宣セーショナル

宣承をひらく

言葉を超えたいから詩を書く人

2015-06-19 17:17:49 | 日記
今日、テレビに詩人の谷川俊太郎さんが出ていた。

俊太郎さん、情に薄い人らしく、常に距離を置いて観る習慣があり、奥さんからもその辺をやぁやぁ言われているとのことだった。

司会者が質問した。


「情を入れて詩って書くもんじゃないんですか?感じないと書けないのでは?」


といった質問に対して、俊太郎さんは言った。


『情を入れて書く人もいるでしょうけど、私は引いて観ないと、離れた所から客観的じゃにいと書けないタイプですから。』


おもしろいことおっしゃる。
俊太郎さん、続けてこう言った。


『私、言葉や詩って嫌いなんですよ。できるだけ言葉なんて使わない方がいいと思ってますもん。言葉っていい加減じゃないですか。信用ならない!

信用していないからこそ、〝言葉を超えたいと思って詩を書いてる〟んです。

一番いいのは、言葉のない状況ですけどね。』


含蓄ある言葉たち(笑)。

私も信用ならない言葉を自分の中から、こうやって繰り出しては、自分の中の虚偽性に向き合っていない日常を振り返る。

私も、言葉を超えてみたい…。。。本物に触れるとはそういうところにありますね♪