桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

当たり前だよ!

2016-09-21 | Weblog
やっと高速増殖炉もんじゅの廃炉が決まったと報道された。当たり前だろうが!出来もしない、夢の計画に莫大な税金を費やして、誰が利益を得たんだ!?
原子力発電は核分裂熱で蒸気を作り、タービンを回して電気を作るが、核分裂を押さえるのも水だ。水が無くなれば核分裂は止められなくなって原子炉をも溶かし、放射能を撒き散らして地球上の動物を死に追いやる。
高速増殖炉では、核分裂を押さえる水に代わり、ナトリウムを使う。このナトリウムは水に接触すると爆発する、実に厄介な代物だから、 世界各国が実現を目指した高速増殖炉は、総ての国で計画を放棄しているのだ。なぜか日本だけが「出来る!」として、これまで税金を注ぎ込んで来たのを、やっと止めると言う。
っても、これで税金が使われなくなる訳ではない。廃炉にも、また莫大な金が必要だ。
同じ新聞に、これらの経費に付いて、原子力発電を拒否して新しい電力会社と契約した人にも、総てに負担金を背負わせるらしい。 もちろん、福島原発の廃炉、止められない地下水対策の経費も、総ては電気を使う国民に負担させるのだから、こんな危険で高くつく発電所は、1日も早く廃止すべきなのだ。
天下りの役人、政治家、経営者、原子力発電で金を得る輩を退治しないと、完全廃止は無理なのかなぁ。いや忘れっぽい国民が、最大のガンかもな。

彼岸参り

2016-09-21 | Weblog
昨日は利根町へ彼岸参りに行った。
雨の中だったが、行って見ると、墓地に向かって籾摺りをした籾殻を貯めている家があって、その粉塵で汚れていた。毎年、秋に行くと茶色に粉塵が付着しているのを思い出した。雨で目立たなかったけども、水を掛けて洗い、雑巾で拭いて掃除して来た。
ついでに杉山の墓参りもしたが、花差しには二輪ほどの花が捧げられていた。親戚の人でも手向けたのだろうか。
杉山の墓参りに行くたびに、独りっ子で大事に育てられた、その寂しさを感じるようになった。最後まで、自分の存在を無条件で認めてくれる人、愛してくれる人を求めていたような気がする。
死んで人の評価は定まると言うが、杉山は自分の人生を、どう考えて逝ったのだろうと、昨日も降りしきる雨の中で考えたなぁ。

金木犀

2016-09-21 | Weblog
先日から金木犀の香りがする。薔薇じゃない!?と連れ合いは言っていたが、今日はラジオ録音で東京へ行くために、爽やかな風の中赤塚駅まで歩いていたらば、駅近くの民家から甘い香り!!見れば屋根の上にも達する大木に色づく金木犀が見えた。秋だねぇ。