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山陰・山陽 秋の花旅 index

2011-10-21 09:15:18 | 山陰・山陽 秋の花旅

「花の旅」 総合目次 

 

山陰・山陽 秋の花旅 index

 

~丹波市~

1  丹波市薬草薬樹公園 (全国の植物園と花公園を訪ね歩いています)

2  奥丹波 独鈷の滝 (急ぐ旅ではないので寄り道しました)

3  幾山川越え去りゆかば (丹波の森街道にヒガンバナが咲いていました)

~但馬~

4  和池の大カツラ (但馬高原植物園では1000年水を跨いで大桂が葉を茂らせています)

5  但馬公園植物園 (緑の森を散策しました)

6  氷ノ山の麓で (氷ノ山を望む場所に神秘的な大桂が息をひそめています)

~鳥取~

7  砂丘の夕焼けと宝喜温泉 (鳥取砂丘で夕日を眺め、温泉に浸りました)

8  大山 (大山を眺めながら心地よいドライブ)

9  とっとり花回廊 (真っ赤なサルビアの向こうに大山が望めました)

10 法勝寺川のヒガンバナ (鳥取県の西外れにヒガンバナの群落を見つけました)

~米子~

11 大山パークウェイにて (美保湾の長閑な光景)

12 水木しげるロード (境港の町おこし)

13 青い海 みどりの岬 (海の青と木々の緑が美しい美保関)

14 切なく甘い (江戸の悲恋物語と出会いました)

15 空は海の色に染まる (大山を眺めながらのドライブが続きます)

~松江~

16 宍道湖の夕日 (宍道湖で夕日のドラマを堪能しました)

17 闇を演出する街 (幽玄な松江水燈籠に出会いました

18 湖の渚にて (宍道湖の湖岸を走り、花公園を訪ねました

19 寛ぎの園 (松江フォーゲルパークからしまね花の郷へ

~三瓶~

20 東三瓶フラワーバレー (神戸川に沿ってダムを見たり、コスモスを愛でたり

~三次市~

21 備北丘陵公園 いい仕事です (全国に広がる素敵な花の公園)

22 山麓にスズランが咲く道後山 (広島県にスズランが咲くことを初めて知りました)

23 花の百名山は201峰 (花の百名山の姿を眺め歩いています)

24 辻のヒガンバナ (広島県の有名なヒガンバナ群生地を訪ねました)

25 三つの品の滝 (三次市吉舎町雲通にある三つの滝を散策しました

26 ヒガンバナは人里に咲く (ヒガンバナは矢張り人影の見える場所に咲いています)

~世羅町~

27 世羅高原 観光農園 (世羅高原にユリ、ダリア、コスモスが咲いていました)

~岡山市~

28 足守の曼珠沙華 (岡山市足守地区の曼珠沙華の謎が解けました)

~愛知県~

29 桃太郎公園のヒガンバナ (木曽川の氾濫にも負けずヒガンバナが咲いていました)

30 木曽川に沿って ヒガンバナ (天王川公園で満開のヒガンバナに出会いました

31 毒草だから ヒガンバナ (ヒガンバナが渡来した時期などを考えます)

~掛川市~

32 十九首塚とヒガンバナ (ヒガンバナは人の歴史を彩ながら咲き続けてきたようです)

 

 ※ 全ての「花の旅」 総合目次

  

  ヒガンバナの名所  ヒガンバナの観察

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十九首塚とヒガンバナ

2011-10-19 20:14:08 | 山陰・山陽 秋の花旅

 

 豊田市逢妻女川のヒガンバナを堪能し、次に私は、静岡県掛川市のヒガンバナを目指しました。

 ナビは浜松市の北側の三ヶ日を通って約110kmと計算しました。

 今日の最終目的地とすれば時間的にもぴったりです。

 

 日没直前、私は静岡県掛川市大池、JR掛川駅から1.4kmの逆川の岸辺に立っていました。(2011.9.27)

 

               

 

 小型デジカメでフラッシュを使わずに写しましたので、写真は光量不足で白っぽくなりましたが、大池、十九首地区の逆川堤防には篝火を焚いたようなヒガンバナが花を咲かせていました。 

 

 

 今日見てきた愛知県内のヒガンバナ群落と比べると規模は小さく、周囲に雑草も多く見劣りしますが、多分限られた人数のボランティアの方が管理されているのでしょう。

 

 足元の状況が悪い場所ですから、ご苦労も多いことだと思います。

 

 

 

 

 ところで、十九首という地名は変わっています。

 何かありそうだと思い周囲を歩いてみますと、逆川堤防のすぐ横に十九首塚があり、十九首塚の由来が掲示されていました。

 

 「ここは平将門の首級を祀る十九首塚です。将門は承平五年(935年)将門の乱を起こしましたが、翌年平貞盛、藤原秀郷らの討伐軍により滅ぼされました。藤原秀郷は将門をはじめ家臣十九人の首級を持って京に上る途中、この場所で京からの検視の勅使とあい、血洗川で首級を洗い、曲橋の欄干に十九人の首を掛けて検視を受けました。

 首実験のあと首は路傍に捨てられると聞いた藤原秀郷は『死屍に鞭うつは礼に非ず』と言って十九の首を埋葬して供養しました。」という主旨が記載されていました。

 

 尚、この地の掛川という名もこの故事に由来するという説があるそうです。

 

 秋の掛川祭では、平将門を祭る東京・神田明神の祭礼を題材にした舞踊「清元・神田祭」の一場面を人形で表現して、山車の屋台に飾り町内を練り歩くのだそうです。

 

 

 へーそうだったのか! 知らなかった!

