治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

2019年から2021年まで、花風社の歴史と今後の展望

2021-04-29 09:06:16 | 日記
大久保さん@てらっこ塾の昨日(2021年4月28日)のブログは必読です。
こういう仕組みを踏まえて、発達障害と向き合いましょう。

てらっこ塾ブログ:子ども達を守れるのは、親御さんしかいない。



思えば、発達障害支援のあり方に、長年疑問を感じてきました。
おそらく私が最初に疑問を感じ始めたのは2007年とか2008年とか、あのあたりです。
支援していない支援の意味がわからなくなりました。

医療は治さない。
療育は伸ばさない。
特別支援教育はアリバイ。
成人支援は飼い殺し。

それでも支援と名乗るのはなぜか。

一方で「治ったらいいな」と追求してきた知見がことごとく当たりました。
これが2019年までの歴史。

そして2019年、NEURO,ハッタツ大戦。
あのときにわかったのは医療者の
・学ぶ気がないこと。治るということを頭ごなしに否定すること。
・非医療従事者を意味もなく見下していること
・社会の広さを知らないこと
・自分たちも相当なヒエラルキーの中にいること

でした。
そして、不健康な人々はその医療に命をカタにとられ、眠りという生物として自然な機能すら薬なしに発揮できないでいる。だから治さない医療でもあがめたてまつるしそれを絶対視しない我々を攻撃してくる、ということを知りました。不健康ピープルは傲慢医療に依存して医療はますます増長し国民皆保険にあぐらをかいて精進しない。

というわけで「治そう! 発達障害どっとこむ」を作り、そこで治る情報交換をすることにしました。

2019年末、「どこでも治そう」スタート。

のあと、すぐにコロナ禍。
全国的な緊急事態宣言。その中で絶好の発達のチャンスを得た花風社クラスタのお子さんたち。
自分のやってきたことの正しさを知りました。

そしてGoToスタート。
これを花風社クラスタは交流に最大限活用しました。

オンライン講座も盛ん。
といわけで黒字続きで「どこでも治そう」には膨大な内部留保が。
これ以上お金増やしても仕方ないのでとりあえず寄付金は停止。
コロナ後に活動再開する際には豊富な資金があります。
税理士法人とも契約しました。

その間、医療はいろいろヘタを打ちました。
そして、そのヘタの打ち方を見て、発達医療が何やっていたかが逆にはっきりわかった。
ああこういう原理だったんだ医療って。
それがわかったのです。

この一年医療が国民に見せてきたもの

妊婦にマスクを強いる残虐性。
経産婦の医療従事者がそれに声を上げられない強固なヒエラルキーと保身。
国民が真っ赤な顔をして夏のマスクに耐えていたとき「儲からないから」とコロナ病床を減らしていた利権優先。
「発熱者をみない」という本末転倒。

そしていざとなると医療はエビデンスなどかなぐりすてて、飲食のせいにしたりGoToのせいにしたりマスクの素材のせいにしたり。
ワクチンに関しても、諸先進国ではリスクの高い高齢者施設が優先だけど、日本では美容整形や皮膚科、そして児童精神科、というか医学生に至るまで医療が優先。その結果クラスターが止まりません。

みんなが国民皆保険で医療を甘やかした結果です。
医療は一回崩壊した方がいい。
医療が崩壊して助からない命ならそれが運命。


2019年の段階で、「医療おかしいよ」と言っている人は我々ぐらいだったかもしれません。
でも今は、全国民が「医療ひどすぎ」と思っています。
そういう意味では花風社には追い風です。

っていうわけで、医療から始まる早期診断システムが必ずしもお子さんのためにはならないこと
それを示す本を3冊準備中です。
今は関西方面小売りが止まっているようですから、ゆっくり作りますわ。でも3冊出しますよ。
診断されなくても治ります。そのことを教えてくれる本をね。

というのが私のゴールデンウィークですが
あと県内旅行一つと県境ではなく東シナ海を越える旅行が一つ。
凡知事ズが気に入らないからもう一個どっかに旅行入れるかもしれません。空いてるし。
そもそも主権はこっちにある。凡知事は主権者に選ばれただけ。気にくわないことしたら今度落とせばいいだけです。

あ、それと、
あれだけ傲慢だった医療従事者たちが口枷つけて遊べない姿を見るのも実に愉快です。
仕事中はN95?
会食できない?
旅行できない?
えらいんだからがんばれ~(棒)

