ているうちに、着物が入った風呂敷包みの上で寝ます。
大きくなったなぁ~と。蝶が飛んでいると、うっとりと見ている姿は、首がクルクルよく動いて見ていてあきません。
ピピちゃんは、呼び方が増えて、「ピーすけ」とか「ピーや」「ピーくん」「ピピリン」「ピー」とか呼んでいます。
とにかく「ピ」という言葉に反応する様子も可愛くってしかたがありません。
ピーは、ノイローゼにならないかな?
















コメント (2)
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渡船とドクロ(色鉛筆作品紹介510)と 霊能者鑑定体験談。

2019-05-20 11:30:24 | Weblog


2018年に描かれた最近作。
モチーフがドクロと珈琲カップ。そして船。
ヒロクニさんの独壇場の組み合わせだ。

シュールな感じだが、笑いを誘う。
子供が描くようなと揶揄されることがよくあるが、毒を持った男である。
今日も、今日とて、制作に励んでいます。
非常にシリアスでストイックな人なのですが、
傍で見ていると、時々笑いを誘う人でもあるのです。
まじめなゆえに、可笑しなことにも真剣なので、可愛らしいと思ったり、あきれたりして、いつも退屈させない人なんです。


3日前、ヒロクニさんは急に、「妹は、自殺なんてして・・・」。と仲良かった妹の話をし始める。
時折、いつも亡き妹さんの話をするのです。
結婚した頃もよく話していました。私たちは、家族から祝福される結婚でもなかかったので、結婚式も挙げずにすまし、
2人だけで乾杯をしていたら、お隣の年配の方が、「あなた達、お似合いだよ」。と声をかけてくれたのです。
なんとなく嬉しくて話していたら、美容師をされていたことがわかった。
ヒロクニさんは、「妹が祝福してくれているのかな?」と呟く。
妹さんは、美容師をされていたからそう思ったみたい。
そんなことがあって、妹さんのお墓に報告に行った。

そして、私たちは自殺した妹さんの2階の部屋に住んでいたのです。
ところが、ヒロクニさんの義理父(三番目の父親)も妹さんの遺品の服を急に開封して、私にあげると持ってきたり、
写真を見せられたり、そんなことが続くと、成仏していないのでは?みたいな疑問が湧いて、途中で恐ろしくなって来たのです。
また、その家に住みだしてから、私に色々困難なことも起こり、ますます不気味な気分に陥ってしまったことがあります。
とりあえず、阪神大震災を境に引っ越してしまったので、あまり考えずに過ごしていましたが、
「追善供養」(徳が足りなくてうまく成仏出来ない方の供養)のお話を聞いたときに、真っ先に思い浮かんだのだけど、
お話では自分の家系の話だったので、誰をしていいのかわからないので、いろいろきいてみると、
ちゃんとした霊能者に聞くのがいいだろうという結果になったのです。

この辺で、頭大丈夫か?と言われそうですが、どの人がいいかな?とネットで探しました。
なるべく常識があって、普通感覚のある人がいいなぁ~が目安です。

もともと占いには興味はないし、霊能者にも興味はない方なんですが、専門家に聞くみたいな気持ちですかね~。
2人を選び出して聞いてみました。

質問は、ほぼ同じ。①私に付いている霊はないか?
         ②妹さんは成仏しているか?
         ③前世は何か?
         ④明石の暮らしていた家の事


1人目の方は、
①父方の祖父から三代前の先祖が無念な思いで亡くなってその人がいるが、あなたに危害を加えるような霊ではない。
②一般的に自殺すると成仏しないと思われているが、決してそうではなく、ご両親が供養されているので大丈夫です。
③袈裟をつけている姿が見られる。尼さんだった。
④自立神経が悪かったよう。つけたしで、直観力というか、感性が豊というか、普通の人が感じないようなことまで
 感じ取るので、自律神経が全般的に弱いと。悪く言えば神経質のため。
その先祖は、ちゃんと成仏するように働きかけておきますと。只はいけないのでは?と言うと、そんなに私がパワーを
使う霊ではないので、除霊して置きますと親切な方でした。

