桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

検事総長交代

2016-09-08 | Weblog
検事総長が交代すると、必ず新聞は「期待する」とした社説を掲載するが、どの新聞にも甘い言葉しか書かれていない。
大野恒太郎は飯塚事件の久間三千年さんを殺した殺人犯だ。それだけじゃない。全国の検察を指揮して、数多の冤罪事件で理不尽な抵抗を重ねた犯罪者でもある。あたかも検察改革が実行されたかのような言葉しか書けない新聞には、冤罪者として怒りが湧いて来る。冤罪は警察や検察、裁判所だけの責任ではない。社会の公器として権力の過ちを追及しないマスコミの責任でもあるのだ、
しっかりして欲しいよなぁ。

狂気

2016-09-08 | Weblog
精神障害者は生きる価値がないと殺した男、まだ調べてるけど、あれを調べる意味があるのかなぁ。彼こそ、精神を病んでるもの、自白を求めるしか能がない警察の取り調べを重ねたとて、どんな意味があると言うのだろう。
あの事件は独りの狂気だが、フィリピンの大統領は凄いなあ。平然と殺人を公言するし、彼は、実際に市長として数多の殺人を実行させたというから凄いよ。そんな男が国家の権力者として選ばれてしまうことこそ、もっと大変なことかも知れないよね。
人間は狂気を持つ存在。だからこそ、そこにブレーキをかけるシステムが必要なのだと思うなぁ。