私は日々ノーマスクで新鮮な空気を吸い
川沿いを自転車で走ってノーマスク仲間が遊ぶ姿を見てほっこりし
八重山に海水浴に行き
函館に桜見に行き
自由に日本中を動いて、そして一日たりとも健康を崩していませんわよ。
接触先で何か起こった話も聴きませんね。
それでもノーマスクの人々が感染を広げているというのなら

エビデンスを出せ~

笑笑

今年どうしても、五稜郭の桜を見なければいけなかったワケ

2021-04-26 10:26:28 | 日記
今年どうしても、五稜郭の桜を見なければいけなかったワケ

函館は大好きな街だし、羽田から一時間少しで飛べるのでよく行きます。
五稜郭を上から見ると、これが一面ピンクになるなんてどんなに素晴らしい景色だろう、といつも思っていました。
でも実際に桜に染まる五稜郭を見たことはありませんでした。
函館のお花見シーズンは連休を直撃。
普段安いツアーが一泊二日エアついて30000円だとすると、100000円はかかるからです。

でも花は気まぐれ。
見頃がずれることだってあります。
GWの前か後、値段の安いときに行っても見られる年もあるかもしれません。
そうやって「ゲーム函館」を何年かしました。
つぼみを見たり、「昨日の嵐で全部散ったよ」という日に行ったりしました。それでもとくに悔いはなかった。
別に花がなくても函館はよい街だし、じゅうぶん楽しいからです。

そして去年のあの暗黒のゴールデンウィーク。
またお天気が皮肉なほどよかった。そういう時期を選んで連続休暇にしているのですものね。
私は私なりに遊び、近所も散歩したし神奈川県内では開いているところを見つけて温泉に行きました。凡知事は「神奈川を出ないで」と言っていたからそれは守ってた素直な私。箱根は越えませんでした。そして栗本さんのzoom講座を三日連続で受けてお勉強したりしていました。それなりに充実していたと思います。

だけれども、去年の全然ゴールデンじゃないGW、私は思っていたのです。
私は馬鹿だったなあ。
こんなことならもっと自由な年に、100000円出して、五稜郭の桜を堂々とGWに見に行っとけばよかった、と。

考えてみれば3万円と10万円の違いは7万円です。
小さいお金だとは思いませんが、それを節約したところで、銀行の残高数字が7万増えるだけです。
そんなつまんないものを大事にして私は五稜郭の桜を諦めたのか。馬鹿なことをした。
2020年のGWは、どんなにお金を積んでも行くことができなかった。そもそも函館市民に対してでさえ公園は閉じていた。
そんなことがあるとは夢にも思わなかった2019年までの私は知らなかったのです。
お金で買えないものがあることを。
そしてそれこそがとても大切なものであることを。

というわけで今年は、GWのど真ん中に函館二泊三日を早々から予約していました。
需要減により、値段も安くなっていた。
ところが全国的に花が早く、GWはもう葉っぱかも。
どうしようか。
桜がなくても楽しい街だけど、どうしようか。
そして調べてみると、前の週はまだ空いている。
エアドゥ限定の安いツアー。ANAラウンジも使えないツアー。でもGWの三分の一で行けます。
GWの予約分、キャンセルは数千円。これは頑張っている全日空に寄付だと思えばいい。
そして浮いたお金で南も行こう。
こうやって函館に降り立ちました。

港にかかる夕日。
を眺めてからお寿司。
温泉に入って寝ます。

次の日は函館公園へ。
五分咲きのところも満開のところも。
週末は地元の人が繰り出すのでしょう。
ここは屋台も開けるみたいだな。

そして金曜日、念願の五稜郭へ。
内周はまだつぼみもおおいけど、外周はかなり満開に近い。
週末は長蛇の列だろうし、タワーに上れるかわからない。というわけで金曜日にピンクに染まった星形の五稜郭を上からみました。



土曜日、満開日。
3時間くらいかけて、上からも下からも桜を堪能しました。
広い城内を2周して、数年分お花見をした気がします。



こうやって私は
つまらない節約のあげく自由のありがたさを知らなかった、味わおうともしなかった過去の愚かさにけりをつけてきました。
その記念として期間限定の「桜ベアー」を買ってきて部屋に飾りました。



今年もGWに様々な制限をかけてくる政府と自分の保身しか考えない医療。
尾身爺が言うには、商業施設をしめるといいエビデンスはないそうです。
ただ人流を止めるには魅力的な施設を閉じるといいということ。
では人流を止めるといいというエビデンスは?
これほどいい加減な人が舵取りしていたら、もう日本のコロナ対策もほとんど大仏建立レベル。つまり治せない発達医療レベルです。

