治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

長い一日 療育整体見立て編講座ご報告

2024-01-15 09:48:51 | 日記
毎週末全国に飛び回っている松島さん。
私が講座をやってもらいたいテーマがあり、同意していただいたとき、まず日にちを抑えないといけませんでした。
日にちは1月14日をあててもらいました。
そのあとは会場探しです。
もううるさいこと言われないので、まともな会議室を取りたい。
コロナの間に、色々な会議室がリニューアルされていて、オンラインがやりやすくなっていました。
のでそこを抑えようとしたのですが

いつもの時間帯(午後一)くらいだと空いていない)。
というわけで1月14日の講座は、午後15時15分始まりということに。
終了するとだいたい17時半。
お食事するのにいい時間かもしれません。

ということで準備を進めていた三日前
従兄から電話が入りました。
伯母がなくなったということ。告別式を14日に家族葬で行うと言うこと。うちの母に電話したけど、つかまらなかったということでした。
母はジムの日です。スタジオで踊っている時間帯でした。でも伯母の葬式には万難を排して行くでしょう。私は「ごめんなさい、私は当日自社イベントで」と従兄に詫びを言いました。そしてその葬儀場を検索して地図をプリントアウトし、母のところには渡しに行くと言いました。

地図をプリントアウトしてジムに出かけました。
もしかしたらここでつかまえられるかな、と思いました。
そうしたらつかまえました。
そこで伯母の訃報を告げ地図を渡しました。

そしてよく考えてみたら、講座は15時15分からであり、14時
時45分に会場入りなので、午前中に辻堂で行われる告別式に行っても大丈夫なのでした。よほど電車事故でもない限りは。
その日の講座が、いつもと違う時間帯だったからこそ葬儀に出られるので、これも天の配剤だなと母と出かけました。

そして伯母に焼香し、別れを告げました。
コロナぶりに会った従兄は孫が三人になっていました。
三歳の女の子もいて、一族久しぶりの女の子。
よく考えたらなんと私以来、57年ぶりに一家に生まれた女の子です。
嬉しく思いました。
故人にとってはひ孫。
私も同じくらいの年に、曾祖母の葬儀に出たことを覚えているのです。
あの頃は自宅での葬儀でしたね。
今はこぎれいなセレモニーホールでプロの手で粛々と葬儀が進行する時代になりました。

伯母は92歳で入院二週間前まで鰻とか食べに行っていたそうです。
でも年末急に具合が悪くなり、二週間の入院ののちなくなったそうです。
枠があろうとなかろうと、立派な実質老衰、大往生ですね。

霊柩車を見送り、タクシーを呼んでもらいました。
これからとんぼ返りです。
今回、辻堂の駅前がおしゃれな街に生まれ変わっててびっくりしました。
海の方は最近も自転車で通るけど、駅まで行ったのは本当に何十年ぶりです。
街の感じに既視感があったのですが、あとからよく考えると、港北ニュータウン的な雰囲気です。あくまでも雰囲気ですが。

でも田舎は田舎なので
ぽこっと電車のない時間帯に駅に着いてしまい、15分待つことになりました。
下りはそのあいだにもどんどん来てたので、偶然空いた時間帯だったとは思うのですが
15分電車を待つことに慣れていない都会人としては、ちょっといらっと来ました。
やっと電車が来て、横浜に着いたときにはほっとしました。
電車が止まったりせず、ここまで帰ってこられたら、あとは歩いてでも講座に間に合います。

家に帰って着替え、少し休んで、前の日から用意していた荷物をもって会場に向かいました。
夫がセッティングにあとからきてくれるということ。
ところが、夫が会場近くに来た時に、私がパソコンの電源を持っていないことに気づき、取りに帰ってもらいました。まともな会議室でブロンプトンを置く場所があったので、自転車でやってきました。
その間にもボリンゴさんが手際よくセッティングしてくださって助かりました。
この長い一日でやったへまはこの一つだけで、夫のアシストに救われました。

参加者の皆様も続々到着されます。
もちろん松島さんも。
松島さんが頭蓋骨の標本模型、「こじろうくん」を机に置きます。今日の講義に使うみたいです。

そして講座が始まりました。
本当にこの講座を企画してよかったと思いました。
最初のご挨拶でちらりと触れましたが
西洋医学の主導は、政治的な決着であり効果とは関係ないのだとわかったコロナ禍でした。
花風社は、神田橋先生、小田原の大先生、そして松島さんという流れの中で、すでに東洋的な見立てが発達援助に関して有効であることに気づいています。
そして今、「難病対応を早くから志したからこそ学生時代から東洋医学を勉強した」脳神経内科医の先生ともご縁を得たのです。


当日の講座は録画成功し、今ボリンゴさんが編集中です。
今からでもお申込み間に合いますので、家庭で見立て、そして問題を解決したい方はぜひ見ていただきたいと思います。
たとえば栄養療法とかも、概念が変わると思います。
それぞれ応用力は問われるでしょうが、たとえばしょっちゅう問題になっている(そして解決しない)強度行動障害の人たちにも栄養療法は可能だと思いました。
気質と内臓。
気分と内臓。
そこに対する手当。
の一つとしての料理。
とかもヒントになります。即日活かせます。
私は今朝の朝ごはんから活かしましたよ。

もちろん整体コーナーも。
そして小田原の大先生時代から続く、ホットタオルやなんかの効果がなぜあるかも説明していただきました。



講座のあとは皆さんとお食事して、楽しいおしゃべり。
そして解散となりました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
そしてボリンゴさん、ありがとうございました。
私の忘れ物で三往復してくれた夫にも感謝です。
夫は午前中、私が辻堂に行っていた間、所用で目黒まで一往復しているのです(自転車)。
61歳、驚異の体力です。

ボリンゴさんとも話していたのですが
頭脳労働者にも体力は一番大切です。
ましてやなかなか引退が難しい時代になり
年をとっても働かなければならないのがこれからの世代です。
今回の松島さん講座でまた、
自分や家族に適切なケアをできる人が増えて
丈夫な人が増えるといいなと思います。