備北丘陵公園を後に、国道183号線を北東へ向かいました。
目指すは道後山の麓にある、すずらんの湯です。
道後山が花の百名山に名を連ねているので、花の旅「PAPYRUS」の主催者としては、せめてその山容だけでも見ておこうと思いました。
道路表示に道後山24kmの文字を認めました。
同様に花の百名山に名を連ねる比婆山の文字も目にしました。
明朝、両山を仰いで、三次市に戻れば、幾つかのフラワーパークの開園時間に間に合うはずです。
備後西城の街へ入ってきました。
西城川を挟んだ狭い土地に家屋が並んでいました。
こんな風情に何となく郷愁を感じるのは、子供の頃に親と離れ、紀州有田川の岸辺の村で2年弱を過ごしたことが影響しているのかもしれません。
国道183号線を備後西城まで走る途中から、道の周囲に人家が減り始めていました。
既に、レストランなどは望むべくもない状況なのは明らかです。
この街で食糧を手に入れないと、今夜は夕食にありつけないかもしれません。
この先にコンビニすら無い可能性もあります。
不安な思いで旧道へ車を進めて店を探すと、幸いなことに駅の近くでスーパーマーケットを見つけ、やっとのことで、売れ残った幕の内弁当と缶ビール、そして明日の朝食用に菓子パンを手に入れることができました。
備後西城を過ぎてから、微かに色付き始めた緑の中を走り続け、
18時20分ごろ、目的地のすずらんの湯に到着しました。
すずらんの湯の受付カウンターの壁に女子マラソンの野口みずきさんの写真と色紙が飾ってあります。
国内トップクラスのアスリートや実業団、大学の選手達が合宿に使っているのだそうです。
すずらんの湯の壁にスズランの写真が飾ってあります。
受付の方に話を聞くと、毎年5月の下旬から6月の上旬にかけて野生のスズランがクロスカントリーコースの周辺に花を咲かせるのだそうです。
知りませんでした! 広島県にも野生のスズランが咲くのですね!
春になると、クロスカントリーコースの周辺には、自生しているササユリやサクラソウも花を咲かせるそうですから、道後山は花の百名山の名に恥じない山のようです。
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