エビデンスエビデンスうちもさんざん言われましたけど、いざとなると医療はエビデンスなど無視。
しかも当たらない。
花風社がやっていることの方がずっと歩留まりがいい。
それが露呈したコロナ禍でしたね。

西村飛沫担当大臣は「一年前を思い出してさらなるステイホームを」とか言っていますが、もう誰がきくか! です。
この一年を思い出せば思い出すほど、医療はコロナは引き受けないわ妊婦にマスクを強いるわワクチンは独占してしかも拒否する医療従事者まで出てくるわと暴虐の限りをつくし、政治は無能で、保健所は結核の成功体験から切り替えできず誰も頼んでいない感染経路のトレースに血道をあげ自分たちの仕事を構造化するために勝手に濃厚接触の定義をして結果として国民にマスクを強い、教育現場の能なしどもには子どもの口と鼻から布きれ一枚取る能力さえないことが思い出されて、到底行政や医療の都合でステイホームする気になどなれませんわ。

というわけでGW遊びまくります、私は。
怖い人がステイホームしていればいいのではないでしょうか。

なんとか宣言出された東京都民は無視し、大阪府民はわりと従っているよう。
意外な結果でもなんでもないですね。東京は一枚岩大嫌いだもん。そこが東京のいいところ。
願わくば、もっと考えて投票してほしかった。
それと、事業者が百合子を無視してほしい。百合子無視の事業者がたくさんいますように。
こっちのマンボウ地区も、28日から酒類の提供をやめろとか凡知事が言っていますが、都内も出している店あるみたいだし、とにかく今、バカ行政のお願いだか要請だかに従わない店があれば未来永劫応援します。
この一年、去年の四、五月開いていてくれた店をずーっとひいきにしてきたようにね。

皆さんのお子さんにとっても、○歳のGWは一生に一回です。
輝くような五月は一年に一回しか来ません。
それをどのように過ごすか
主体的に考えましょう。
皆さんが守らなければならないのは傲慢な医療従事者ではありません。
信頼が地に落ちた医療。なくても平気なことがわかってしまった一年でもある。
皆さんが第一に考えるべきなのは、お子さんの、ご家族の未来です。

「知的障害者」と「濃厚接触者」の共通点とは?

2021-04-25 17:44:55 | 日記
2月23日の花風社創立記念25周年最後の行事
「知的障害は治りますか?」読書会が4月25日終わりました。
皆様ありがとうございました。

あの本を作った動機はいくつかありますが、その一つは「どうせ健常者にならないのなら、重い方がトクである。だから治したくない」という人たちが実在すること
そしてかつては支援者たちが「重い判定が出るように寝不足で検査につれて行きなさい」と真顔でアドバイスしていたことです。
私はずっとこれに反発していました。
事実上の虐待だし、本人が主役ではないからです。

そしてコロナ騒動が起きました。
「濃厚接触者」という概念が出てきました。
「知的障害者」と「濃厚接触者」は似ているな、と思いました。


どこが似ているかというと
どっちも行政上の切り分けに過ぎないということです。
そしてその切り分けでラクをするのは誰かというと、ご本人でも家族でもなく、行政です。
行政が自分の仕事を構造化するために人を切り分けます。
その一つが知的障害者であり、濃厚接触者もそうです。
そして知的障害は感染しません。けれども隔離されます。
隔離するのは本人のためではありません。

このシステムを「特別支援」と呼び、実態は介護である行為を「教育」「自立支援」という美名で飾るのは、税金を使うからです。
税金を使うために行政は美辞麗句を使います。ところがこれまでの保護者はこれにひっかかってしまってきたのです。
私は以前から警告していました。
でもその警告がより強く言語化できたのはコロナをめぐる行政と医療のていたらくをみたからでした。

これまでの私は、だからなるべく普通校の普通級がいいと思っていました。
でも今は、支援校や支援級もありだと思っています。
理由は読書会でお話ししたとおり。

そして「○○で治ります」の説明の仕方も変えることにしました。
理由は読書会でお話したとおり。

コロナは日本社会の膿を出しましたが、多くの気づきもありました。
その一端をお披露目した読書会でした。
皆様ありがとうございました。
zoomでの無料講座は、時々行うつもりです。

カンは磨けるか?

