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家の用事をいろいろとこなして出かけようとしたのが16時過ぎ。ところがここで自宅周辺は大雨に襲われる。「すぐにやみそう」という雰囲気があったので出発を遅らせ17時を少しまわった頃長良川陸上競技場に到着する。
夏の恒例になったFC岐阜うちわをもらうと久しぶりにG-styleの先代の代表とバッタリ会い話が弾む。「弾む」とは言ってもなかなか勝てない今のチーム状況を踏まえては明るい話題もなかなか出てこない。出てこないが話は弾む。やはり試合会場とは素晴らしいものだ。
今日の相手は京都サンガFC。J1経験も豊富な強豪だがJ2に落ちてきた今年は苦戦しているらしい。アウェイのゴール裏はたくさんの京都サポで埋まっている。
岐阜の選手は試合前の円陣を解いたあと放射線状に自分のポジションにパッと散っていった。今日の試合にかける意気込みが伝わってくる。完全地デジ化が先か?岐阜の勝利が先か?
試合開始後押し気味に進めていたのは京都だ。ウチの選手のプレスの意識がちと過剰に映る。早い話が危ないスペースが出来がちになる。先制点はエリア外からやけにあっさり決められてしまった。よく言う「シュートで終わろう」のシュートが入ってしまったかのようだった。
2失点目も喫し「コレはきついなぁ」と思った。京都が明らかにペースを落としたからだ。加えてウチはなかなかサイドが使えない。そこそこボールが取れていてなおかつサイドが使えないのだから守るほうは楽だと思った。集中していればいい。
皮肉なことに岐阜の1点目は競り合いのボールが左サイドに流れたところから決まった。前半37分。いいタイミングだ。ここから岐阜が少しずつ攻勢に転ずる。試合にはやはり「流れ」というものがある。
後半開始、前半を踏まえて修正を効かせたのはウチだった。なんというかサイドも使えるし必要とあらば中央突破も仕掛けるし、そんなサッカーになっていた。一方京都は攻めるのか守るのかわからないような感じになっている。HTで替えたのはFWなのだから3点目をとりたいというのは明らかなんだろうけど。すると後半6分同点に。これで流れは完全にウチに来た。
逆転のシーン。チャントを歌いながら僕はペナルティエリアで倒れたウチの選手(あれは誰だったんだろう?)に視線が釘付けになってしまい永芳が飛び込んできたところを観ていなかった。倒れた選手を中心にした視界の少し上をボールがゴールに吸い込まれていった、というのが僕が目撃した光景だ。直後の歓喜。「点取った」でも「追いついた」でもない「勝てるぞ、いや勝つぞ」と思わせてくれる本物の歓喜だった。アディショナルタイムはまだ少し残っているし「下駄を履くまでわからない」という格言はよく分かる。でも僕の周りのみんなは勝利を確信した。多分サポの多くはそうだろう。きっとサポの多くは長いお預けを食らって勝利への感覚が研ぎ澄まされたんじゃないかと思う。やっぱり勝利を信じて応援するってのはいいもんだ。
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