 

  掛川のヒガンバナ、最後の最後にインパクトがあるお話と重なりました。

 

 私はもうすっかりお腹一杯の気分で、掛川市内の牛丼屋さんで牛丼をそそくさとお腹へ仕舞うと、自宅を目指して一路、東名高速の車の列の中へと紛れ込んでいったのでした。

 

 

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  ヒガンバナの名所  ヒガンバナの観察

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毒草だから ヒガンバナ

2011-10-19 00:22:04 | 山陰・山陽 秋の花旅

 矢勝川のヒガンバナは半田市出身の童話作家 新美南吉と同郷の小栗大造さんという方が、「南吉がよく散策した矢勝川を真っ赤なヒガンバナで染めよう」と考え、1990年頃から草刈や球根の補植を始めたのがきっかけだそうです。

 

 今ではその数100万とも200万ともいわれるまでの群落に育っています。

  

 

 しかしここは、花の盛りにはまだちょっと早かったようです。

 (2011.9.27)

 

  ボランティアガイドのお話では、最初は右岸だけに植栽していたそうですが、途中から左岸の町の方たちも参画して、今では最盛期に矢勝川の両岸が赤い絨毯を敷き詰めたような見事な景観となるのだそうです。

 

 

 

 犬山市を朝出発して、木曽川に沿って津島市へ、更に三河湾を周り込むように半田市までやって来ました。

 

 矢勝川のヒガンバナを見終わって時刻を確認すると13時半でした。

 

 まだまだ行けそうです。

 

 

 いつものようにナビに次の目的地を入力すると、年の頃なら26、7かなと思えるナビのお姉さんが親切に「次の交差点を左折します」などと道順を教えてくれます。

 

 

  やがて大きな川を渡りました、とこの時は思ったのですが、実はこれ、細長い湾だったようです。

 

 こんな風に、何だ、何だ、この川は、などと見知らぬ街を走るだけでも十分に楽しいのは何故なのでしょうか?

  

  

 1時間半も走って、3時過ぎに次の目的地、豊田市の逢妻女川(あいづまめがわ)に到着致しました。

 

 この場所も市民の有志の方々が10年以上も手弁当で育ててきたヒガンバナの名所です。

 

 ヒガンバナを良く見ると、田圃の稲のように一本一本が几帳面に等間隔で並んでいました。

 

 きっと植栽面積を計算して、必要な株を計算して、担当者毎に準備する数を頭割りして・・・という作業があったのだろうと思われます。

 

 世界に冠たる自動車企業を興した豊田市民だけのことはあります。

 

 仕事ぶりから、性格などが伺える気がします。

 

 

  

 ヒガンバナのルーツは中国の揚子江流域にあるようですが、一説によると稲作とともに、飢饉などの救荒作物として日本にもたらされたといわれています。 

 

 有毒植物なので、食用とする為には慎重な処理が求められますが、それだけに冷害の年などは、野にあっても(普段は放置しておいても)猪、野鼠、猿などが餌とする可能性は低く、根に有毒な成分を持つ毒草だからこそ、薩摩芋が普及する前は、野生動物が手を出せないヒガンバナに救荒作物としての価値があったのでしょう。

 

  「ヒガンバナの博物誌」 栗田子郎著によれば、ヒガンバナの名が日本の書物に認められるのは1440年頃、室町時代以降とのことです。

 

 その頃から灌漑技術などが発展し、米の収量が増え、人口が増加した日本では益々稲作への依存度が増加したはずです。

 

 しかし、稲が南方系の植物として寒さに弱かった昔は、江戸時代になっても全国に大規模な飢饉が発生しています。

 

 冷害による稲の不作がもたらす飢饉への恐怖は想像を超えるものだったに違いありません。

 田の畔に救荒作物ともなるヒガンバナが好んで植栽されている様子は示唆に富んでいると思います。 

 

 ヒガンバナが冷害時の食料として重要な役割を担っていたに違いないと考えれば、おおよそ室町時代の頃に、ヒガンバナは「稲作とともに」ではなくて「主食となった稲を補完するために」、ヒガンバナの有用性を理解する人によって、中国から日本に移入されたと考えると、様々なことが無理なく説明できるように思われます。

 

 毒草だから、野生動物に略取される心配の少ないヒガンバナは、管理の手間の掛からない貴重な作物だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 このようなことからも推測できるように、ヒガンバナは天候変化に強く、丈夫で育て易いはずです。

