たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

埋蔵金の枕詞

2018-06-16 09:10:58 | 阿波・忌部氏2

<内宮 ないくう>

 

「九里きて九里きて九里かえる」という文句は、

いわゆる「埋蔵金」を示す枕詞だと言われています。

徳島県のお隣・高知県の安芸郡東洋町には、

「九里いて九里きて九里かへる 旭かがやく白い椿の咲く丘に」

という歌があるそうですが、

これは盗賊が隠した埋蔵金のことを指しているのだとか。

また、同じく高知市朝倉の鵜来巣山の近辺に伝わる

「朝日夕日さす椿の下に黄金千両漆七桶」

という言い伝えに関しても、「九里……」と同様、

埋蔵金の在処を暗示するフレーズだと聞きます。

 

=============================== 

九里きて、九里行って、九里戻る。
朝日輝き、夕日が照らす。 ない椿の根に照らす。

===============================


邪気を払う力が強い椿という植物は、

神社仏閣の境内に植樹されたり

榊の代わりに神事に使用されたりと、

古くから霊樹として崇められてきました。

そして、「朝日夕日さす」という文言を、

枕詞に持つことからもわかるように、

椿の木は太陽信仰と深くつながる

聖なる樹木でもあったのですね。