久しぶりの更新です。インフルでほぼ1週間仕事ができなかったので、治ってからが結構大変でした。ここに来て漸く落ち着いた感じです。昨日は久しぶりに債務整理手続の受任をしました。
また、こちらは債務整理ではなく、知り合いの税理士さんを通じて登記の御依頼があった方で、段ボールを扱うお仕事をされているそうなのですが、特殊なお仕事らしく、なかなか人が集まらないとのこと。手取で30万円ほどだそうですから(ただし、社保ではありません)、ご興味がある方で、かつ、体力に自信がある方は私までご連絡を下さい。
ところで、以前から民事信託の話を折に触れご紹介させていただいていますが、今日の話は最近始まった新しい信託(後見制度支援信託)への取り組みについてです。
この話を始めるに前にまず成年後見制度の現況について簡単に話をしますが、平成12年に成年後見制度が発足して以来、その申立件数は次第に増加し、この10年間で約4倍(約3万件)に増えています。
と同時に、事件数の増加につれて、親族後見人等による不正事案の発生も問題となっているとのこと。親族後見人とは第三者後見人(専門職)に対比する用語ですが、この親族後見人の不正流用による被害額は一日当り約670万円にも上るそうです。
そこで、家庭裁判所の監督の下、日常必要とされる金銭のみを手元に残し、残りは信託銀行に信託することで、本人(被成年後見人等)の適正な財産管理を行うことを目的としてこの制度が生まれました。
(一般社団法人信託協会)
http://www.shintaku-kyokai.or.jp/data/pdf/data04_01leafkouken.pdf
今年の2月から幾つかの信託銀行で実際にこの商品の取り扱いが始まっています。ただし、個人的な感想ですが、結局はある程度のお金を持っている方だけのための制度なので(最低1000万円程度)、ほとんどの方の利用が閉ざされてしまうのではないかという心配と、業法の問題なのでしょうが、受託会社が信託銀行だけという点で、使い勝手は期待されているほど良くないのではないかと思っています。
(住友信託銀行)
http://www.sumitomotrust.co.jp/bp/estate/guardianship/index.html
(三菱UFJ信託銀行)
http://www.tr.mufg.jp/shisan/koukenseidoshien_01.html
私が勉強している「民事信託」とは現時点での制度運用は対極にあるようです。
では、皆さん、特に被災された方々にとって今日よりも明日が良い日でありますように
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