治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

苦労と優しさ その1

2023-01-31 14:31:31 | 日記
まずは松島さんのFBから持ってきた(ご本人の許可済み)スクショをごらんください。



今、交流にも広報にもSNS等ネットという手段は欠かせませんが
ツイッター(修羅の国・だけど一番面白い)とどっとこむ、そして長年続いているこのブログを主戦場としている私と違い
松島さんはFBが主な書き込み先のようです。

ちなみに小田原の大先生に関しましては
私は交流が途絶えるちょっと前に「発信しろ発信しろ」とはっぱをかけ、嫌われる一因となったのですが、彼には本来ツイッターが合っていたと思います。
140字だと日本語下手でもごまかせるし、彼のつぶやく知見は拡散→何この人面白い→集客 みたいな流れにつながっておりました。
この点、ツイッターは面白い。アンチも読んでますから。
FBはそれがやりにくいメディアです。
でもまあ、口喧嘩が嫌いな人にはFBは住みやすいのでしょうね。
予定調和の中でわいわい仲良くやりたい人にはFBはいい手段のようです。

さて、今日は苦労の話です。

画伯のブログでごらんいただいた「しんちゃん物語」にみられるように、松島さんはその生い立ちで苦労してきました。


経済的にも小さなころから負担が降りかかり
病院を訪ねるとご両親は「すまないね」と泣く。
自分も泣きたいのをこらえて笑顔を見せていたそうです。

そういう方だからこそ、同じ発達障害のお子さんを持つ親御さんにも「しなくていい苦労をさせたくない」と思って、できるだけシンプルな施術を編み出し、療育整体が生まれたというわけです。
そしていまそれを普及する途上で、花風社がお手伝いするということになりました。

そして私は松島さんの「しなくていい苦労はさせたくない」を読んで思ったのです。

あ、この精神、これまでの花風社になかったな。
これを今後取り入れていこう。ここから学ぼう、と。

かといって花風社が「苦労しろ」と言ったことはないし、「苦労してほしい」とも思ったことはないです。

でも割と花風社は、屈託なく色々思い切った提言をしてきました。
たとえば神田橋先生との出会いがあってからは、切羽詰まっている人を見ると「鹿児島行くといいですよ」みたいなこと言ったりしていましたね。

実際に在宅だった青年が、一回鹿児島に行き、就職し、結婚し、お子さんもできたりした、なんていう嬉しい話もありましたが

この方は北海道から出かけたわけで、本当に鹿児島までなんてよその国に行くぐらいの距離ですね。

鹿児島は何しろ日本の端っこなので
結構時間もお金もかかる人が多い。
一家そろってとなるとなおのこと、です。

それでも私は一時期本当に屈託なく「鹿児島行けば」と言っておりました。
これはある意味、私の苦労知らずのなせる技でもあります。
もしかしたら鹿児島に行くお金のない人も、世の中にはいるかもしれない。
でもそういう忖度は帰って失礼だ、みたいな感じ?

だから「誰にでも鹿児島に行けるお金はある」ことを前提に発言する習慣があるのが私だったりします。

やがてコロナ禍になって鹿児島以外の人が鹿児島に行けなくなり
どうしても鹿児島抜きで「治る」を考えなくてはいけなくなりました。

コロナ始まりの頃、私は治りたい皆さんも、そして小田原の大先生も色々これから大変なんじゃないかな、と思い
zoomで花風社主催で大先生講座を開いたり、色々やりました。

やがて大先生もオンラインで色々やられるようになったようで
よかったよかったと思っておりました。

もちろん「生」がいいのは一番です。
でも制限のあるときは仕方ないです。

一方で大久保悠さん@てらっこ塾 は機動力があり
全国を駆け回っていらっしゃいました。
引っ張りだこでした。

花風社クラスタはそんなに「コロナこわ~い」の人はいなかったけれど、職場での制限がある人もいるだろうし、来てくれる大久保さんはとても利便性があるサービスを提供していたと思います。