  

 毎年決まった季節に、一斉に真紅の花を咲かせるなど、観光事業や市民活動の媒体としても、優れた特性を持っているのだと感じました。

 

 

 

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木曽川に沿って ヒガンバナ

2011-10-18 21:00:45 | 山陰・山陽 秋の花旅

 犬山市の桃太郎公園から次のヒガンバナ群落地、愛西市の木曽長良背割り堤へ向かいましたが、何と、環境保護のために立ち入り禁止となっていました。3~4年前の夏に来たときは入れたのですが、致し方ありません。

 

 前回来た時は背割り堤に沿った中州で川鵜が繁殖していましたが、そのような水辺の自然を守ることが目的なのだと思えます。

 

 次の目的地は津島市の天王川公園です。 

 

 大して期待していませんでしたが、住宅街を走り、公園の横へ車を寄せると、目の前の斜面が朱に染まっていました。

 

 

 天王川公園をネットで調べてみますと、かって天王川が合流していた佐屋川が土砂の堆積で廃川となった後、孤立した天王川を公園として整備したのだそうです。

 

 公園にある丸池はかって天王川をせき止めて入り江とした跡だそうです。

 

 

 

 池の周囲を囲むように堤防が伸び、その各々の斜面をヒガンバナが一面に染めていました。(2011.9.27)

  

 

 本数も面積も密度も全国有数の規模だと思えます。

  

 

 

 

 天王川公園でヒガンバナの群落に感動した後、木曽川に沿って南下し、国道23号線、155号線などを経由して半田市の矢勝川へ向かいます。

 

 良いお天気でした。 

 

  

 

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桃太郎公園のヒガンバナ

2011-10-18 14:23:31 | 山陰・山陽 秋の花旅

 岡山市足守で「ねね」と木下利玄と曼珠沙華を結ぶ赤い糸を見た翌朝(2011.9.27)、私は木曽川の畔に居ました。

 

 

 

 足守でヒガンバナを見た後、倉敷の大原美術館に寄って、サム・フランシスの絵でも見ようかと思ったのですが、今回優先すべきはヒガンバナだと思い直し、夜の食事を終えた後、高速道路に入りました。

 

 

 サム・フランシスは別の機会に、雨に降られた時などに寄れば、限りある時間を有効に使えます。  

 

 

 興味のままに、全て手を出すと、一兎も得ることができなくなると自制しました。 

 

  

 

 

 「芦川のホームページ PAPYRUS」の花ガイドのコーナーへ、ヒガンバナを加えたのは、初秋の空き時間に、無駄なく花の写真を撮りに行くことが目的だったのですが、いつの間にか本末転倒し、リストした内容を確認する旅となりつつあります

 

 

 中途半端が嫌なので、気付けば、何時の間にか「行かふ年も又旅人也」などと呟きながら、ハンドルを握っています。

 

 

 

  

 花のチャンスは年一回ですから、旅の帰りに、ヒガンバナの名所が多い愛知県に寄ることにしました。

 

 鬼に笑われぬ内に、できる時にやっておかないと、持ち時間が足りなくなるかもしれません。

 

 しかし、世の中はそんなに甘いものではございませんでした。

 

 我が身の都合と、お天道様のご都合とは全く別で、ヒガンバナの名所である、木曽川の畔の犬山桃太郎公園に来てみると、

 

 

 

 ヒガンバナはご覧のような状態でした。(2011.9.27)

 

 

 つい一週間ほど前、大型の台風が愛知県を通過していました。

 

 桃太郎公園の河川敷は、木々がなぎ倒され、あちらこちらに大水の爪痕が残されていました。 

 

 

 たまたま犬の散歩をしていた方にお話しを聞くと、5年に一度程の水嵩だったようです。

 

 それでもそんな濁流に洗われた河川敷で、今これだけのヒガンバナが咲いていることのほうが不思議です。

 

 

 

 日本のヒガンバナに花は咲くけど実が稔らないことは以前に記述しました。

 

 足がないヒガンバナが、どうやって全国に広がったのかが不思議ですが、昨日の芦田川のヒガンバナ、目の前の桃太郎公園河川敷のヒガンバナ等を見ていると、ヒガンバナは結構水に強いのかとも思えます。

 

 

 洪水などで球根が流され、繁殖地が広がる方法もありそうだと思いました。

 

 

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足守の曼珠沙華

2011-10-17 17:34:08 | 山陰・山陽 秋の花旅

 香山ラベンダーの丘で、時間を確認すると14時でした。 

 日没までにもう一つ楽しめそうです。

 

 そこで次に、岡山県のヒガンバナの名所、足守へと向かうことにしました。

 

 途中八田原ダムにできた芦田湖畔を通り、

 

 

 

 芦田川のヒガンバナを観察しながら

 

 

 

 

 国道486を岡山へ向かいます。

 井原市、八掛町を経由して倉敷市の北で高梁川を渡りました。

 

 

 

 