2021-04-13 12:28:04 | 日記
西浦大先生がまた外されたとか?
大先生が「このままでは~」と言い出すと収束に向かうという法則がマンボウ出現中の大阪にあてはまりそうなんだそうです。
ここまで来るとすごいもんですね。

さて、この記事は「センスや直感は磨けるか?」がテーマなんですが
これを書こうと思ったのはどっとこむになぎたさんが書いてくださったこのコメントがきっかけです。
学校初めての転籍。
そしておめでた。
に対するお祝いコメントへのお返しでこんなこと書いてくださいました。



=====

ありがとうございます。
センスや直感がいまいちな分 とにかく子どもと遊ぶ 何でも一緒に体験する ひたすら本を読む 栗本さん 大久保さん 愛甲さんにアドバイスされた事を試行錯誤しながら とりあえず地道に泥くさくやるという事を続けました。

特別支援教育を利用するなら 親が腹括って 戦略をしっかり立てないと 流されてしまうなと思いました。
花風社のアプローチがなければ 転籍は難しかったです。
花風社の本と出会って今年で7年目です。やっと
治ったかもと実感できるようになりました。

本当にありがとうございました。

=====

そうか。なぎたさんの自己認知は「センスや直感がいまいち」なのか。
それを御自分で補う工夫をされたのですね。
たしかにセンスや直感が優れている人はいます。
私も仕事方面では割とそちらに恵まれていて、以前のボスとかに「それはもう、持って生まれたものだから」とか言われていましたけど、最近そうなのかな? と考えていたのです。
いや、持って生まれたものはどの分野でも大きいけど、そしてそれぞれの長所を糧にして人は生きていくのだろうけど、後から磨けないかっていうと磨けるよねえ。
おそらくなぎたさんだって最初よりセンスや直感がよくなっているはずです。

よくアンチが私に関して矛盾したことを言います。
・浅見は金儲けでやっている
・浅見は儲かってない。そのうち潰れる(2009年くらいから彼らはそのうち花風社が潰れると言っています。8割おじさんみたい)

この両方を繰り返し言うわけですが、両方実現するのは無理。
で、私の実感から言うと
「このビジネスは私がやる限りコスパがよい」です。
なぜかっていうと、労力がかからないからです。

本作りに関してはもうこんな感じで進みます。
1・浅見が問題意識を持つ(治った方がいいよね等)
2・なぜかそのソリューションを持っている人が現れる(神田橋先生、愛甲さん、栗本さん等)
3・本にする
4・売れる

そしてこの3の「本にする」ところをさらに分解するとこういう感じ。
A 出会った人の書いたものを(あれば)読む
B 出会った人と話をする
C 読者の動向をぼんやりと見る
D そして楽しく日々を送っていると、ある日脳内に目次ができあがるのでそのとおりに本を作る

まあこんな感じです。
全部オートマで浮かんでくるので、あんまり苦労しない。そしてロングセラーになったらラッキーだし、何しろあまり苦労していないので、売れなくても「いい本作れてよかったな~」になる。

そして

4「売れる」のところではなぜか

「なんで花風社さんはいつもタイムリーなんだろう」
「なんで花風社さんはいつも知りたいことを教えてくれるんだろう」
みたいな読者層が存在している。

だから私の視点から見ると、儲かっているいや儲かっていないと他人のフトコロに興味津々のアンチはきっと苦労の多い人生を送っているのだな、と思うだけなのです。まだこの境地に達してないんだろうな。

でも考えてみたら最初からこうじゃなかった。

っていうことは

この20年間「治るといいな」と毎日考え続けてきて、発達に関係のある情報も関係のない情報も脳内に採り入れるとそのうち社会全体の中の発達みたいな像が結ばれ

そういうことがたまりたまってある日企画になり目次になり出会いになる感じ

です。

ということは

テーマを追求してきて、それでカンが磨かれたところは大きいと思いますよ。
問題意識がカンの大前提でしょう。

あと、

なぎたさんたちのような若いお母さんが気づいているように、先輩親御さんの中にカンのいい人はいらっしゃいますね。
一方でモビング烏たちの外し方はすごいもんです。
当たらない憶測がほぼ妄想レベル。

当たる当たらないを分けるものはなにかというと

ずばり

不安・恐怖

ですね。

モビングすること自体が、不安・恐怖の表れ。
そしてこれにとらわれているうちはカンは当たりません。
不思議なほど当たりません。

となるとやはり

やるべきことはわかりますよね。