次の目的地は「辻」のヒガンバナ群生地です。
比婆山の「ひろしま県民の森」から1時間ほどで、三次市吉舎町の田園風景の中を走っていました。
田圃のあちこちで赤い炎のようなヒガンバナが花を咲かせています。

農村の中を走る道が小高い丘の裾を周り込んだ時、狭い路側帯に数台の車が停まり、カメラを首に下げた人達が歩き回っていました。
直ぐ横に川が流れ、小さな橋が架かり、川岸では朝日を浴びた真紅のヒガンバナが川面にその姿を映し出していました。
ここが目的地と確信して車を降ります。

橋を渡りながら川を覗くと、誰が放ったのか緋鯉が泳いでいました。

橋を渡り切った正面に、質素な手書きの「彼岸花群生地」の案内板が表示されていました。

しかし、目の前のヒガンバナを良く見ると、まだ蕾のものがかなりあります。
今日は2011年9月26日、ベストシーズンには少々早いのかもしれないと懸念しながら土の道を100mほど歩いて行くと、

紅雲がたなびくようなヒガンバナの群落が、栗の木が枝を広げた草地に咲き広がっていました。
それでも、まだまだ蕾のままの株も多く、最盛期はもう少し先のようです。

私は、ヒガンバナは一斉に咲き始めると思い込んでいました。
今回、株毎に、これ程の開花差があることを改めて認識させられました。

目の前のヒガンバナの開花状況を見る限りは、花を咲かせた株と蕾のままの株に日日照条件等の差があるように見えません。
ヒガンバナは種を作らず、全て栄養繁殖ですから、目の前に咲く株は全て遺伝的に同一の性質を持っているはずです。
それでも僅かな違いで開花にずれが生じるのでしょうか。
栄養繁殖だからこそ、受粉の為に、花を一斉に咲かせる必要がないのかもしれませんが、いずれにしても、花が咲き揃う瞬間に出会うことの難しさを改めて認識させられたことでした。

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