白雲去来

蜷川正大の日々是口実

花の雨 けむる祖国のさみしさよ。

2024-04-06 16:21:57 | 日記

4月3日(水)雨。

朝食は、鍋焼きうどんに五目御飯。昼は、抜いた。夜は、骨付き牛肉を「圧力鍋」で20分ほど茹でて食べた。まあまあだった。後は、メンチカツ、カレーコロッケにキャベツの千切り添え。お供は、「黒霧島」の「MELT」。酔狂亭にて独酌。

台湾で地震のニュース。正月早々能登半島で地震。次は台湾か・・・。自然の驚異の前では、人間の力など、ほとんど役に立たない。関東大震災級の地震の起きる確率も高いという。何とか予想が外れて欲しいものだ。

愈々桜の季節。野村秋介先生の獄中句集「銀河蒼茫」には、桜の句が多い。どれも私の好きな句ばかりだが、なぜか「満開の桜」を詠んだ句が少ない。滅びの美学を愛した野村先生らしいものばかりだ。「花の雨 けむる祖国のさみしさよ」「さくら散るいまも三島の死の光芒」「独房の茣蓙にも 風よ 花びらよ」面会の後一句、として「妻去りてかりそめならぬ花吹雪」「葉桜の鬱蒼たりし 大悲の獄」「葉桜の 風の言葉は 独り聴く」「滅びゆくものゝ淡さに 花筏」「唯なけて なけてならない桜の空」「誰もしやべるな 桜が散っているから」「祖国の涙のやうに桜が散る」「ひとすじの落花 夕日を手へ運ぶ」。

桜は「散る」が、梅は「ほころぶ」、菊は「舞う」、牡丹は「崩れる」、椿は「落ちる」・・・。日本語は美しいなぁー。

   


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