治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

私の中のADHD

2019-03-03 09:23:42 | 日記
本日はまじめに寒い横浜です。雨はたいしたことないですが寒い。どうぞあたたかくしてお出かけください。

ギリギリ、ギリギリまで準備を重ねました。
昨日はどっちかというとふだん興味の薄いADHDをじっくりやりました。
いや、昔はADHDの本を出していましたよね、うち。それにあのベストセラー『片づけられない女たち』も編集協力していますし。
じゃあなぜ興味が薄いとかいうかというと、自閉の方が私としては面白いからですね。
もともと翻訳畑出身ですから、異文化に興味があるのだと思います。

でも自分に自閉的要素があるかというと、自分の中にはあんまりないですね。
そしてADHDはある、と昔は思っていたんです。
事実片づけられない女だったし。
そして片づけられない女がマスコミや出版には多いから、あれほどメディアに取り上げられたのではないかと思っています。

でも、今は片づけられるようになったし(当社比)
不注意とか(あるけど)衝動性とか(あるけど)言われてもあんまりぴんとこないんですね。当てはまるけどそれほど困ってないというか(少なくとも本人は)。
昨日不注意優勢とか衝動性優勢とかいう言葉を久しぶりに読んでいて、自分がADHDにぴんとこなくなったわけがわかりました。
私の特性は不注意とか衝動とかいうより「大雑把」なんですね。
よくも悪くも大雑把。
そして仕事に大雑把さを活かしているし、一方で大雑把さゆえにミスもしています。
NEUROは大雑把だから書けた本かもしれません。
大雑把をいい方に採ると、大胆ですね。細かいことは気にしない。そのかわり、細かいことに気がつかない。長所と短所は裏表です。

ということをつらつら考えていました。
なんでADHDに「大雑把」という基準がなくて「不注意」と「衝動性」なのかとか大雑把に考えて

はっ!

と気づいたことがあります。

私が大雑把に作った赤いお札をお持ちの皆さんは、「大雑把」の意味がよくわかると思います。
今日は相当情報量の多い会になるかも。
体調整えてお出かけください。