***** 災害備忘録 No.9 *****
◆ 避難の途中で戻る ◆
近くの川が氾濫したことを知り、
慌てて車で避難所へと向かった人の中には、
道路の浸水や橋の崩落、
水流の勢いなどに行く手を阻まれて、
立ち往生をしたりそのままUターンせざるを
得なくなったりしたケースが散見されました。
彼らいわく「逃げるのであれば雨が
強まる前でなければ無理」だそうで、
不安を感じるほどの雨が降り出したときには、
外に出るだけでも命取りになるのは確実です。
特に、避難所へのルートの途中に川がある、
あるいは低地を通って避難所へ向かうような場合、
避難行為が逆の結果を招きかねないため、
慎重にリスクを見極めなければいけないのでしょう。
被災した知人の話では、避難所までのルートの途中に、
今回の台風で決壊や氾濫を起こした河川が2本もあり、
車を走らせてから5分もしないうちに、
水にはまって動けなくなったのだとか……。
生活エリア内の河川周りの状況
(川の規模、土地の高低差、橋の位置や数、
川の蛇行状態……等々)を日頃から
確認しておくことは非常に大切なのです。