そのころは知らなかったけど松島さんが全国出張されるようになったのも2021年が始まりらしく

ある意味「動きにくい時期だからやってきてくれる人が喜ばれた」というのがあると思います。

「訪ねていけないカリスマ精神科医より、向こうからやってきてくれるおじさんたち」が喜ばれるのは、当たり前の流れだったと思います。
その人たちに実効性があるのだから、なおのことです。

こっちから訪ねなくても来てくれる。

皆さんはここでもう「したくない苦労をしない」ことを選択していらっしゃったと思います。

続く

大河マンガ「しんちゃん物語」を企画した理由。

2023-01-27 15:46:52 | 日記
さて、小暮画伯が公開してくれていますね。
今度の花風社新刊『療育整体』の巻末大河漫画「しんちゃん物語」。


これ、描いたのはもちろん小暮画伯ですが、ネームは私。
そもそもこのマンガを巻末に載せようと思いついたのは編集者である私です。
別に威張っているわけではなく(いや、仕事として当たり前のことで威張るところじゃないし)
それよりも「なぜこのマンガを載せることを思いついたか」を書いておこうと思います。

栗金と松金の我が家における扱いの差。
それは「とにかく松金は手軽&気持ちいいので毎日のようにやる」っていうことです。
頑丈にできているわが夫婦ですが、寄る年波には勝てず、2022年はお互いに痛いところが出てきました。
そしてロードバイクを買いました。遠乗りに出かけるようになりました。
っていうことで、走ったあとお互いにすりすりするやり方を教えてもらえる松島さんとの出会いが、実にグッドタイミングでした。

というわけで我が家に何度か来ていただいたし
これからも来ていただくと思うし
なんだか夫も松島さんが好きなようです。
栗金なんか「やって」と言われたことは一度もないですが、松金は大好きみたい。よくリクエストされます。

そんなわけで、二人とも施術してもらったあとお酒のみに三人で出かけたりするのですが、その席で身の上話を聞いたのです。
小さいころから苦労したこと。
戦後すぐとかの話ではなく、私たちより年下で
私たちが気楽な子どもだったころに同じ空の下で必死にご両親を支えていたのですから、びっくりです。

そして私は松島さんにきいたのです。
「それって一般には言ってないことですか?」と。
そうすると「結構しゃべっています」とおっしゃっていました。いつもにこにこしている松島さん。小田原の大先生と違って、親御さんにダメだしとか考えられないキャラ。であるがゆえに、かえって苦労知らずと思う人も多いそうです。でも実は、こういうところを切り抜けてきたのですよ、と。

「じゃあマンガにしましょうよ」と私は言いました。そしてこれは巻頭ではなく巻末に持ってくるマンガだと思いました。松島さんが療育整体を創設し(第一部)、発展させ(第二部)、そしてそのバックグラウンドを巻末マンガで知ってもらえる構成になればいいなと思ったのです。
で、ネームを書き、画伯に送り、打ち合わせして、素敵な漫画ができあがりました。

それと、このマンガは凡医ズへの投げかけでもありました。

松島さんは10代から30代まで物心両面でご両親の世話をしていました。
ご両親を見送り、43歳で遅い結婚。そしてお子さんを授かる。
やっと手に入れた幸せな家庭。
そういうおうちのお嬢さんに、会ったその日にいきなり診断をつけ、いきなりなんの説明もなしに、親の質問に答えることもできないままに、副作用の強い薬投じるとはどういうことよ、という事実を凡医ズに突き付けてやりたいと思ったのです。
人の子が一人生まれるには、歴史があるのです。

一人のお子さんが生まれるということは、何世代にも渡る物語の結果なのだ。そのお子さんをいきなり薬の処理場みたいに扱うのはどうなのよ、ということです。
まあ昨今の注射にも言えることですが。

それともう一つ。
幼き日のしんちゃんは、大変な境遇の中にいますが、一方で周りに一生懸命心配りをしてくれる人たちがいました。
中学生のときからそんなバイトできたんでしたっけ、と思ったのですが、見るに見かねた地主さんが取り計らってくれた。
その他夕飯に呼んでくれたおばさん、少しでも子どもらしい時間を過ごさせようと遊びに連れて行ってくれたおじさん、そういう人たちの優しさもまた「療育整体」に帰結しているわけです。
だからこれをマンガにしたいと思いました。

