治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

日本の実力

2024-05-05 09:05:28 | 日記
5月1日の夜、夫は飲み会だそうだ。というわけで私は簡単手抜きディナー。おかずは多めに作って明日持って行くおにぎらずに入れます。
サイクリングに力をいれてくれている茨城県。大変にありがたいのですが霞ケ浦の周りはぐるっと田んぼ&レンコン畑。コンビニのあるはずもなく、食料補給は困難です。のでおにぎらずを持って行きます。

円安が激しくなってひとつ後悔したのは「ハワイっていうところに行っておけばよかったなあ」っていうこと。日本人に大人気の旅先ですが、あめりか~んな食べ物が合わない我が家にとってはアジアンリゾート一択でした。でも円が安くなってもう行けない、となると円が強いうちに行っておけばよかったな、と思う。

ところが。

円安であまりに日本人が行かないせいで、GWでも航空券が往復十万円とからしい。ていうか普通の日は五万円とからしい。そして外食は高いから、自炊するらしい。

ハワイで自炊する日本人観光客をみじめっぽくテレビでは報道していたけれど、いやあなた、アジアンリゾートに来る欧米人なんてもともと日本人みたいに外食してないよ? とか思いました。日本人は休暇が短いから一日当たりの単価が高い。欧米人は休暇が長いから食費なんかものすごく節約していますよ。いや、節約っていうか生活習慣かもしれないけど、そもそも夕食が遅いし、いきおい朝遅くてたーっぷり食べて、昼は食べている様子がない。そもそも食にクオリティを求めすぎの日本人だから旅先では外食ばかりする。私たちもそう。欧米人はその点、もともと質素です。

逆に自炊でいいのなら、ハワイも行けるかもしれない、なんて思いました。まあ、行かないと思うけど。

そもそも欧米で外食がいやなのは値段だけじゃなく、異様に時間がかかるから。パック旅行とかじゃなく、自分で旅行したことのある人ならわかってくれると思うけど、文化が違うんです。そして日本みたいに、さくっとまともな定食を出してくれたりはしません。本格的に時間かけてレストランに入らないのなら、歩き食べしかないのです。だから欧米の人が日本に来て気づくのは、歩きながら食べている人がいないことなんだそうです。それだけ、手早くまともな食事ができる店が多いということです。

ともかく、今は海外より自転車が面白いもんね。と私たちはまず新幹線輪行。ネットをみると、どうやら為替介入したらしく円が少し持ち直している。

円高に振れても円安に振れても得も損もする。それだけのことですね。というか、そういう風にしてある。

日本の当局も、80円で買ったドルを160円近くで売っているので、儲かっていることでしょう。

ともかくさかんに報じられる「安い日本に外国人が群がって~」みたいなのは実感がない。

たしかに新幹線の駅にはスーツケースごろごろ転がしている人たちがいるけど、それってコロナ前からいたじゃん? 外国人価格になって日本人が旅行できなくなる、とかいうけど、どこ行っても日本人ばかりですけど。石垣島も日本人だらけ、西表島のツアーは日本語オンリー。小笠原クルーズもほぼ日本人。日本人が遊べない国になったとはどうしても思えません。

都内のホテルが高騰しているそうです。私は都内には泊まりませんがそういわれてみてみると、帝国ホテルは6万円くらいからとか。400ドルですよね。だとすると不思議ではない。円安で6万円が高く感じるだけです。ていうかどっちみち泊まらないし。でもそういう超一流ホテル以外は、リーズナブルな気がするけど。これも煽っているだけじゃないの?

東京旅行したい人がそういう報道を真に受けてはなっからあきらめるとしたらそっちの方がもったいない。いったいこういう煽りをする人の目的はなんなのか。どっかの反医療のお医者さんは日本が2025年になくなると言いながら都知事選に立候補するそうですが、煽らーって言うこととやることが矛盾しているから、なんか情報操作の裏がありそうです。ともかく、煽る人って一般人民を基本的にバカにしているんですよ。

まあバカにされても仕方ないくらい、自分で調べない人も多いですが。

長期的には円安が続くとしても、日本の当局としていざとなるとやるぞ、という姿勢を示したのはいいと思いました。

そうこうするうちに土浦へ。
駅で自転車組み立て。
ここはもう、日本人だけ。いやもちろん、東アジアの人は区別つきにくいから中には他の国の人もまざっているかもしれないけど、大都会土浦は日本人で成り立っています。
「インバウンドでいっぱい」なんていうのは、テレビ局の目に留まる日本のごく一部の風景だと思います。

そして走り始めます。今回は時計回り。
右がずっと湖。左がずっと田んぼ。時々あるおうちはみんな広々としていて、地方の豊かさがわかります。
中には広いお庭の一角にあれ敷いているおうちも。ほら、一部の人がだいっきらいなあれ。ソーラーパネルです。

太陽光発電の発電効率はわかりません。でも311で原発がやられて、その当時のどさくさで再生エネルギーを高く買うことが決まって、今みんな風景に文句言っているけど(私も釧路や阿蘇はいくらなんでもひどいと思いますが)、このさんさんと降り注ぐ太陽が日本の財産であることはかわりないのです。

