(つづき)
・忘れものなど
「エコルライナー」のルート変更に触れるのを忘れていた。
天神から福大への「エコルライナー」は、従来の「12番」の経路から城南学園通り経由に変更となり、「エコルライナー」専用の「中村大学前」バス停(下りのみ)が設置されている。
かつて「エコルライナー」が城内経由から赤坂二丁目経由に変更になったのは、筑女の学生の利用を取り込もうとしたためと考えられるが、今回はさらに中村の学生も…ということで、もはや「福大の学生のみをターゲットにしていたのでは成り立たない」ということを示しているといえそうだ。
ただ、そういう対策をすればするほど、地下鉄と同じようなルートになってしまうというのが皮肉な感じもする。
今後、学生の数は減っていくので、エコルカードの利用者数を増やすのは難しいのかもしれないけど、保有率を高めることを考えるとすれば、例えば、「赤間急行」の朝の数便を「エコルライナー」のルートで福大まで延長するとか(天神北ランプ経由にして、天神北で降車扱いしたあと、天神協和ビル前に向かいそこからはエコルと同一経路)、もっとダイナミックな工夫が求められるのではないだろうか。
目先の収益性や運用の効率を考えればなかなか厳しいのかもしれないけど、エコルカードが「使える」カードであることをアピールして保有率を高めて、将来にわたっての西鉄の顧客の囲い込みを行うということは必要と思われる。
「福大の学生のみをターゲットにしていたのでは成り立たない」というのは、「12番」のルート変更にもつながる話といえるかもしれない。
今回の改正で、これまでの「福大病院行き」はなくなり、「片江営業所行き」の一部が福大病院に立ち寄るようになっている。
「片江営業所行き」でみると、「福大正門前」に停車する前に病院敷地内に入って「福大病院」バス停に停車することから、「福大正門前」を利用したい人にとってはなんとももどかしいルートだが、「福大病院」に立ち寄る系統をある程度走らせることで、「保険」をかけているようにもみえる。
「208番」新設のチラシ。
キャッチコピーが見にくくて申し訳ないのだが「有田、原、荒江、別府、六本松地区から木の葉モール橋本へ乗り換えなしでらくらくアクセス」と書いてある。
ただ、「木の葉モール橋本」は地下鉄七隈線橋本駅のすぐそばにあることから、キャッチコピーに出てくる地区のうち「別府」と「六本松」地区からは、地下鉄でも直通で行くことができる。
地下鉄駅のすぐそばの施設なので、バスは、地下鉄ではカバーできない場所から客を集めるという考え方が自然な流れなのかもしれないが、そのような路線を作ってしまうと、都心へ向かいたい客を地下鉄に流すことになってしまうことから、悩ましいところといえる。
“地下鉄との関係の中で、バスのアイデンティティを模索する”というのは、「エコル」「12番」「208番」に共通する命題といえそうだ。
(つづく)
・忘れものなど
「エコルライナー」のルート変更に触れるのを忘れていた。
天神から福大への「エコルライナー」は、従来の「12番」の経路から城南学園通り経由に変更となり、「エコルライナー」専用の「中村大学前」バス停(下りのみ)が設置されている。
かつて「エコルライナー」が城内経由から赤坂二丁目経由に変更になったのは、筑女の学生の利用を取り込もうとしたためと考えられるが、今回はさらに中村の学生も…ということで、もはや「福大の学生のみをターゲットにしていたのでは成り立たない」ということを示しているといえそうだ。
ただ、そういう対策をすればするほど、地下鉄と同じようなルートになってしまうというのが皮肉な感じもする。
今後、学生の数は減っていくので、エコルカードの利用者数を増やすのは難しいのかもしれないけど、保有率を高めることを考えるとすれば、例えば、「赤間急行」の朝の数便を「エコルライナー」のルートで福大まで延長するとか(天神北ランプ経由にして、天神北で降車扱いしたあと、天神協和ビル前に向かいそこからはエコルと同一経路)、もっとダイナミックな工夫が求められるのではないだろうか。
目先の収益性や運用の効率を考えればなかなか厳しいのかもしれないけど、エコルカードが「使える」カードであることをアピールして保有率を高めて、将来にわたっての西鉄の顧客の囲い込みを行うということは必要と思われる。
「福大の学生のみをターゲットにしていたのでは成り立たない」というのは、「12番」のルート変更にもつながる話といえるかもしれない。
今回の改正で、これまでの「福大病院行き」はなくなり、「片江営業所行き」の一部が福大病院に立ち寄るようになっている。
「片江営業所行き」でみると、「福大正門前」に停車する前に病院敷地内に入って「福大病院」バス停に停車することから、「福大正門前」を利用したい人にとってはなんとももどかしいルートだが、「福大病院」に立ち寄る系統をある程度走らせることで、「保険」をかけているようにもみえる。
「208番」新設のチラシ。
キャッチコピーが見にくくて申し訳ないのだが「有田、原、荒江、別府、六本松地区から木の葉モール橋本へ乗り換えなしでらくらくアクセス」と書いてある。
ただ、「木の葉モール橋本」は地下鉄七隈線橋本駅のすぐそばにあることから、キャッチコピーに出てくる地区のうち「別府」と「六本松」地区からは、地下鉄でも直通で行くことができる。
地下鉄駅のすぐそばの施設なので、バスは、地下鉄ではカバーできない場所から客を集めるという考え方が自然な流れなのかもしれないが、そのような路線を作ってしまうと、都心へ向かいたい客を地下鉄に流すことになってしまうことから、悩ましいところといえる。
“地下鉄との関係の中で、バスのアイデンティティを模索する”というのは、「エコル」「12番」「208番」に共通する命題といえそうだ。
(つづく)
208番の登場で外環室見橋、ほかにも扇町のバス停が死にかけの状態から一気によみがえったように本数が増えましたし新たなルートの改革を推進してほしいと願っております。708番(仮)大橋駅木の葉モール橋本経由野方行きも面白そうだとは思いますが実現しますかね~?
私が意図的に(笑) 208番に乗った時に,運転手さんに「このバスは有田のほうに行きますか?」と聞くお客さんが少なからずいました。
「六本松,荒江四角,原経由野方行き」という LED表示や音声案内のほか,「野方行きは小田部,福重経由」という標準的な(?)バス感覚が↑のようなお客さんの戸惑いを生んでいるのかもしれません。
「 208番は有田経由」ということが定着しなければ, 208番は有田方面のお客さんをのがしかねないかなと思いました。
木の葉モールは、商業施設の規模としてはとりたてて大きいということもないので(ちゃんと調べてはいませんが、おそらくマリナタウンのダイエーと同じくらいではないかと思います)、地下鉄駅に近いことも合わせると、バスにそこまで力を入れるとはあまり思いません。
こんにちは。
>「 208番は有田経由」ということが定着しなければ, 208番は有田方面のお客さんをのがしかねないかなと思いました。
たしかにそうですね。
「野方行き」という事実と「原交差点を左折する」という事実は、なかなか結びつかないかもしれませんね。
野方方面についても、遠回りのように見えて実はそういうわけでもなく、場合によっては「208番」のほうが速いなんてこともあるかもしれませんから、“どこに行くのかなんだかよくわからない”という理由で敬遠されて、「有田方面」「野方方面」ともに逃してしまうとなるともったいないですね。