治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

最後の記事

2019-07-10 18:05:09 | 日記


さて、いよいよ長年ご愛顧いただいた当ブログも最後の記事です。
このあと全文ダウンロードして、書籍化に備えます。
テーマごとに何冊かの書籍になると思います。

皆さん大変お世話になりました。

また新たな場所でよろしくお願いいたします。

長年ありがとうございました。

浅見淳子
(株)花風社 代表取締役社長


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「理解してもらう」よりも「適応できる場所を見つける」よりも「変わろう」「治ろう」 (成田あいる)
2019-08-25 19:40:43
このブログに、まだ書き込めるのならば、完全に閉鎖されてしまう前に書き込ませていただきます。

このブログや花風社の本で、勇気や元気をもらった、治ったという方たちの方がはるかに多いと思います。
現にこのブログでも、当事者らの「喜びの声」「体験談」「成功談」を何度も拝見しました。
だから発達障害の方たちに対して「『メガネ』」が無くても、盲導犬でも杖でも導入しようとしていますか?」と言う私の考えが、何一つ間違っていなかったと自負できます。

かねてから私は、発達障害についてマスメディアが、あまりにも偏った視点でしか取り上げないことに気になっていました。
私がこのブログに巡り合えたきっかけは、昨年「医師も逃げ出す迷惑アスペルガー」をググっていて巡り会えたことです。
同記事を拝見して、発達障害の人たちに苦しめられ振り回され、泣いている方がずっと多いことに気付かされました。
かつ、マスメディアや書籍や各サイトはこういう実態を取り上げ無さすぎだと感じました。

私の職場には、何度同じことを言われても何度怒鳴られても、同じ過ちを繰り返す、見るからに発達障害の人がいます。
言われているその時は涙目で、ハイハイ頷いていますが、ケロリと忘れてまた同じ過ちの繰り返しです。
その理由を問い詰めても、まるで言葉にならない言葉ですし、彼の意を読み取ることも、彼とやり取りすることも、外国人との意思疎通よりも外国語の翻訳よりもはるかに困難です。
だから発達障害について「相互理解」など到底不可能だと強く感じます。

いつだったか、あるサイトで発達障害の当事者について、「周囲とのコミュニケーションの失敗となり、当事者も周囲の人たちも悲しく切ない思いをしている」と言うコメントを見たことがあります。
が、「悲しく切ない思いをしている」のは、毎日毎日面倒を見なければならない職場の人達だと思います。
とにかくそういう人は、何度言われても同じことを繰り返し、やるなと言われたことをやり、やらなければならないことをやらない。
その人のミスや失態で、他の人たちにも「泥水」が掛かってしまう。
その訳を追及したり、「公開説教」したりフォローや尻拭いで、仕事に割くはずだった時間やエネルギーが削がれてしまいます。
毎日毎日口を酸っぱく言っても分からないしその苦労も報われない、こういう実態も決して社会に報じられることもない。
現に私の職場は、常にギスギス・暗い雰囲気になっています。

大企業では発達障害的な人がトラぶっても、すぐに人事部が仲裁に入りアドバイスしてくれる。
マスメディアで取り上げられるのは、常に人事部があって環境も整っている大企業ばかりです。
が、中小零細企業なら、経営者の逆鱗に触れればすぐ切られてしまう。
「社員の7割以上」が発達障害の人達の会社、あるいは配慮してくれる会社もありますが、そういった会社は絶対数は多くありませんし、いつまでも続く保証はありません。
そうなればもう、「変わる」「治る」しかないと思います。

それに発達障害の人が「変わる」「治る」ことは当の本人にとっても、また周囲にとってもプラスになると思います。
当人が「変わる」「治る」ことで職場の「不安要因」を取り除き、職場全体の「士気」「モチベーション」を高めることにも繋がると思います。
「定型」の人にも、「自分が変わることで周りも変わる(自分が変わることでしか周りも変わらない)」と良く言われますが、発達障害の人にも言えることだと思います。

発達障害について、正にタイトルの如く「『理解してもらう』」よりも『適応できる場所を見つける』」よりも『変わろう』『治ろう』」だと思います。