昨夜、
昔一緒に働いた友達からメールが来た。
友達は
シングルマザーで
かつて私と同じ職場の急性期病棟で
三交替の夜勤しながら
女で一つで娘を育ててきた同年代。
当時、
小さな娘ちゃんはまだ小学生だった。
夜勤で一緒だった時、
彼女は私に言った。
「お金貯めなきゃ。
切り詰められるだけ
とことん切り詰めるしかないの。
夜勤をガンガンこなして稼げるのも
今のうちだけ。
子供がまだ小さいうちは
夜勤の晩は私の親に預けるとかして
爺ちゃん婆ちゃんに見て貰って何とかなるけど
娘が思春期になったら
私は夜勤を減らさなきゃ。」
大抵の親達は彼女と逆の考えを持っている。
子供が小さいうちは働けない、
子供が思春期過ぎたら留守番をさせられるから
自分は仕事を増やして子供の学費を稼ぐ、と。
「私は皆と逆なの。
子供が小学生でまだ小さいうちは
将来の学費とか貯めるために
仕事最優先で必死で働いて稼ぐ。
その期間は
娘を自分の親に頼んで一緒に過ごさせて貰って
娘は爺ちゃん婆ちゃんと話したり
テレビ見たり犬の散歩させたり
それで何とかなる。
でも小学校の高学年から中学生以上、
思春期になったら最優先は子供でなきゃダメ。
仕事は二の次。
親の目も手も届かない所で
子供がどうなるかわからない。
だからこれから娘が学校から戻った時に
私は出来るだけ家にいたいの。
夜勤を減らして家にいて、
子供の話をちゃんと向き合って聞きたい。
母親であると同時に
父親の役割もしなきゃならないのよ。
それまでに何とかお金貯めたいの。」
修羅場の急性期病棟で
ひと月の半分を夜勤しながら
子育てしていた。
あれから10年経った。
私がその職場を辞めて引っ越す時に
彼女は小さな娘ちゃんを連れて訪ねて来た。
たくさんあった香水の小壜を
全部あげるとはしゃいでいた小さい女の子は
先日嫁に行った。
これから新しい生活に入るのだ。
「やれやれ。
親の役目が終わりました。」
よく頑張ったなぁ。
本当によく頑張った。
こちらまで感慨無量だ。
「こんなに早く嫁に行くとは思わなかった。
いろいろお金がかかって、
娘の結婚資金はこれから貯めるつもりだった。
でもよかった。」
あの小さい女の子だった娘さんは
現実と戦う母親の姿を見て育った。
きっと逞しく人生を生きて行くだろう。
この世に生きている間はゴールなんて無いけど
彼女は大きな一つの山を
立派に乗り越えたなぁ。
昔一緒に働いた友達からメールが来た。
友達は
シングルマザーで
かつて私と同じ職場の急性期病棟で
三交替の夜勤しながら
女で一つで娘を育ててきた同年代。
当時、
小さな娘ちゃんはまだ小学生だった。
夜勤で一緒だった時、
彼女は私に言った。
「お金貯めなきゃ。
切り詰められるだけ
とことん切り詰めるしかないの。
夜勤をガンガンこなして稼げるのも
今のうちだけ。
子供がまだ小さいうちは
夜勤の晩は私の親に預けるとかして
爺ちゃん婆ちゃんに見て貰って何とかなるけど
娘が思春期になったら
私は夜勤を減らさなきゃ。」
大抵の親達は彼女と逆の考えを持っている。
子供が小さいうちは働けない、
子供が思春期過ぎたら留守番をさせられるから
自分は仕事を増やして子供の学費を稼ぐ、と。
「私は皆と逆なの。
子供が小学生でまだ小さいうちは
将来の学費とか貯めるために
仕事最優先で必死で働いて稼ぐ。
その期間は
娘を自分の親に頼んで一緒に過ごさせて貰って
娘は爺ちゃん婆ちゃんと話したり
テレビ見たり犬の散歩させたり
それで何とかなる。
でも小学校の高学年から中学生以上、
思春期になったら最優先は子供でなきゃダメ。
仕事は二の次。
親の目も手も届かない所で
子供がどうなるかわからない。
だからこれから娘が学校から戻った時に
私は出来るだけ家にいたいの。
夜勤を減らして家にいて、
子供の話をちゃんと向き合って聞きたい。
母親であると同時に
父親の役割もしなきゃならないのよ。
それまでに何とかお金貯めたいの。」
修羅場の急性期病棟で
ひと月の半分を夜勤しながら
子育てしていた。
あれから10年経った。
私がその職場を辞めて引っ越す時に
彼女は小さな娘ちゃんを連れて訪ねて来た。
たくさんあった香水の小壜を
全部あげるとはしゃいでいた小さい女の子は
先日嫁に行った。
これから新しい生活に入るのだ。
「やれやれ。
親の役目が終わりました。」
よく頑張ったなぁ。
本当によく頑張った。
こちらまで感慨無量だ。
「こんなに早く嫁に行くとは思わなかった。
いろいろお金がかかって、
娘の結婚資金はこれから貯めるつもりだった。
でもよかった。」
あの小さい女の子だった娘さんは
現実と戦う母親の姿を見て育った。
きっと逞しく人生を生きて行くだろう。
この世に生きている間はゴールなんて無いけど
彼女は大きな一つの山を
立派に乗り越えたなぁ。