2169冊目はこの本。
児玉勇二『性教育裁判 七生養護学校事件が残したもの』(岩波ブックレット、2009年)
こちらのブックレットも、ゼミ生のなかに学校での性教育の問題を卒論で扱いたい人がいるので、その参考文献になればと思って読んだ。著者の児玉勇二さんは弁護士で、子どもの人権関連の訴訟等で面識もある方。七生養護学校での性教育の実践と、これに対する東京都教委や都議会議員、マスコミの介入の問題を取り上げながら、学校現場で子どもたちの様子を見ながら、必要な取り組みを創造していく「教育実践の自由」を、不当な「政治的介入」からいかにして守るか・・・という議論が展開されている。