  ほどなく岡山市に入り、足守地区へ向かっていると、車窓の周囲にヒガンバナが目につくようになってきました。

 

 その変化は徐々にではなく、小川を一本超えたら急に、といった印象です。

 

 

 

 農道へ車を進めて、ヒガンバナを堪能しました。

 

 

 

 足守地区に入り、いつものように散策ドライブを始めました。

 

 たまたま神社の横に中国自然歩道案内図を見つけたので、眺めていると、足守地区には中央に足守川が流れ、木下利玄の生家や、雪舟生誕の地などという記載も認められます。

 

 何だか予想外に面白そうな所です。

 

 

 木下利玄の生家の方角へ車を向けました。

 途中で足守川を渡る時に、昔の懐かしい風情を漂わせる橋に出会いました。

 

 

 

 橋の横に「ここは蛍の里なので蛍をとらないで下さい」と掲示してあります。

 

 

 

 橋の先へ進むと、古い町並みの中に足守商家藤田千年治邸が文化財として保存されていました。

 

 

 

 

 更にその先に木下利玄の生家がありましたが、残念ながら丁度修理補修中で、入ることは叶いませんでした。

 しかし、私はここで初めて、次のようなことを知ることができたのです。

 

 

 

 <足守藩祖木下家定は実妹「ねね」が秀吉の正室であったので秀吉の出世に伴って木下、羽柴、豊臣の姓を名乗った。大阪夏の陣の後、木下利房が再び足守藩主に命じられ、その後木下家は明治維新に至るまで存続して13代の藩主を数えた。>

 

 つまりアララギ派の歌人、木下利玄は「ねね」と血筋の繋がる人物だったのです。

 

 更に、後で調べて分かったのですが、木下利玄は“曼珠沙華の歌人”と呼ばれていたのだそうです。

 

 

 へ~ そうか、そうだったのか。

 きっと木下利玄を誇りに思う郷里の人たちがヒガンハナを大事にしているんだ。

 

 だからこの地にヒガンバナが群生しているんだ。

 

 

 それにしても、こんなことがあるから、本当に「花の旅」は面白過ぎて、止められない!

 

 

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世羅高原 観光農園

2011-10-17 14:59:42 | 山陰・山陽 秋の花旅

 広島県三次市の南東に位置する世羅町には幾つかの観光農園が知られています。

 

 

 ちょっとタイミングは早いのですが、コスモスが咲いているかもしれません。

 

 品の滝のある吉舎町雲通から国道184を真直ぐに進み、世羅町にでました。 

 

 最初に訪問したのは、「世羅ゆり園」です。

 

 

 広大なビニールハウスの中にユリが咲いていました。

 

 春はスカシユリ、夏はオリエンタル系ユリ、秋は秋咲きユリが香りを一面に漂わせるのだそうです。

 

 案の定コスモスは時期尚早でしたが、サルビアが庭一面に咲き揃っていました。

 

 

 

 続いての訪問先は世羅高原農場

 この観光農園は私が最初にダリア園の一覧ページを作った頃は、旭鷹(きょくほう)農園の名前でした。

 

 多分2004年頃だと思いますが、その頃から一度訪ねてみたいと思っていましたが、やっと念願がかないました。 

 

 

 入園すると左手にサルビアのお花畑が広がっています。

 

 

 お花畑の斜面を登って行くと、視界の先の窪地に、大きなダリア園が広がっていました。

 

 ここには400種、2万5千株のダリアが植栽されているそうです。 

 

 ダリアはもともとメキシコの高原に自生する花なので、世羅高原のような標高の高い場所が向いているのでしょう。

 

 夏から秋へ涼しくなるにしたがって花を咲かせ、10月下旬ごろまで目を楽しませてくれます。 

 

 世羅高原農場から、香山ラベンダーの丘へ足を向けました。

 

 

 

 

 

 どこかで手にしたパンフレットにコスモス祭りが開催されていると記載されていたからです。

 

 ご覧のように、キバナコスモスが満開でした。(2011.9.26)

 

 

世羅高原は私の知るところでは、最初に世羅高原農場の前身である旭鷹農園などが中心になって観光農園の営業が始まり、周辺にダリア、ユリ、コスモス、ヒマワリなどを植裁する観光農園が広がっていったようです。

 

北海道富良野周辺の状況とよく似ています。

 

コアになる施設を中心に、各種のフラワーパークが増えれば相乗効果で観光客も増加することになるのでしょう。

 

 

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ヒガンバナは人里に咲く

2011-10-16 22:57:50 | 山陰・山陽 秋の花旅

 品の三の滝の表示板を見ると、町道まで約300mと記載されていました。

 

 

  

 町道まで出れば、多分、舗装された道が左の尾根を周り込んで駐車場まで続いているだろうと勝手に解釈し、更に上流を目指しました。

 

 

 

 しかし、途中から倒木が道を塞ぎ、大丈夫かな?と思える展開になってきました。

 

 

 

 

