宣セーショナル

宣承をひらく

文章力

2011-07-31 09:47:44 | 日記
 『宣承さんの文章表現は、独特の世界観がある。読みこんでしまうんだよなぁ。どこで身につけたんですか?』


 と聴かれた。
 前身の宣セーショナルでは一度書いたことがあるけれど、実はこの文章表現の親元は、「ラブレター」だった。

 好きな人の前では、ガチンガチンになってしまう私は、気の利いた言葉も、ジョークの一つも言えず、ただただ笑顔でいるのが精一杯だった。

 
 でも、手紙なら純粋にありのまま自分の気持ちを表現できた。


 その人を想う気持ち
 自分という人間


 知ってもらうために、便せん3枚にビッシリ思いのたけを書いて渡したこともあった。〔かなり暑苦しいとかうっとしいとか言わないでください。。。〕


 結果はお分かりの通り、そんだけ暑苦しい手紙を書いたら距離を置かれるのは当然で、ある時には、その人の友達伝えにフラれたこともあった。〝自分で言えよな!〟とか思ってたなぁ。



 まぁまぁ、そんなこんなんで、すべてはフラれっぱなしの人生だったからこそ、どん底の気持ちを何度も味わって、何度も何度も手紙を書いて書いて、だからこそ自分の想いを自分の言葉で表現できるようになれた。



 あの頃は惨めだったけれど、おかげで自分の言葉という財産を得たのだから、人生っておもしろい。
 マイナスの体験と思っていること一つ一つも、すべて大事な私の一部。どれを欠かしても今の私はいないのだろうから。

ひたむきに…

2011-07-30 17:44:38 | 日記
 今日、娘たちの所属するソフトボールチームが県大会出場を決めた!

 しかも、今年、ずっと負けていたチームを破って。。。


 今年のチームは、どうも声が出ず、やる気が感じられず、エラーしまくって負けてきたチームだった。

 でも、今日は違っていた。


 声も出て、一生懸命ひたむきにプレイしてた。
 ピンチにも、チーム一丸となって守りに守りぬいていた。だから、応援もグラウンド内も一体となって戦えた。


 ひたむきなプレイって、ただそれだけでいいのに、県大会出場のおまけつきは、最高だった。


 チームスポーツは、やっぱりいいよなぁ…って、試合終了後、37歳のおいちゃん(私)は自然と泣いていた。

確かな心

2011-07-29 09:39:37 | 日記
 そんな村上さんがおっしゃった。


 『オレな、介護保険始まってしばらくは、オレんとこの介護はナンバー1って自負があった。研修行ってもさ、オレんとこはそんなの10年も前からやってるよ!って思ってたし、競争原理が言われてた時期だったがら積み上げてきたうちの介護を他の施設になんか教えたくないって思ってたった。それぐらい苦労して理論をもって築いてきた介護だったがらさぁ。』

 『とごろがさぁ、この21世紀委員会に入って〔H16年より〕みんなと触れ合っていぐうちにさ、あれ、オレ思ってたことは違うんじゃないがな?って思わされててさ。良いものは、みんなで共有していって、岩手全体の介護を良くしていがなきゃないんだなってさ、思ってたのさ。
 そう思ってたときのこの大震災だべ。
 全部持っていかれてさ、ハッキリわがったんだよ。よし、みんなと共に生きていぐぞ!ってな。みんながああやって来てくれでさ、本当にハッキリしたんだよ。
 一緒にやっていこう、なっ、本当にありがどうな。』


 喪失の中からつながる心が確かにここにある。。。

物資よりもただ会いに行く価値を

2011-07-29 09:21:24 | 日記
 とってもタイムラグのある話だが、先週木曜日、岩手県21世紀委員会〔高齢者福祉〕の会議と懇親会があった。

 そこには、大船渡で津波の恐怖と戦いながらお年寄りを助けに立ち向かった西村さんと、最大時600人もの方々を受け容れた施設の村上さんが来ていて、そのお二人にとにかく会いたくて会いたくて。


 私自身、3月20日一番最初に訪れたのが、西村さんと村上さんのところだった。


 再会した瞬間、村上さんが満面の笑みで、ガッチリ握手してくださって、


 『太田く~ん、会いでがったぞぉ!おめぇに会いたくてよぉ。一番最初に来てくれだんだよな。あの時、太田くんの前で泣きそうなったのこらえだったんだよ。こらえるの大変だったけどよ、こごで泣いだら折角来てくれた太田くんを困らせるべなぁど思ってさ。
 しかし、顔みせてくれでよ、何より嬉しがったんだよ。物資なんかよりずっとありがだがったんだぁ。
 それがら高橋くんも大内くんもみんな来てくれでよ。21世紀委員のみんなの顔見れで、もう一回がんばろう!絶対復活してみせるって思ったもの。ありがどなぁ、本当にありがどう!』


 また涙が出てきた。そう、あの日、再会できて色んなことを考えて感慨深くなって、そのまま物資置くのを忘れてきたあの日。〝恥ずかしい体験〟だったことを、村上さんや西村さんの感謝の体現を前にすっかり払拭して頂いた。


 仲間っていいなぁ。。。

生きることにした

2011-07-28 21:47:09 | 日記
 『お前のおかげで生きることにしたよ。一生掛けて、恩返ししたい。』


 って言ってもらって。。。うれしかった。。。泣けてきた。。。


 〝おかげ〟…なんて、ただ私は傍にいただけ。。。たまたまご縁があっただけ。。。たまたま、私自身の向き合い方が貴方にマッチしたのですね。

 そんなご縁がありがたいです。。。


 自分にどうこうできることではないのだけれど、それでも、自分にできることを、できる範囲で関われたら。。。何か変わるかもしれない…そう信じて関わること。。。これが大事だと今回も教わった。