2人目の方は、2週間後に。
①付いている霊はいないです。
②大丈夫です。
③中近東でよく生まれ変わっていて、キャラバンの通交証の役人だった。男で、お金も持っていて
 美術家のパトロンもしていたと。主人が前世でも美術家で、そのパトロンのでもあったと。
④そういう時期でした。
 ただ、この霊能者の方は、「松村さん、それより、近所の人からなんかいつもと違うというような事言われていませんか?
なんか、頭が働いていないというか、身体の水分が足りてないというか、身体の調子が悪そうなんですけど・・・」と。
実は、近所の方から、井戸端会議のように、なんか痩せてるけど大丈夫か?食欲がない時は、バナナ、豆腐、惣菜も買うのだ!!とか、
やいやい言われていたのです。
「とにかく、松村さん、あなたにとって大切なことは、今の体調です!!食事や水分、これが一番大事です」。と。
電話かけた時は、そこまで身体の具合が悪いとは思っていなかったので、あとからこの必要性を感じたので、
なかなか鋭いものだなぁ~と思いました。先取りして助言してくれたのかもしれません。
身体の事は、いっさい話していないので、驚きました。
 あと、もう1つ興味深いことを言われました。「松村さんは、義理父のことを『きもち悪い』と思っていたでしょう」。と。
実は、この言葉そのものを思っていたのです。「えっ・・・・」。と沈黙してしましました。
「はっきりいいますけど、この方とあなたのご主人は、一緒に暮らしてはだめなんです。
何故かと言いますと、精神年齢は、あなたのご主人の方が上なので、ご主人の方が大人の対応をせまられるので、消耗するのです。
一見素朴そうで親切な人に見えるかもしれませんが、心の中は、ドロドロしていて、押し殺した感情が渦巻いています。離れているのが一番です」。と。
そうなんです。引っ越して、離れてからオモッ苦しい空気から解放されたような感じがして清々したと思っていました。
自分では、うまく言えない心の引っかかりが、この方の説明で一気にほぐされたような感じがして、何かが解放されたような感じでもありました。

霊能者に電話相談とはこんな感じでした。
前世は、聞いてもあまり意味がないと思いました。やはり今世を生き切るしかない。
1人目の方の自律神経の話も私自身に問うと、なるほどと思うし、今の現状を注意してきれた2人目の方が言ったことは、
事実だったし、善意や良心がある者が言うことは、素直に受け取るのが筋なような気がします。


なによりも、妹さんも成仏して霊界へ行かれているのがわかってよかったし、
ヒロクニさんから、妹さんの話を聞いても恐怖に怯える私がいなくなって良かったと思う。
考えたら、その恐怖は、妹さんを忌み嫌う感情でもあるわけだし、「良かった。良かった」。と胸を撫ぜ下ろしています。
ヒロクニさんの絵に妹が描かれていることもあるのですが、この絵は、ブログにあげたことがないのに気づきました。
またの機会に取り上げたいと思います。
ヒロクニさんが、いとおしく思っている仲が良かった妹さんが、バイオリンを持って笑顔で写っている写真を思いだすのでした。

私は、あの世というのは、あると思っているのです。
もうそういう意味では、見えない世界も認めるし、仏教徒かもしれません。


見えない世界の話から、やはり現実の話にもどります。
ヒロクニさんがリクエストのチューリップの花達。
ちょっと季節はずれですが、写真を撮っていました。


↑今年は、ピンク、白、紫の三色のチューリップを植えました。
 紫と白のビオラの横にピンクのチューリップ。ピンクと言うより、アプリコット色といったほうがいいかも。


↑こちらは全体像。奥に、濃い紫のチューリップと黄色いビオラ(昨年、取っておいた種を蒔いたもの)


↑濃い紫、白から紫がかる白のチューリップ。紫と白が入る丈の低いチューリップ。


↑今年は、赤とかではなくシックな感じと思い、紫のチューリップ2種に白とピンクを挿し色にと思い植えました。
 チューリップの花、ヒロクニさん凄く好きなので、どのチューリップにしようか?といつも悩みます。
 種類もとてもたくさんあるし、きっと来年もチューリップを植えると思います。


↑ビオラとチューリップ。


今は、チューリップはすっかり終わって、夏の花に向かいます。
トマトの種を蒔いて、苗を育てています。山芋も植えて、むかごの収穫を楽しみに思っている今日この頃です。
ヒロクニさんからは、「日に焼けて、黒くなれ!」と言われています。







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記号(色鉛筆作品紹介509)と万葉集

2019-05-09 14:23:06 | Weblog


いかにもヒロクニさんらしい作品です。
記号のように描かれている街の絵。
左上に歯ブラシのようなものが描かれているのが、摩訶不思議。

歯ブラシのコレクションをしていた時もあり、ドイツ製のゴムで出来たものを思い出します。

「令和」という新しい年号が始まりました。
万葉集を図書館で借りて、読んでいる最中だったので、「あらら!」と思い驚きました。
ヒロクニさんは、テレビで万葉集のことが特集を組まれていると、「さほり、やってるぞ!」と親切に読んでくれます。
この句の原文は、『万葉集』の巻五に、「梅花の歌三十二首〔并せて序〕」(815〜846)の部分です。