 その後は、道を遮る鬱陶しい蜘蛛の巣を払いながら、どうにか舗装道路へ出ましたが、路肩に掲示された地図を見ると、町道はあらぬ方角へ伸びており、駐車場には戻れそうもありません。

 

 

 

 蜘蛛の巣だらけの道を戻るのは嫌なので、たまたま見かけた農家で道を尋ねました。

 

 

 

  

 教えてもらった道を進んで行くと

 

  

 

 

 説明通りに砂防ダムがあり、

 

 

 

 

  その先で、先ほど登って行った、三の滝の上部へ出ることができました。

 

 

 

 

 帰り道で覗き見た流れに、小魚が群れていました。

 

 

 

  

 駐車場が近づくにつれて、遊歩道はしっかりした踏み跡を見せていましたが、

 

 このコースでは、普通の方は一の滝で止めておいたほうが無難かもしれません。 

 

 

 

 

 品の滝の下流の梅の古木の周りに、ヒガンバナの花群れを見かけ、

 

 直ぐ横で農家の方が田の草刈りをされていました。

 

 

 

 

 ヒガンバナはこのように、人の手が入る場所に咲く花なのだと、再確認したことです。

 

 

 

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三つの品の滝

2011-10-16 21:36:42 | 山陰・山陽 秋の花旅

 「辻」のヒガンバナ群生地でお会いしたご夫婦に、近くの吉舎町雲通(きさちょううづい)に品の滝があって、そこにもヒガンバナが咲いていると教えて頂いたので、行ってみることにしました。

 

 

 道路脇にヒガンバナが姿をみせています。 

 この場所も花の最盛期には少し早い気がしますが、自然の郷の好まし気な風情を漂わせています。

 

 

 品の滝の入口の駐車場に車を置き、民家の横の小道から滝を目指しました。

 

 

 カヤの繁る小川に沿って、滝への道が森の中へと続いています。

 

 目の前に見えてきた植生から考えて、この先にヒガンバナが咲いているとはとても思えませんが、好奇心が優り、歩を先に進めました。

 

 谷の姿から推測して、それほど奥が深いとも思えません。

 

 

 

 

 杉木立の中に、人が踏み固めたような道が続いていました。

 

 

 

 

 流を左手に見ながら数百メートルも歩くと、木立の中に「品の一の滝」が姿を現しました。

 

 高さは10メートル程でしょうか。清流とは言えませんが風情を感じます。

 

 

 

 滝は全部で三つありそうなので、更に先を目指すことにしました。 

 

 細流の横に石段が設けられていて、それなりに整備されていますが、あまり人が歩いた様子は見られませんでした。

  

 

 蛇が道の真ん中で日向ぼっこをしていたようです、私の足音に驚き慌てて茂みの中へ逃げ込んで行きました。

 私も全く予期していなかったので、おっとびっくり。

 しかし、これが刺激となって探検気分が盛り上がってきました。

 蜘蛛の巣を払うように先へ進むと「品の二の滝」に出ました。

 

 

 一の滝ほどの落差はありませんが、水流に勢いがあります。

 

 此処まで来たら前進あるのみ。

 先は予測できませんが、引き返すと悔いを残しそうです。

 

 マーしかし、この心理パターンはアクシデントへ嵌る典型なので、褒められた行動ではありません。

 

 

 道が少し不明瞭になってきて、岩場にロープが張ってありました。

 

 ちょっとした沢登り気分です。

 

 

 

 若い頃に山岳会に所属し、ロッククライミングや沢登りを楽しんだ経験がありますので、懐かしさを伴う気持ちが湧いてきて、足取りが軽くなります。

 

 

 流れの中に石を伝うと、日本庭園のような光景が現れました。

 

 

 そして、「品の三の滝」が姿を見せました。

 

 

 

 

 

 

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辻のヒガンバナ

2011-10-16 18:09:59 | 山陰・山陽 秋の花旅

 次の目的地は「辻」のヒガンバナ群生地です。

 

 比婆山の「ひろしま県民の森」から1時間ほどで、三次市吉舎町の田園風景の中を走っていました。

 

 田圃のあちこちで赤い炎のようなヒガンバナが花を咲かせています。

 

 

 

 農村の中を走る道が小高い丘の裾を周り込んだ時、狭い路側帯に数台の車が停まり、カメラを首に下げた人達が歩き回っていました。

 

 直ぐ横に川が流れ、小さな橋が架かり、川岸では朝日を浴びた真紅のヒガンバナが川面にその姿を映し出していました。

 

 ここが目的地と確信して車を降ります。

 

 

 

 

 橋を渡りながら川を覗くと、誰が放ったのか緋鯉が泳いでいました。

 

 

 

 橋を渡り切った正面に、質素な手書きの「彼岸花群生地」の案内板が表示されていました。

 

 

 しかし、目の前のヒガンバナを良く見ると、まだ蕾のものがかなりあります。

 

 今日は2011年9月26日、ベストシーズンには少々早いのかもしれないと懸念しながら土の道を100mほど歩いて行くと、 

 

 