 結果は、私自身の力でもなく責任でもなく、様々雑多なことが絡んでいるからこそ、〝今しかない〟タイミングでご縁があったのであれば、自分のやれることを尽くすだけでした。


 明日は、誰にも保障できないからこそ、気持ちが奮い立った今は逃したくない…それが私ですから。。。

サイン

2011-07-27 12:58:13 | 日記
 親愛なる仲間だからこそ、ちょっとした変化を感じられる。


 親愛なる仲間だからこそ、ちょっとした言葉がとても気に掛かる。


 親愛なる仲間だからこそ、その変化に気づいた以上は、力になりたいと思う。


 助けになんかならないだろうけれど、たまたま、私の前で見せてくださった小さなサインを見過ごしたくない。


 私自身から見つけることなんて到底できる器ではない。
 たまたま、サインをくださったから気づけたのですから。


 だから、だからこそ、『よく今日、このタイミングでご縁を下さってありがたい。』と思うのです。

Aさまより

2011-07-26 12:34:51 | 日記
 一ノ関のAさまからのご依頼で物資を集めます。【勿論、新品でお願いします。】

【婦人靴】
 23.5センチ…3足、24センチ…3足、24.5センチ…1足、25センチ…2足
 
【男子靴】
 27センチ…1足

【スポーツ用】
 ハーフパンツ〔中高生男子用〕M、L各1
 ジャージ〔中高生男子用〕M、L各1
 半袖〔中高生男子用〕M、L各1


 光寿苑か碧祥寺までお願い致します。


 Aさんは、震災直後から、命に関わる物資を中心に全国に呼びかけ、自分の車で南三陸~大船渡市まで、多い時には一日800kmも走ったのだそうだ。しかも1ヶ月間続けたのである。
 自衛隊も入れなかった時期からこのように魂で動いた人がいっぱいいる。

 少しでも、お力になりたいと思います。

劇団四季が心をつないだ

2011-07-26 12:34:51 | 日記
 昨日、大槌町吉里吉里中学校体育館で、劇団四季さんの公演が開催された。
 私は、笹原さんが委員長を務める『つなげるつながる委員会』として裏方を微力ながらお手伝いさせていただいた。

 この日が、被災地を回り始める最初の日。普通の体育館のため、舞台と観客席が目の前になるような状況での公演だった。


 内容は『ユタと不思議な仲間たち』。


 このお話は、主役である子が座敷童子と友達になり、自分自身の命は、見えない命、生きたくても生きられなかった命に護られて生きているんだという感性で生き生きと歩みだしていくものだった。

 震災の大きな喪失の中で、すべての命に生かされてある自分の命を見つめさせてくれるやさしいお話だった。

 駆けつけた小中学生など500名の観衆は、涙と感動でかみ締めていた。


 ここは、ご遺体の安置所にもなった場所であり、私自身も実際拝ませていただいた学校。

 だからこそ、その後、亡き命を大切に安置なさった場所が、このような形でもう一度この命に再生していこうとする演出を思うと、また涙が溢れてきた。


 劇団四季さん、ありがとう。
 大槌の皆さん、ありがとう。
 裏方でがんばった皆さん、ありがとう。

 そして、見えないけれど、この大地に生きて命をまっとうされた皆さん、ありがとう。

草刈り

2011-07-25 07:47:58 | 日記
 昨日は、町の主催で実施されている大槌町災害復旧ボランティアに参加させて頂いた。

 随分とスッキリと片付いた第一印象だった。

 与えられた任務は、『庭の草刈り』。随分と伸びた草の群れを無心で刈らせていただいた。しかもカマ使ってね。
 建物を近々撤去してしまうという屋敷三棟。当時の様子を詳細に説明してくださるご夫婦のお話に胸が詰まった。だからこそ、ひたすらひたすら草刈りをさせて頂いた。


 時間になり帰るとき、ご主人がおっしゃった。


 『二年も経ったら、小屋くらいはでぎでっぺがらよ、遊びに来てよぉ。』


 その笑顔に、もう一度会いに来たい、そう思った。

宮城県南医療生協さんにて

2011-07-24 06:51:26 | 日記
 昨日は、何と一年前からオファーのあった宮城県南医療生協さんにて講演させて頂いた。

 初めての場所、朝早く出発して、九時半からの開会式に間にあえばと30分も前について、『おぉ、上等上等!』って近くのコンビにでコーヒーを買ってくつろいでいた。

 ふと、大会要綱に目をやると。。。


 ガ~~~ン


 何と、ナビに入れていた場所は、大会事務局の住所で、会場はまた違う場所だったのだ!
 出た!太田くんっぽいケアレスミス!!!


 慌ててぶっ飛んで車を走らせた。


 結果。。。


 開会は9時30。
 講演開始予定は9時40分。


 そんな中で何とか会場入りしたのは、何と『講演2分前』だった。


 駆けつけた瞬間、受付の方やら、本部の方やら、ロビーにいらした皆様に、


 『よかったぁ、間にあったぁ!』


 って拍手で出迎えて頂いた。。。


 講演は、そんな温かい皆様のおかげで、気持ちの入った一体感ある2時間を過ごさせて頂けた。
 涙が出た。


 おかげさまでした。。。