原文は、『于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香』


《書き下し文》では、ここでの読みは文語とする。 時ときに、初春しよしゆんの令月れいげつにして、
気き淑よく風かぜ和やはらぎ、梅うめは鏡前きやうぜんの粉こを披ひらき、蘭らんは珮後はいごの香かうを薫かをらす。
と、あります。

この原文は、漢字で書かれていますが、万葉集自体は、すでに大和言葉なんです。
漢字の意味とうまく日本独特の当て字をしていてるので、現代人がおぼろげに(私の事ですが・・・)読んでもわかるようになっています。
鎌倉時代に、漢字の原文を仙覚という天台宗の学問僧が、万葉集の研究として、
尚書禅門真観本、基長中納言本、六條家本、忠定御本、左京兆本などを入手し、万葉集の校合・校本作成にさらにいそしみ、
この前後より万葉集についての体系的な注釈作業を開始したのが、文永3年(1266年)から文永6年(1269年)にかけて
『萬葉集註釈』(萬葉集抄、仙覚抄)を完成させている。
現在私たちが読んでいるのは、この万葉集になります。

万葉集の前書きに、説明が書いてありました。


闘病という程大げさではないが、体調が悪かった時に、『ねずさんの目からウロコの日本の歴史』を、YouTubeで見てしまいました。
具合でも悪くならない限り、見ることはなかったと思います。
特に縄文時代のことが面白かった。縄文時代というのは、遺跡などの様子から争ったり、殺人などが全く無かった時代だったそうで
面白い解説でした。また、文字がなかったそうです。もしかしたら記号のようなもので表現していたかもしれないと思いました。
チンギス・ハーンが築いたモンゴルの遊牧民にも文字がない文化であったことも考えあわせたりして、
文字だけが文明を作るのではないのかもと妄想したりして、体調が悪かったが途中楽しく過ごしていました。

万葉集を読みながらで、その頃の様子、自然のありようも違うだろうし、高い建物もひしめいていない時代、
テレビや娯楽もなく、素朴で今の現代人とは感覚が違うであろうなぁ~と思いつつ、共感できる感情の流れなどを
感じながら、日本って面白いと思っています。
古代から、日本の続いている感が面白い感覚なんです。古典を読む楽しみはこれにつきるのでは?と。

ヒロクニさんには、「私が万葉集を好んで読んでいる」ということがインプットされているようで、
「さほり、やってるよ」。と、令和の和歌の解説のたびに呼んでくれます。
「体調悪い時は、食事は俺が作る」。とインプットして欲しいのだが、それは無理なようです。
「さほりは、自分で作る料理が好きだよねぇ」。と言われたことがあり、
「サホリは、自分で作る料理が好き」。と、インプットされているのでしょうね。
確かに、健康な時は、「サホリは、自分で作る料理が好き」。なんですが・・・・・。

だけど、ヒロクニさんは優しくなった。
以前は、体調が悪くても受け入れてくれなかったのだけど、買い物を行ってくれるようになったもの。
それも自発的に。ちょっと甘えれた感じがして嬉しかったわ。

体調もだいぶ良くなってきて、ホッとしています。
令和の時代、よい時代になって欲しいですね。




お茶目なピー。
座布団の角で、遊びます。目が丸くなるといっそう可愛いヤツ。


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2人で、トホホ・・・・・。

2019-05-05 17:55:21 | Weblog


ピピちゃんも滋味深い表情を見せるようになり、
時間は移り変わりゆく。

ピピちゃんは、ヒロクニさんが「ピー」と呼ぶので、すっかり「ピー」と呼ぶようになり、
ヒロクニさんと私は、ピーピー言ってます。

それなのに、私は、体調をすっかり壊してしまい、長くブログも書かず過ごしていました。
またしても、植木の剪定をしてしまい肩こりから、吐き気、めまいに襲われて寝込む始末。

ヒロクニさんは、買い物や、自分で自分の食事をしているので、
「とても忙しく」感じているらしく、
「さほりの世話で忙しくって・・・・。」と電話で人に話しています。

まあ、しかし・・・・、「買い物に行かねば!!」と思っているのが、
以前と違いけなげな感じ。

ヒロクニさんが買ってきた、食糧を食べ早く元気になりたいと思うが、
身体は、そうはとんやがおろさないという感じで、ちょっと首を動かしただけで、
気分が悪くなり、吐き気にも悩まされています。

ヒロクニさんから、「さほりも年取ったんだよ」。とか言われて、そうなのかなぁ~とぼんやりぎみ。
今、81歳のヒロクニさんを頼りにしています。

トンチンカンな2人です。


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