 紅雲がたなびくようなヒガンバナの群落が、栗の木が枝を広げた草地に咲き広がっていました。 

 

 それでも、まだまだ蕾のままの株も多く、最盛期はもう少し先のようです。

 

 

  

 私は、ヒガンバナは一斉に咲き始めると思い込んでいました。

 今回、株毎に、これ程の開花差があることを改めて認識させられました。

 

 

 

 目の前のヒガンバナの開花状況を見る限りは、花を咲かせた株と蕾のままの株に日日照条件等の差があるように見えません。

 

 ヒガンバナは種を作らず、全て栄養繁殖ですから、目の前に咲く株は全て遺伝的に同一の性質を持っているはずです。

 

 それでも僅かな違いで開花にずれが生じるのでしょうか。

 

 栄養繁殖だからこそ、受粉の為に、花を一斉に咲かせる必要がないのかもしれませんが、いずれにしても、花が咲き揃う瞬間に出会うことの難しさを改めて認識させられたことでした。 

 

 

 

 

 

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花の百名山は201峰

2011-10-15 17:36:08 | 山陰・山陽 秋の花旅

 

 2011年9月26日 目が覚めると東の空に雲が広がり、朝日を遮っています。

 

 道後山の全容は見えるのですが、露出不足で満足な写真が撮れません。

 

 ビューポイントも幾つか探したのですが、これ以上は深追いしないことにしました。 

 

 スズランの咲く季節に、また来ることにしましょう。 

 

 次にナビへ、花の百名山 比婆山山麓の「ひろしま県民の森」を入力しました。

  

 山の中の県道444号に入って行きます。

 

 対向車が来たら、すれ違えない幅で、全くの林道状態です。

 

 

 

 

 一時広い道に出ましたが、直ぐに神社横の細い道へ曲がれと、ナビがアナウンスします。

 

 

  

 

 この時本当に、キャンピングカーに乗り換えなくて良かったと思いました。

 

 

 実は、定年退職したら、全国に花を求めて車の旅をしようと、キャンピングカーの購入を検討したのですが、どれも車体が大きすぎました。

 

 

 また、日本国内は温泉や日帰り入浴施設が豊富で、シャワー付きの車は必要ありません。車内に炊事用の設備も無用です。唯一、安眠できるベッドが欲しかったのですが、今まで乗ってきたホンダFITに折りたたみ式のマットレスを積み込み、工夫を重ねるうちに、熟睡できる環境が整ってきました。

 

 後は見栄えだけですが、私は典型的なB型ですから、そんなことは全く気にしません。

 

 そうそう、都合の良い時だけ血液型の話を持ちだすのはB型だからでしょうか?

 

 

 

 ご覧下さい。上の写真のような、うるうるするほどの魅力的な道は、大きな図体の車では到底経験できなかっただろうことを、ご理解頂けますでしょうか。

 

 

 良かった、良かったと一人納得しつつ、ひろしま県民の森に到着しました。

  

 

 

 花の百名山の比婆山(ひばやま)は毛無山や烏帽子山などの連峰一体を指す総称です。

 多分、目の前に見えるのは烏帽子山だろうと見当を付けてシャッターを押しました。

 スキー場ができる前は深い森に包まれた、花が秘かに咲く山稜だっただろうと思います。

 

  

 

 花の百名山には田中澄江が最初に選定した「花の百名山」、その後で修正を加えた「新花の百名山」、そしてNHKが選定した「花の百名山」の三種類があり、重複を除くと、名を連ねる山は全国で201峰を数えます。

 

 夫々の山を登山(山登り)の対象にすることは、あまり意味があるとは思えませんが、せめて麓からだけでもその姿を確かめておきたいと考えています。

  

 今回の旅のテーマは、主に植物園などの花の施設とヒガンバナの名所を見て歩くことですが、折角の機会ですから「PAPYRUS」で取り上げた花の百名山も、可能な限り自分の目で位置や山容などを確認することにしています。

 

 比婆山の姿を麓から見定め、私は再び国道183号を三次市方面へ走り始めました。

  

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  ヒガンバナの名所  ヒガンバナの観察

 

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山麓にスズランが咲く道後山  

2011-10-15 15:38:00 | 山陰・山陽 秋の花旅

 備北丘陵公園を後に、国道183号線を北東へ向かいました。

  

 目指すは道後山の麓にある、すずらんの湯です。

 

 道後山が花の百名山に名を連ねているので、花の旅PAPYRUSの主催者としては、せめてその山容だけでも見ておこうと思いました。

 

 

 

 

道路表示に道後山24kmの文字を認めました。

 

同様に花の百名山に名を連ねる比婆山の文字も目にしました。

 

明朝、両山を仰いで、三次市に戻れば、幾つかのフラワーパークの開園時間に間に合うはずです。

 

 

 備後西城の街へ入ってきました。

 

 西城川を挟んだ狭い土地に家屋が並んでいました。

 

 こんな風情に何となく郷愁を感じるのは、子供の頃に親と離れ、紀州有田川の岸辺の村で2年弱を過ごしたことが影響しているのかもしれません。

 

