Sightsong

自縄自縛日記

TON KLAMI@東京都民教会

2016-11-05 19:54:52 | アヴァンギャルド・ジャズ

下北沢の東京都民教会に足を運び、待望のTON KLAMIを観る(2016/11/5)。

TON KLAMIは姜泰煥・高田みどり・佐藤允彦から成るトリオであり、90年代に2枚のディスクを残している。わたし自身も、第2作の『パラムゴ』において姜泰煥の凄さに仰天してしまったこともあり、ぜひライヴで観たかった。ちょうど故あって入院中だが、検査のない日だったので、外出許可をもらって駆けつけた。

Kang Tae Hwan 姜泰煥 (as)
Midori Takada 高田みどり (perc)
Masahiko Sato 佐藤允彦 (p) 

着くとぼちぼち音出しをしていて、さすがに教会だけあって、親密な距離であり響きが良い。姜さんが笑いながら飛び出してきて、「strong pianoだ、ドイツ?えっ日本?」と驚いたように話している。ピアノは確かに日本のディアパソン。strongだというのは響きがあっての印象に違いないと思った。

時間になり、高田さんがベルを静かに鳴らしながら入ってくる。まずは銅鑼、次にマリンバ。やがて姜さんがおもむろに胡坐をかいて、アルトを吹き始める。ここから休憩までの1時間弱は素晴らしい体験だった。まるで様々な太さと色の無数の血管が束となって、それが龍のようにうねりながら、次々に別の血管へと移り変わってゆく。すなわち無数の音が次の無数につながっていくわけである。右手で低音のキーを押し旋回する音など、やはり韓国なのだった。

高田さんと入れ替わるように佐藤允彦が入り、やがて再び現れた高田さんは見事な太鼓を叩いた。佐藤さんの遊ぶような柔軟さもサウンドを分厚いものにしていた。

このファーストセットが、三者の生の音が干渉して都度新たな化学反応を起こしていたのだとして、セカンドセットは、まるで黄昏のように、あるいはまるで馴れ寿司のように三者が混淆して、また違う妙なるサウンドを創出した。そしてアンコールに応え、お茶目な音の遊戯のような短い演奏を披露してくれた。

●姜泰煥
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2008年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2)(2008年)
姜泰煥+美妍+朴在千『Improvised Memories』(2002年)
『ASIAN SPIRITS』(1995年)

●佐藤允彦
高瀬アキ+佐藤允彦@渋谷・公園通りクラシックス(2016年)
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男@新宿ピットイン(2014年)
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAGARASU』(2011年)
『ASIAN SPIRITS』(1995年)
『老人と海』 与那国島の映像(1990年)
翠川敬基『完全版・緑色革命』(1976年)
アンソニー・ブラクストン『捧げものとしての4つの作品』(1971年)

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