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首都圏民は、地震時の火災に備えるべき。

2024-04-14 00:18:43 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 盛駅のバス乗り場で3・4分待つと、大船渡行きBRTバスがやってきました。

 


 JR大船渡線BRTは青春18きっぷが使えますから、乗り降り自由ですが、一応、乗車時に発券機から整理券を受け取りました。

 


 バスは都バスや定期民間バスと同じシステムで、運転席の上に運賃表が掲げられ、前扉の横に運賃箱が設けられています。


 バスが走る場所は、線路が敷かれていた跡地です。


 バス前方の窓から幅3m弱かと思う、細いBRT専用道が見えました。


 一般的な市街地道路の幅の半分程の道をバスは進んでゆきます。

 


 大船渡線大船渡BRTバス停は、盛り土された線路に設けられたホームの形を留めていました。

 


 バスは大船渡BRTバス停で線路跡から一般道に降り、市街地を走り

 


 再びBRT専用道へ戻りました。


 バスが大船渡魚市場前の停留所(駅?)から、目下に魚市場と、その先に大船渡湾が望みました。

 


 その後も、バスは専用道と一般道を自在に走り抜けます。


 このシステムは、地域の方々にとって、従来の鉄道よりも便利かもしれない、と思いました。 


 BRTであれば、バスが身近に来ますので、乗客は駅まで出向く必要がありません。

 


 バスが走る窓に大船渡湾が大きく広がりました。


 湾口の右手が碁石岬、左手が尾崎岬です。

 


 バスが進むにつれて、変化に富む大船渡湾の景色が目を楽しませてくれます。


 鈍色に輝く海の底で、静かに眠る古代魚が暮らすような、そんな風に思わせる、穏やかな海が午後の光の中で水面を広げていました。

 


 バスは大船渡湾から更に凹んだ細浦湾の岸辺に停まりました。


 対岸に数多くの漁船が見えました。この辺りが大船渡漁港のようです。

 


 バスは専用道と一般道の出入りを繰り返し、次に碁石海岸口に停車しました。


 周囲にのどかな畑作地が広がります。


 この辺りに居を構えれば、新鮮な野菜と魚に恵まれる暮らしが待っている筈です。

 

 

 夏雲の下で、碁石岬へ続く丘陵地が旅人を見送ってくれます。

 

 

 そしてバスは広田半島の基部を横切り、気仙沼市から陸前高田市に入り、小友(おとも)に停車しました。

 


 専用道の左右に、色づく稲に溢れる田が囲み、三陸海岸のイメージとは異なる景色が広がっていました。

 


  畑は連作障害が起きますので、毎年同じ作物を育てることができません。


 イネは水田で育てるので、連作障害が起きず、毎年安定した収穫が期待できるのです。


 田が広がる景色は、穏やかで安定した暮らしを連想させます。

 


  そんな景色の中で、前方左手に広田湾が見えてきました。


 この辺りは海岸に接して平地が広がります。


 穏やかで安定した暮らしを保証する平地が、東日本大震災と津波に襲われました。

 


 広田半島の基部に位置するJR大船渡線小友駅辺りで、南の広田湾からの津波と北の大野湾からの津波が合流し、駅の周囲は壊滅状態となってガレキに覆われました。


 東京に住む私達にとっても、東日本大震災は他人ごとではありません。


 関東大震災を思い起こせば、東京で怖いのは地震後の火災です。


 首都直下型大地震が起きたとき、都民は火に囲まれる前に逃げ出す場所を、必ず考えておくべきです。

 

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