 

 

           

 

 

 国道183号線を備後西城まで走る途中から、道の周囲に人家が減り始めていました。

 既に、レストランなどは望むべくもない状況なのは明らかです。

 

 この街で食糧を手に入れないと、今夜は夕食にありつけないかもしれません。

 この先にコンビニすら無い可能性もあります。

 

 

 不安な思いで旧道へ車を進めて店を探すと、幸いなことに駅の近くでスーパーマーケットを見つけ、やっとのことで、売れ残った幕の内弁当と缶ビール、そして明日の朝食用に菓子パンを手に入れることができました。

 

 

 

 

 備後西城を過ぎてから、微かに色付き始めた緑の中を走り続け、 

 

 

 

 

 18時20分ごろ、目的地のすずらんの湯に到着しました。 

 

  

 

 すずらんの湯の受付カウンターの壁に女子マラソンの野口みずきさんの写真と色紙が飾ってあります。  

 

 国内トップクラスのアスリートや実業団、大学の選手達が合宿に使っているのだそうです。

 

  

 

 

 すずらんの湯の壁にスズランの写真が飾ってあります。 

 

 

 

 

 受付の方に話を聞くと、毎年5月の下旬から6月の上旬にかけて野生のスズランがクロスカントリーコースの周辺に花を咲かせるのだそうです。

 

 

 

 知りませんでした! 広島県にも野生のスズランが咲くのですね!

 

 

 春になると、クロスカントリーコースの周辺には、自生しているササユリやサクラソウも花を咲かせるそうですから、道後山は花の百名山の名に恥じない山のようです。

 

 

 

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備北丘陵公園 いい仕事です

2011-10-14 23:35:23 | 山陰・山陽 秋の花旅

 国道184号から54号を経由して、広島県三次市に着いたのが15時頃でした。

 三次市周辺には国営備北丘陵公園をはじめとするフラワースポットが幾つもあります。

 中でも、三次市辻の有名なヒガンバナ群落は、この時期に見ごろを迎えているはずです。

 

 どうしようかな~。

 コンビニに車を停めて、地図を見ながら周遊ルートを考えました。

 今日はお風呂にも入りたいし。

  

 

 しばし熟考の後、今日は備北丘陵公園でコスモスを見て、その後、花の百名山に名を連ねる道後山麓の温泉へ向かうことにしました。

 

 

 

 三次市から備北丘陵公園までは約16キロ。

 

 ナビのままに走り、備北丘陵公園には16時前に到着しました。

  備北丘陵公園では、日本最大級のコスモスのコレクションを主とする秋祭りが開催されていました。

 

 

 

 この公園は、東三瓶フラワーバレーより標高が低いので、予想通り、ピンクのコスモスの季節にはまだ早く、早咲きのキバナコスモスが満開でした。 

 

 花の広場では花のトンネルに、宿根アサガオの青い花がチラホラと花を咲かせていました。

 

 夏はトンネル全体をブルーの花が飾っていたのでしょうか。 

 

 

 花の広場に展望台があり、僅かに咲いていたピンクのコスモスを前景に構図を作ると、最盛期を思わせる写真が撮れました。

  

 本当は目の前に一列しかコスモスは咲いていないのですが・・・ 

 

 入園時にもらったリーフレットを見ると、園内は相当広いようですが、今の季節は花の種類が限られるようです。

 

 閉園時間は17時ですから全を回れる時間はありません。

 

 リーフレット片手に、気の向くままに歩き始めました。

 

  全体の三分の一程度を国兼池が占めているようです。

 その池を跨いで、園内を中国自動車道が貫いています。

 

  

 高速道路と反対方向の大芝生広場に歩を進めました。

 

 メタセコイアの並木が西日を浴びて美しいシルエットを作っていました。

 

 

 大芝生広場の「ちびっこゲレンデ」では子供達が楽しそうにソリ遊びに興じていました。 

 

 こんな斜面を何度も上り下りしたら、帰りの車の中で、子供達はきっと可愛い寝息を聞かせてくれることでしょう。

 

 

 

 

 「きゅうの丘」にはお伽の国のような大型複合遊具が備えられ、これも子供達には楽しいことだと思います。

 

 

 

 札幌の「滝野すずらん丘陵公園」をはじめ、全国各地に同様の国営公園が設けられていますが、子供連れの家族を想定した、花溢れる公園の企画発案者にはいつも敬意を表したくなります。

 

  

 きっと霞が関辺りに勤務する、お役所勤めの誰かさんなんでしょうね。

 

 テレビ番組「お宝探偵団」ではありませんが、「いい仕事をしてますね~」

 

 

 

 備北丘陵公園を退園したのは、閉園時間ジャストの17時でした。

 

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東三瓶フラワーバレー

2011-10-14 16:35:35 | 山陰・山陽 秋の花旅

 ヒガンバナの名所として名高い、広島県の「辻」へ向かう途中で、東三瓶フラワーバレーへ立ち寄ることにしました。

 

 