今なら児相マターですね。
我々近隣住民は、こういうお子さんをみたら、児相に通報して「やれやれ」と胸をなでおろし、そしてなんかやった気になるかもしれない。
でも児相周辺でもひどい人権侵害が起きていて、そこにまた精神医療が絡み、普通より高い報酬を取って恵まれない子をめんどりにしている構図なども見えてきています。
しんちゃんが児相に通報されていたら、療育整体は生まれなかったかもしれません。東京の下町の人たちが精いっぱいできることをしてくれたから、今があるのかもしれません。

まあすべてはifの世界ではありますが
人一倍苦労して、やっと授かったお子さんに粗い診断がつき、なんとかしたいと願い、一念発起して療育整体を創設し、それが今皆さんのお役に立っている事のすべてが、私には流れとして見えたのでした。

だから、このマンガを巻末に載せました。

新刊『療育整体 勝手に発達する身体を育てよう!』
花風社HP直販コーナーはこちら。



書店、ネット書店では3月上旬から発売です。




死生観 続き 命を大切に

2023-01-22 08:57:10 | 日記
命を大切に。

という医者たちが守るのは自分の命。病院の命。
妊婦の命も胎児の命もどうでもいいのでマスク強制出産させる。

命を大切に

と猫好きたちがいうのは自分がもふもふできる命。
だから去勢して閉じ込めて次世代は作らせないし
河原で恋をして子育てしているお母さんをわざわざ捕まえて不妊手術を受けさせもう産めない身体にして目印に耳を切る。

それでいて殺処分等には反対する。
ブリーダーにも反対する。
ブリーダーがいないともう猫は次のジェネレーションが作れないのに。

みんな「自分に都合のいい命」だけが大事。
「関係ない命」は誰も大事にしていない。

それが現実なのだから
自分の命は自分で守ろう。

新しい生活様式・私版

2023-01-21 10:03:47 | 日記


明日質問会なので、今日はちょっと行動を慎んでいます。三年間未感染だった私。今日人ごみやなんかで変なもの拾うといやですからね。

早く風邪くらい引ける社会になってほしいですわ。

というわけで今日は雑談。

実をいうと、この不愉快なコロナ禍も悪いことばかりではなく、まあ花風社的にはこれだけ医療が信用を落としてくれると今まで言っていたことが当たってたわこれからの仕事がしやすくなるわで万々歳なのですが、個人的にはこの時期にコロナ禍を経験して「老後の目安がついた」ことがありがたかったですね。

結論から言うと、今後私はあまり経済的な心配をしないと思います。
それはもちろん、コロナ禍で利益を上げたからではありません。医者たちと違って利権を享受したわけではない。
そうではなく単純に、「自分に不要なものがはっきりした」のです。
ですので今後そっちにお金は使わずに済む。
そういう意味で、「なんとか死ぬまでやっていけそう」という目安がついたのです。

まず百貨店。マスク圧強いらしくて近づきませんでしたが、全く困らなかったです。数回用事があっていきましたが、マスクを持ってこられたのは一度だけ。固辞して終わり、でした。

ですので自分は百貨店でいやな思いはしませんでしたが、いやな思いをした人の声はツイッターであふれていたし、何しろ客の口と鼻をふさぐ行為は許せないので、今後も百貨店にはお金を落としません。

お歳暮やお中元ももう現地に行って頼むのはネットに慣れていない高齢者層だけらしい。今後百貨店はなくても困らないでしょう。ですのでフラフラ入っていって何かを買っちゃうような無駄遣いはなくなります。まあ切羽詰まったらお化粧室くらい借りにいくかもしれませんけどね。

外食。別に遠慮はしていなかったんですが、まあ頻度は減りました。それで、家で食べるのが手際よくなり、ラクチンになりましたので、コロナ前よりは減ると思います。

コロナ禍でうちが目覚めた趣味は🚴で、三年で二人で九台買いました。そしてこれが遊びの中心になると、別に遠くに行かなくても十分楽しいです。

と言いながら夏の奄美はすでに予約しておりますが、自転車中心に考えると四国等がこれから魅力的になり、というか神奈川県内もとても自転車にむいたところがいっぱいありますし、県内なら他の交通機関を使わずに行きかえりができます。

