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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ザ・メイヤー 特別市民

2018-07-03 20:51:54 | 韓国映画
7月4日DVDリリースの韓国映画です
TSUTAYAさんが閉店して新作レンタルは結構な数が見られなくなってきてる
特に韓国映画は・・・って言うことでとりあえずGEOさんに導入されているものは
ちゃんとレンタルしたいところですが
どんだけ見られないのか隣駅のTSUTAYAまで行ってちょっと覗いて見ようかな
限定含めどんだけ見られないのか検討もつかないし・・・

ってことで話がそれてしまいましたが
韓国の映画って題材を求める範囲が実に拾いんですねぇ
今回はソウル市長選
所謂政治の世界での権力闘争をそれこそ
どの候補も勝つためにはあらゆる手段もいとわないで不正を働く選挙戦
娯楽映画としては格好の材料であり

候補者から選対本部長、選挙運動人たちの魑魅魍魎振りがすごいです
人を騙し、相手に勝つためにはある意味人殺しも厭わない
韓国映画では、権力者を黒社会や財閥組織であることが多く
所謂格差社会の底辺の人間への訴求力は手の届かないところだったんだけど

この映画の主人公演は所謂選挙で選ばれる人たちって言うところが効いてる
いかに一般受けするか、対抗馬をどうやってスキャンダルで突き落とすのか
映画の題材としてこれほど面白くもまたつまらなくするものもないわけで

もう候補者も選対本部長も人間の皮を被った魔物でしかない
自分の子供のクルマで人をはねてしまっても
死体が見つかれば娘を自分の変わりに投獄させてしまう非道さ
当選すれば市長特権で釈放できると言うことなんだけども
自分の罪を娘に着せてまで権力をてにいれようって言うのは
親としてと言うより人間として生きてる資格はないだろう

これら魑魅魍魎と対比して描かれるのが選対要員として選ばれた若き女性キョンを演じる
シム・ウンギョン
彼女もある意味怪獣たちに懐柔されつつも辛うじて人間性だけを守り通すことが・・・
でも大学の先輩の女性ジャーナリストはもう権力におもねるコウモリみたいに
己の利益のためだけに動く人物像にしてるっって言うのもよかったし

結局市長を権力の座からおろせるようなデータを使わないヒロインは映画に余韻を与えているんですね
政治の世界が正義だけで動いているわけではないのはどの国もおなじなんだろうけども
こんなに政治が、司法が国民のために機能してないと思わせる韓国の映画ってやっぱりすごいやね

大分韓国映画をそれなりに見てきていますのでマ・ドンソクや、イ・ギョンヨンがもうカメオ的に出演しているのを見逃さなかった

2017年製作、韓国映画(日本公開作品)
パク・インジェ製作・脚本・監督作品
出演:チェ・ミンシク、クァク・ドウォン、シム・ウンギョン、ムン・ソリ、ラ・ミラン、リュ・ヘヨン
コメント
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