桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

見るべき目

2017-10-13 | Weblog
選挙予報が、あちらこちらのマスコミから流れているが、自民党・公明党が300議席を超す勢いらしい。
あんな嘘に塗れた政治を行う連中なのにと思うとウンザリする。
なかでも若い人たちが自民党を支持しているというから唖然だ。
見せかけの好況を歓迎しての支持らしいが、儲かるのは大企業のみ。実質賃金は下がるばかり。低賃金で人が集まらないことからの人手不足が、働き口の豊富さを思わせているのだろうが、大企業に金をばらまくような経済政策は、何れは若者である自分たちの未来に負債となることなど、考え及ばないのだろう。
時代は国民が作る。あの戦争時代を知らない俺たち世代は、なぜ馬鹿げた時代に反対しなかった!と思っていたが、平然と嘘を語る政治家が支持される今を体験してみると、時代は国民自身が作って行くのだと知らされる。
自民党や公明党、あるいは第二自民党の希望の党、それよりも人権感覚に乏しい維新の党などを支持した人たちは、必ず後悔するときが来る。
人間は体験しないとき判らない哀しい生き物だ。体験した人たち、それを知っている人たちは、倦まず弛まずに声を騰げるしかない。