実際に今年に入ってから私、まだ一度も交通機関に乗ってません。
都内も🚴です。

海外の自転車旅なども見たのですが、アルプスを見ながら走ってイタリアやオーストリアの田舎町に泊っても、おそらくバスタブのある宿など珍しく、ごはんはステーキがごちそう、みたいな感じになると思うので

だったら国内で一日走った終わりに海鮮と温泉があったほうがいいですね。日本の方が自転車は楽しそうです。

海外旅行はいつかまた行くと思いますが、とりあえず「すぐに行きたい」とは思わないし、コロナ前のように年に二回とかはもう行かないと思います。これはコロナ禍で習慣が途切れたのもあるだろうし単純に年も取ったのだと思います。

それと、田舎への移住もありえないとわかりました。
閉鎖的すぎる特性がはっきりと。

都会人差別をしていた田舎の人々を思うと、到底移住などする気にならず、今住んでいるところが終の棲家になりそうなので、今後住まいにも余分なお金がかからなそうです。

客にマスクさせて自分は朗々と歌うのを恥じなかった音楽家という人種は軽蔑します。ので、今後コンサートにも行きません。
映画はもともと好きではないので、たぶん映画館も行かないと思います。
舞台芸術は換気が悪いので元々好きではなく、小学校のときに遠い親戚が宝塚に出ていて見に行って高熱出してから舞台は嫌いなので、やはり行かないと思います。

それとこれから施設に入るとあれこれ制限されるとわかったので、なるべく入らないように健康づくりに励みます。健康でいるのは得意なので、これはあまり苦労しないと思います。得意なところで勝負。

そうなると「ホテルライクな介護施設に入るための貯金」とかしなくでいいです。のでお金が浮きます。

今後は自転車にどれだけお金がかかるかと(凝ると青天井)、入れ歯って高いのかな、というのが懸念材料ですが、まあなるべく入れ歯にならずに済むよう歯磨き頑張ります。

それともちろん安全運転。怪我をしないように。
私のような「外科に行ったのは子どもの頃に一度だけ」みたいな人は、一度の怪我でへこみそうです(ソースは稀勢の里)。

というわけで私にとってコロナ禍は「不要なものがはっきりして、経済的な安心度が増した」というメリットもあったのでした。

何しろ一発も打たずかからずマスクもせず乗り切れたのだから万々歳です。

それは33歳の時に私が独立を決意したことに由来しています。

安定を求めなかった結果、自由を得ました。
医療従事者のみなさん、公務員のみなさん、会社員のみなさんはその逆だっただけです。だから職場であれこれ決められてしまった。

どっちの生き方を選ぶのも自由なジャパンですね。

今度の新刊のおまけ

2023-01-16 11:24:10 | 日記
今度の新刊「療育整体」も直販を募集しますが
いつものとおりおまけをつけます。
ニュースレターby浅見にしようと思います。
予定タイトルは「身体アプローチも発達する!」です。

身体アプローチが発達する件については、このブログでも途中まで連載しましたが、療育整体の本が出て以降の各種身体アプローチの使いこなし方を書きます。

そして新刊以外にも本を同時ご注文いただいた方には

・凡医を育てる会会報(かつて『NEURO』のときに配ったものです)
・「治そう! 発達障害どっとこむ付箋」のどちらか(3冊以上お買い上げの場合には両方)をお付けいたします。
数に限りがありますので、厳正なる先着順とし
なくなった場合にはその他のもの(ポストカード等)で対応させていただきます。

同時購入のおすすめ本は以下の通りです。

まず、松島さんに、そして療育整体に大きな影響を与えた本、『NEURO 神経発達障害という突破口』

読んでいない人は絶対読んで! の猫本こと『支援者なくとも自閉っ子は育つ』





「治そう」という本当の意味を伝えてくれる『元刑事が見た発達障害』。ここさえ抑えておけば自由に生きられるのです! そして自由に生きる事こそ治る理由なのですね。
司法の本はずーっと作りたかったのですが、「自分が起こした告訴のかつての担当刑事」といううってつけの人物と作れた本がこれなのです!





