曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

AIMY & ゴス展 @横浜美術館

2008-02-18 | インポート

2月16日 (土)


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神奈川大学建築学科の発表会週間をこなし、その最終日の学科懇親会ではたくさん食べてたくさん飲み、今年度の大学関連行事は一段落。で、AIMYゴス展を見に横浜美術館へ。

AIMYっていうのは 「アーティスト・イン・ミュージアム横浜2007」 っていうのの略で、2007年度のアーティスト2組 (人) がプロジェクトを進めている最中。審査員 (奈良美智さんと三ツ山横浜美術館副館長とぼくの三人) だったこともあって、様子を見学に行ってきた。



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平野薫さんは、衣服を糸の状態にまでほどいていって、それを別のかたちに組み上げる。そうすることで、空間を覆うようなインスタレーションをつくる。らしい。きっと、横浜に関連のある人から入手した衣服なんだと思うのだけれど、誰からもらったものなのかを聞き忘れた。赤ちゃんの服も用意してあった。



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編まれていた糸がほぐされ、5~10センチくらいのグリッド状に組み合わされていっている。当然だけれど手作業。毎日8時間作業を続けているらしいのだけれど、今回のスタジオ滞在期間でできるのは1作品のみ。ペルシア絨毯が、熟練した人で1ヶ月3センチ、っていうのを思い出した。



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今はこんな感じ。今回は、二つの新しい試みがある。ひとつは、元々の衣服の状態を部分的に残すということ。いままでは、全部完全にばらしていたみたい。もう一つは、二つの服 (写真の服はお母さんので、これと赤ちゃんの服の二つ) を組み合わせる、っていうこと。たのしみ。



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もう一組がsullen。建築系3人のグループで、ニセ横浜会議準備室のための会場をつくる、っていう企画。今のところは平野さんとスタジオをシェア(っていうか二分割) してるけれど、最終的には、それぞれ場所が確保されているらしい。



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会議室の模型。街で拾ってきたものをつけた帽子をたくさんつくって樹木状の帽子掛けにぶら下げるとか (写真左手前)、ヤフオクで手に入れた霧笛 (っていうんだっけ?) とか、観覧車の影とか (写真中央)、その辺の海の水が入ったバケツとか、横浜な感じで思いついたら全部やってみる、っていう方向か。ともかく、会議の準備なわけです。



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sullen (サレンって読むらしい) の三人。右から、黄川田勇太さん、孫田瑠央さん、中井川大介さん (の順番だと思う)。いろいろ聞いたんだけれど、なんとなく、すべての計画を教えてくれたわけではない印象。なにか隠してる?。それにしても、みんな、名前の存在感がすごい。そういうユニットかも。



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霧笛を鳴らしてみた (写真は横浜美術館の庄司さんがとってくれた)。ふいごの先に単音のラッパがついてる。気持ちのいい音色だけれどすっごい音量なので、ビビってちゃんとは鳴らせなかった。
(ところで最近、曽我部には髪があります。10年ぶりくらいでしょうか。)



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ゴス展は予想通りすっごく変でとっても楽しかった。万人向けじゃないけど必見 (?)。客層もいつもと違う気がする。そういえば、みなとみらい線に乗っていた全身ゴスロリの女の子二人組は、まさかなあ、と思ったんだけれど、ゴス展の来場者。改札から美術館入り口まで、ずっと一緒でした。



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で、みかんぐみに戻って打合せとかして、夜は、東京ガスの防災イベントで来ていた永田さんほかプラスアーツの人たちと、関内の延明で羊串をがっつり。そうそう、去年につづいて今年も地震EXPOやります。8月末に豊洲の予定。




2月17日 (日)


ゼミの学生たちと石上純也さんが設計した神奈川工科大の見学会へ。公園を散策するような体験が楽しい。技術的にも、いろいろ感心したり、びっくりしたり。写真をアップしたいところだけれど、勝手に公開しちゃまずいようなので、ビジュアルなし。でも、この建物、写真ではこの体験は伝わらないだろうなあ。そういや、ムービーで撮ってる学生もいたな。