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近い遺産(37)

2010年08月12日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡県筑紫野市の「美しが丘南四丁目」バス停跡

ここを走っていた路線の廃止((1)(3)(4))や、沿線のバス停(ニュータウン第一学校前原田三丁目筑紫駅など)については過去の記事を参照のこと。

路線廃止により、ここからほんの少し南東の小郡市側については、西鉄のバス停を地元のコミュニティバスが引き継いでいるが、ここ「美しが丘南四丁目」は小郡市域ではなく、かつ、廃止とならずに筑紫野市側に残った西鉄路線のルートからも外れていることから、「バスが来ないバス停」となってしまった(ただし、“廃止とならずに筑紫野市側に残った西鉄路線”も、廃止候補に挙げられている)。

小郡市側のコミュニティバスは、市域内のみの運行なのでJR原田駅などには行くことができず、かつ、便数も非常に少ないことから、住民から改善の要望が行われているとのこと。

小郡・筑紫野ニュータウンは、文字通り、小郡市と筑紫野市に跨る大規模な住宅団地であり、美しが丘、光が丘、希みが丘、美鈴が丘などが一体となって一つのまちを形成している。
筑紫野市側であろうが小郡市側であろうが、住民が利用する駅や商業施設は多くが共通している訳だから、自治体の境界を理由に利便性が損なわれるというのはかなり理不尽なものを感じてしまう。
西鉄の路線バス廃止後の公共交通のあり方については、本来であれば、小郡市と筑紫野市が連携して協議すべき問題ではないかと思う。
まあ、西鉄が開発した住宅団地を走る路線であるにもかかわらず、「利用者が少ないから」という理由でさっさと廃止にしてしまったことのほうが問題なのかもしれないけど。

「美しが丘南四丁目」の廃止から間もなく一年が経とうとしているが、まだ標柱が残っているということは、今後再びここが「バスが来るバス停」になる余地が残されているということなのだろうか。
(つづく)


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