そしておそらく、今後身体アプローチが発達していくにつれ、課題として浮かび上がってくる「学習障害方面」にも意味のある本、『感覚過敏は治りますか?』






今は「浅見さん何言ってるんだろ」と思うかもしれませんが、これから五感への手当がとっても重要になりますから「五感の未発達」という概念は抑えておいた方がいいです!

そして、親心に自信を持ちましょう。療育整体も親心整体ですが、親のアセスメントが正しい、ということを教えてくれる『親心に自信を持とう!』





もちろん皆さんのご興味に応じてご自由に、なのですが
このあたりを読んでいない方は抑えておくといいと思います。

もうすぐ予約が始まります。
皆さん検討を加速する時期かもしれません!(笑)

凡医は大御所をどう利用するか

2023-01-12 16:23:16 | 日記
さて、コロナワクチンが子どもに広がったとき、小児科ギョーカイとかそういうところの意見を真剣に待っていた人たちもいましたが、正直ばっかじゃねえのと思いました。

コロナ始まって分かったのは、本当に医療従事者っていうのは「ガイドラインの奴隷」であり、そこから抜けられないっていうこと。
それがわかると発達障害をなぜこれほど治せなかったかわかるし、治すという考えに医療が抵抗するというおかしな真似があったわけもわかります。

だから国上げて「とにかく接種回数を増やす」が決まっている以上、子どもに打つのは既定路線であり、小児科医がその是非とか子どもに必要かどうかとかを真剣に検討するはずがないのです。
それを見抜くリテラシーがない人は、真剣に小児科医ギョーカイの動向とかを待ってしまったのでしょう。
打たす路線一択に決まっているじゃないですか、小児科医たちは。
それをどう受け止めるかは親のリテラシーでしょ。

まあともかく

私は最初に松島さんと対談したときに気づいたことを思い出します。
「身体アプローチも発達する!」の講座の第一部をご覧になった方々は記憶にあるでしょう。

松島さんは凡医を問い詰めたわけです。凡医はその日にあった松島さんお嬢さんを発達障害と診断し、この薬をのみなさいと精神科の薬を勧めた。そこで松島さんは「脳機能障害って脳のどこの障害ですか?」とか「生まれつきってどこからですか?」とか、親として普通に出てくる疑問をぶつけたけど凡医は答えられなかった。そしてえらい先生の本を読めと三冊推薦した。松島さんはその三冊を四千円以上出して買って読んだ。

そのえらい先生って、一応書籍化したときには「S先生」にしてありますが、対談の中では具体的に名前が出ているわけです。気づいた方も多いでしょう。

で、あの大御所の先生の本を読んでも、松島さんが抱いた疑問、すなわち

・脳のどこに障害が
・生まれつきってどこから

なんて一文字も書いていないことは皆さんご存じのはず。

それどころか、S先生令夫人がこより家の子育てを見て「S家の子育ては失敗だった」という故事を、そこそこ花風社の歴史を知っている読者ならご存じのはず。

つまりね。松島さんが問い詰めた凡医はそもそも、佐々木先生(あ、書いちゃった)の本をろくすっぽ読んでいなかったと思われます。ただあっさり凡医の言い分を受け入れてくれない親がいたときに「自分よりえらい人の意見がある」という煙幕と言うか、目くらましに佐々木先生を使ったんだろうな、と思います。

凡医が権威を利用するときってこうやるんだな、ってわかったし、それを思うと小児科医の先生たちが真剣に子どもの感染リスク確率重症化率今後の免疫形成、などを検討して「努力義務」とか言い出したわけではないことはよくわかるでしょうよ。

さて、未接種ノーマスク未感染のワタクシ、おそらく事ここに至るまで無事なのは小さい時から引いた無数の風邪による交差免疫だと思いますね。二時間で治っちゃった風邪を含めてね。