欧州の冬のグレーな毎日とか、本当に青空がない。あれに比べると札幌なんて冬でも青空が見えるから同じ緯度でも日本は恵まれています。ましてや冬はずっと晴れている南関東とか、ありがたい太陽の恵み。太陽を神様とあがめた古代の感覚がひしひしとわかります。

だからこそ太陽光発電は、日本だからできることかもしれない。ただ日本のやり方として、先にお金をつけてしまって、その利権に群がって広い考えをしないで利益を追求する人たちがいて、それは発達障害支援でも同じで、試行錯誤を繰り返さないといけないんだろうけど、だから阿蘇や釧路の光景に文句をいうことは大事だけど、でもこの太陽光がどこの国にも降り注ぐものではない、ということは覚えておいたほうがいいと思います。
日本の太陽は、ありがたいものなんだと。
どこの国でも得られるものではないんだと。

日本は資源のない国、と言われてきたけれど、それすらも洗脳だったかもしれない、と感じることがあります。

たとえば食糧自給率。考えてみれば自分が買う食材は、ほぼ国産なわけです。

もちろん肥料やなんかを輸入している、と説明はされますが、一次産業従事の人の中にはそれも工夫次第、という人もいるし、米は自給できているわけだし、人口は減るわけだし、霞ケ浦には多くの釣り人がいるし、あの人たちは今日釣った魚を食べるんでしょう。

もちろん円がある程度強くないとマグロの遠洋漁業とかできなくなるだろうし、回転寿司で100円で食べられるような今の社会は輸入&ある程度の通貨高なしに成り立たないけど、食料自給に対して日本はまだ本気出していないだろうし、本気を出さない方が日本にも食料輸出国にも都合がよかった時代が続いてきたんだろうなと思います。

で、これから危機になったら本気を出さなきゃいけないかもしれないのに、そこで煽る人ってどうよ、と思ったのですが

ともかく気づかないかもしれないけど、この太陽光にさえ恵まれない国が多いわけだし(とくに先進国)、ここ数十年の日本は、長期休暇をとれないことを除いては(祝日はとても多い)世界でもかなり贅沢な生活をしていたということは自覚した方がいいと思います。

一日目のライドは晴天だけど強風。なんとか76キロ走って宿へ。

そして温泉。風に吹かれたあとの温泉は心地いいです。これも、こんなに手軽に温泉に入れるのは日本だけ。

そしてお食事。素材がよく手の込んだものが彩りよく並ぶ。これも日本だけ。小さい旅館でお客は四組。もちろん全員日本人です。インバウンドに買い負けてみじめな日本人、の姿はそこにはありません。

翌日は晴天の上に風もなく、湖と田んぼを眺めながら走り切りました。やはりたくさんの釣り人が。中には、釣竿を十本くらい自動で回している一味がいました。車は水戸ナンバー。しゃべっているのは中国語。

公園の水飲み場で魚をおろしていました。インバウンドに買い負けるのを心配する前に、こういう人たちが病身の家族を呼び寄せて高度医療を安く使わせることのできるシステムの方を考慮してもらいたい。医療業界としては儲かるから、そして自分たちが儲けるためなら社会全体のことなど考えないのが医療業界だから、彼らには期待できないけれど。

魚取り放題で、公園の水で魚おろし放題で、いい国だと思っているだろうなあ、と思います。

私がこの旅で見た外国人の集団はこの人たちだけでした。

特急で品川へ。新幹線に乗り換え。品川駅は人人人。ほぼほぼ日本人。化粧室には長蛇の列。民族大移動のGWです。

新横浜ではJリーグの試合が終わったばかり。たくさんのマリノスサポーターがいます。お子さんたちの小さなユニフォームもかわいい。

トヨタカップの決勝のときは、コンビニ前で缶酎ハイもって座り込んでいた外国人が大勢いたな。日本人サポーターはそういうことはしない。

どうみても豊かな国の平和な光景です。
このままだと危うくなることはたしかなのだけど
何を持っているか、に気づかせずに煽るだけ煽る人もいますね。

それを十数年私たちは見てきましたね。
「生まれつきの脳機能障害で一生治らない」とか。
信じた人たちは損をした。

その親玉が最近、雑誌に寄稿したというので、私はその雑誌を買いました。テーマは「発達障害が増えすぎた」だそうです。
あんたが増やしたんでしょうが。
その他、この雑誌に寄稿しているのは戦犯ばかりでした。
でもメインはその大先生と別の大先生の対談。両方ともメール交換したことあり。

そのメインの記事を読み始めて、ぶんなげそうになりました。
なぜならその記事は、そのテーマに沿って組まれた対談ではなく、どっかの民間セミナー会社が行った対談の途中だけ取り出しているという実に読者をなめた作りのものだったからです。
しかもそれを読めば読むほどわかったのは「この人たちは最初から最後まで診断にしか興味がなかったんだな」ということです。

ああ、もう断末魔なんだな、と思いました。
親玉たちが結局さいごまでこうなのも。
大手出版社がこういう読者をなめた造りをして、それで通じると思っているのも。

発達障害の世界も、もう終わり。

さんざん増やして、煽って、放り投げた。
そしてギョーカイはなくなりました。

同じことを繰り返さないように
皆様煽りには気を付けましょうね。

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