***** 神社と災害 No.4 *****
大きな自然災害が起こるたびに思うのは、
「人間の欲望なんてちっぽけなものだ」ということで、
大自然の力を目の当たりにすると、
昨日まで堂々めぐりしていた諸々の問題が、
いかに取るに足りない悩みだったかに気づきます。
命の危機を感じるような災害を経験した後、
被災者の死生観に変化が出るのも、
その人の心を厚く覆っていた
「自我」が強制的に吹き飛ばされ、
心の芯がむき出しになるからなのかもしれません。
天災というのは、人間に「大事なあること」
を気づかせるために起こる場合が間々あります。
逆に言えば、人間のほうが先にそのことに気づければ、
災害発生の確率は格段に下げられるのですね。
これからさらに、地球全体の地殻変動は本格化し、
世界各国で自然災害の嵐が吹き荒れるでしょう。
まずは自分を守る家族や先祖や精霊に、
そして地域の自然を守る氏神に、
感謝の気持ちを捧げることが大切なのだと思います。