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大船渡や陸前高田では、ツバキ油を搾ってきました。

2024-04-13 00:08:12 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 盛から先は、青春18きっぷを使って、JR大船渡線BRTで気仙沼を目指します。


 ところで大船渡線BRTって初耳なので、いつもの通り検索すると、


 JR東日本の「気仙沼線BRT・大船渡線BRT(バス高速輸送システム)」のページを見つけました


 BRTはバス・ラピッド・トランジット(bus rapid transit)の略で、日本語に訳すと「バス高速輸送システム」です。

 

 三陸鉄道の列車のホームを出口に向かうと、跨線橋を備えたホームの反対側に、JRのロゴを付けた赤いバスが停まっていました。


 跨線橋の壁に「三陸鉄道・大船渡線BRTのりば」と記されています。

 


 どうやら、この場所から気仙沼行きBRTバスが発車するようです。


 バスの発車予定時刻は15時50分ですから、待ち時間の40分程を使って街を散策することにしました。


 駅の近くに何かないかな? と名所案内を確認しましたが、適当な場所がありません。

 


 駅舎を出ると、駅のロータリー広場に「碁石海岸」の広告塔が見えました。

 


 ご存じない方のために、碁石海岸を簡単に紹介しますと、


 大船渡市末崎半島の碁石海岸はこの地の著名な景勝地です。


 碁石海岸には推定樹齢1400年の三面椿という日本最古のヤブツバキがあり、昭和44年に県の天然記念物に指定されています。

 

2017年5月25日 撮影


 ヤブツバキは日本固有種で、ヤブツバキの自生林の多くは西南暖地にあります。


 ヤブツバキの分布が少ない東北地方では、照葉樹林を代表する、厚くツヤツヤした葉のヤブツバキを大切にしてきました。


 そして大船渡や陸前高田などでは明治の頃から、ツバキの実からツバキ油を搾ってきました。

 

2017年5月25日 撮影



 また、三面椿がある末崎町には、世界13か国から600種の椿を集めた「世界の椿館・碁石」という温室ツバキ園があります。

 

 大船渡市民は今も熱心にツバキを育て、ツバキ咲く季節になると毎年、「三陸・大船渡つばきまつり」が開催されています。

 

2017年5月25日 撮影



 「世界の椿館・碁石」の温室の中には、珍しいアメリカ産の椿等が花を咲かせます。

 

 

 

 碁石海岸に足を運ぶと、蒼い海が、屹立する岩の間に水を湛え、緑の枝の松の下で潮鳴りを響かせていました。

 

2017年5月25日 撮影


 岬はマツ林に包まれ、散策路の横に掲げられた解説文に、

 

 「碁石海岸のマツ林は、アカマツとクロマツが混交しています。アカマツはクロマツより涼しい気候に適しているため、三陸海岸の北部ではアカマツ林が多くなります云々」

 

 と記されていました。

 

2017年5月25日 撮影


 私は駅舎を出ると気まぐれに、右手方向に歩き始めました。


 大船渡を幾度か訪ね来たことがありますが、盛駅に来たのは初めてで、駅の北側は車で走った記憶もありません。


 知らない土地がいつも気になるのは、多分私が持って生まれた性分なのでしょう。

 


 旧道らしき道を北へ進みましたが、他の街と代わり映えのない光景が続きました。

 

 

 3~400m程も歩くと、スーパーマーケットの前に出たので、中に入りました。


 地方都市のスーパーは、その地方独特の魚や野菜等や、珍しい銘柄の地酒などが並び、結構楽しめます。

 

 

 店内をくるりと見て時刻を確認すると、時間に余裕が無いことが分かり、

 

 ここでバスに乗り遅れると、この先が面倒ですから、早目に盛駅へ戻ることにしました。

 

 

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