そう思うと今のお子さん、本当にかわいそうだわ。

女の人は体感を大切にしない話

2023-01-05 16:55:00 | 日記
さて、新年一発目のブログだというのに憂鬱な話ですみません。
女の人は体感を大切にしない、というか「大切にするな」というトラップが方々に仕掛けられていて、それがおそらくお子さんの発達障害を治すことの妨げにもなっているかも、という話を急遽まとめます。
なぜ急遽かと言うと、10月15日に行われた「身体アプローチも発達する!」の視聴期限が今晩だからです。

そもそも二か月半の長きにわたり、視聴期限を設定したのは、冬休みを使って療育整体に取り組めるといいなあと思ったからです。
スーパー金魚はこれまでの金魚より楽ちんで効果的で気持ちいいし。
でも2月23日の「療育整体+α」へのご質問で「縦横」が未決着というのが寄せられると「縦横を現時点でわからないということはスーパー金魚は無理なので、私の老婆心は虚しく砕け散ったのだわははははは」みたいなむなしさを覚えたりするのです。

療育整体には三つ入り口がありますね。
まだ療育整体の本はないけれど、本が出れば三つの入り口は明記されているし、花風社講座でもよくまとまっていたし、その他松島さんの講座に全国で・オンラインで出た方は三つの入り口を把握していると思います。
三つの入り口は、一つのゴールにたどりつきます。
でも本を作っているとわかるのですが、入り口として松島さんなりに「過敏性の強い人はここから始めるといい」「学習障害の強い人はここから始めるといい」みたいな示唆があり、追求していくと「たしかに」なのです。
そして松島さんが「お母さんにまずやってもらいたいこと」は「縦横」なのです。

私はこの冬、世の中の女の人たちを観察していて、「本当にそのとおりだ」と実感しました。
お母さんたちは縦横からやるのがいいと思いました。
なぜかというと、お母さんたちは自分の体感を押し殺す癖がついているからです。そういう世の中だからです。

女の人ほど、なぜか体感を大事にしないのです。
月の動きに左右される期間が長いのに、自分の体感を抑えつけて、感じないようにして生きていく習慣を、女の人はあまりに身につけてしまっているのです。

それは小さいころから始まります。
「気持ちいい」を最優先にしない生活は日本の場合小さいころから押し付けられます。
男子の方がそれに反抗的です。
そして女の人は、あっさり取り込まれるのです。
道行く男女のマスク率にもそれを見ることができます。

また、女性の場合
青春期~40代くらいまでは美容を優先させたり。
あるいは人付き合いを優先させたり。
体感ではないものを優先させます。
先ほどライドに行って観察してきました。
1月5日現在、まだ学校が始まっていない子ども達は思い切り素顔で遊んでいますが、子どもを連れているお母さんたちはみんなマスクです。
もちろん「化粧がラク」とかいう理由もあるのでしょう。
でもそれは「体感より体面」を重んじてのことです。
「マスク警察が怖い」もあるでしょう。
それは「体感よりありえない恐怖感」を優先させているのです。
日本の女の人は体感を後回しにします。

そしてお母さんは立場上
いざ家族全員で風邪を引いたら一番負担を引き受けざるを得ないことも多いでしょう。
とにかく女の人は自分の体感を押し殺して、ないものにして、生きていく期間が長いのです。

その結果が「縦横がわからない」につながってしまうのです。
そして一生懸命ペンを持ったりして、ああでもないこうでもないとやるのです。
ペンのもち方はわかりやすい目安ですが、そもそも人はペンのもち方だってあっていたりあっていなかったりするから、書字障害だってあるのです。
だからペンのもち方にこだわることなく、色々やってみるといいのです。

縦横は筋肉の走行です。
自分の筋肉の走行は普段から知っているはずです。
知っていないと動けないはずです。
ただそれが言語化できていないだけです。

お母さんたち、自分の体感を大事にしてください。
そうすれば縦横はわかるはずです。
そして仮説を立ててやってみればいいです。
当たっていれば身体が喜びます。
喜んだらどうなるか、それも動画になっていますよね。
あの動画をみれば、全部入っているのです。それくらい出来のいい動画なのですよ。
せっかくの動画なので、今晩中にクラッシュレッスンしてください。
延長はしません。
じゅうぶん期間を設けましたので。