園内には到る所にベンチなどが用意されていました。
フィットンチッドに包まれて、のんびり、ゆっくりと広い園内を散策できるような配慮がなされています。
園内で草むしりの作業をしている方がおられましたので、話を聞いてみました。
但馬公園植物園は自然林の植生をそのまま保存し、平成9年に開設されたそうです。
この辺りでは冬は雪に覆われるので、開園は雪解けを待って、4月の上旬頃になるのだとか。
その頃にはザゼンソウ、カタクリなどが咲き、やがてニリンソウ、シラネアオイなどが咲き続いてゆくとのことでした。
園内の湿原には木道が渡され、
所々に東屋が設けられていました。
先ほど作業をしていた方のお話では、毎年花だけではなく、蝶などの昆虫の姿を求めて訪問される方も多いそうです。
大カツラの近くに湧き出していた泉は湿原を流れ下り、下流に小さな池を作っていました。
池の周囲ではオタカラコウが水面に秋色の花影を映し、池の底に茂る水草が深遠な雰囲気を醸し出していました。
池から溢れ流れ出た細流は、清流にしか生育できなバイカモを育んでいました。
但馬高原植物園は兵庫県観光百選の第1位に選ばれているそうですが、さもありなんと思える、数多くの魅力に溢れる植物園でした。
最後は絶対に味わおうと決めていましたので、散策後にセンターハウスのレストランで、千年水と名付けられた湧水コーヒーを賞味しましたが、美味しい水で淹れたコーヒーが必ずしも旨くなるとは限らないようで、コーヒーはいたって普通の美味しさではありました。
※ 他の記事へは 山陰・山陽 秋の花旅 index をご利用頂くと便利です。