 

 神戸川の人造湖である志津見湖の広大な敷地に、春はポピー、秋はコスモスが咲くそうです。

 

 

 コスモスのシーズンには少し早いと思ったのですが、山の中なので気温が低く、コスモスは早目に咲くかもしれません。

 

 

 神戸川に沿って、国道184号線を遡ります。

 

 爽やかな光景が車窓に流れます。

 

 

 

 

 川に釣り人を見つけました。

 落ち鮎でしょうか。

 

 そういえば今年は鮎を口にしていないな~。

 

 見るからに美しい表情をした川です。

 

 所々に白波が立ち、川底に岩が転がり、鮎の餌となる新鮮な水苔が豊かに育っているように見えます。

 

 

 交通量も少なく、気持ちの良い国道を鼻歌交じりにドライブすると、志津見ダムに出ました。

 

 

 

 

 ダムは平成213月に完成したようですが、貯水湖に水が満ちたときはダムの堤頂から水を排出させ、サイフォン方式で湖の水量を調節する新しい技術が用いられているそうです。

 

 そんな解説板を丁寧に読んでいる途中、まるで遠足に来た小学生みたいな生真面目さに、自分で可笑しくなって、思わず左右を振り返りましたが、ひとっこひとり、周囲に人の姿は見当たりませんでした。

 

 

 志津見ダムでは平成23330日に満水となり、我が国初の「全頂長自由越流」が行われたそうです。

 

 

 これだけの規模で水が落下する、滝のような光景を、他で見ることはできないと思います。

 

 高さ85メートル、幅260メートルのダムの壁を、実際に水が流れ落ちる様を見てみたいものです。

 

 

 今日の志津見湖は、緑色の水を静かに湛えていました。

 

 

 見渡せば、周囲の尾根を湖面に映し、湖が山の狭間に続いていました。

 

 

 ダムから10分も走らぬうちに東三瓶フラワーバレーに到着しました。

  

 志津見大橋上流の湖畔一面にコスモスが咲いていました。

 

6分咲きでしたが、いかにも満開に見えるアングルを探してパチリ。

 

見ごろは10月に入ってからのようです。

 

 

 

 

 志津見大橋のたもとに「うぐいす茶屋」の看板を見つけたので、寄ってみました。  

 鮎を期待していたのですが、残念!

 鮎ではなくて、ヤマメが白い色に塩焼きにされていました。

 ヤマメはあまりにも塩々していました。

 塩分の摂りすぎは体に良くないので、三瓶高原牛乳を注文します。

 

 

 緑に包まれた茶屋で、素朴で新鮮なミルクの味を楽しむことができました。 

 

 

 

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寛ぎの園

2011-10-13 18:18:59 | 山陰・山陽 秋の花旅

 松江フォーゲルパークに到着。

 ほっほー、そうですか。

 実は静岡県にある富士花鳥園や掛川花鳥園などと松江フォーゲルパークは経営が同じです。

 私は上記二か所を既に訪問しております。

 松江フォーゲルパークの玄関前に立った時、入口のデザインが上記二か所と瓜二つであることに気付きました。

 

 

 中扉が開くと、ベゴニアの花に溢れた園内が見えます。

 

  

 

 

 事前の調査でも、温室の中はベゴニアとフクシアの花を咲かせて、フクロウやその他鳥類のショーを見せるというコンセプトも一緒です。

 垣間見ただけで、内容は分かりました。

 

 

 今回の旅はベゴニアとフクシアを見ることが目的ではありませんので、玄関先で失礼することにしました。

 

 

 

 

 

 次に「しまね花の郷」を目指しました。

 

 宍道湖に沿った気持ちの良い道が続いています。

 

 

 

 宍道湖から離れ、暫く斐伊川にそって走りました。

 確か、斐伊川という名が桜の名所100選にありました。

 つつじの名所にも斐川町の名前があります。

 いずれかの春にはまた、この辺りへ来ることにしましょう。

 

 

 国道9号線に出て、出雲市役所の前を通り、しばらく走って西出雲駅近くのしまね花の郷」へ到着しました。

 

 

 

 「しまね花の郷」は大きな芝生広場を中心に「ハーブ園」、「薬草園」、「花壇広場」などが配置されたフラワーパークです。

 「しまね花の郷」のホームページには「身近に感じていただけるフラワーパークを目指しております」と記載されています。

 

 その言葉通り、肩肘張らない雰囲気の中で、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

 丁度、写生会が行われていて、園内のあちらこちらで画用紙を広げる人の姿を目にしました。

 

 

 

 温室には園芸種のキクなどが植栽されていますが、熱帯植物の姿はありませんでした。

  

 

 

 園内の樹木に丁寧な標識が付され、私は此処で30種近い木々を観察することができました。

 

 

 

 

 これと言った特徴はないフラワーパークですから、遠路わざわざ見に行くものはありませんが、気持ちの良い空間が広がり、のんびり、ゆったりした時間が過ごせる、好感の持てるフラワーパークでした。

 

 

 

 

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