きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

小池龍之介さん「しない生活」を振り返る

2024-05-13 | 読んだ本

以前、小池龍之介さんの「しない生活」という本の内容を紹介したことがあり、そしてそれを読んだ方がいたようで、「当時何を書いたのだろう?」と思って読んでみた。

34番 どんな犯罪も災害も裏切りもありえるもの 
83番 人は生きている限り「満足しない」という苦を味わう
86番 目の前にいても「愛しい相手」は絶えず失われている
101番 人に誉められたいと思う気持は自慢と同じでいやらしい

なるほど・・・・。
恐らく神様が「そなたにたった一つだけ一生に一度の願いをかなえてあげましょう」と言って一生に一度の願いが叶ったとしても、たいていの人はその喜びを一生胸にとどめておくのは難しいのではなかろうか。(もちろんそうでない人も、わずかながら居るとは思う。亡くなった人を生き返らせたいとか。)

本当に人の心は変わる。
私の気持も変わるではないか。

どうして人は、欲望を持ち、もがくように生きていかなければならないんだろう。

あのブッタさんは弟子に「愛着のある相手を作らないように」と説いたという。本当にその通りだと思う。
だからブッタさんは妻子を置いてどこかに行ってしまったのだろうか。
たまに会えて近況を報告できるぐらいの距離がちょうどいいのかもしれない。

でも常識は逆のことを教える。
恋愛を推奨するような歌やドラマを流し、恋愛結婚で永遠の愛を持ち続けることを幸せだと思わせる。
でも「永遠の愛」を貫いている人を周りで見たことがない。

そう言えばマドモアゼル・愛さんが、ライブだかの対談で「あきらかに仲良さそうな家族や夫婦はかえって嘘っぽい」と言っていた。どうだか何とも言えないけれど私はそういうものを求めたがる人で、さんざ失敗しているので本当にそうかもしれないなぁと思うことがありますね。

いや、私の両親もそのまま仲が良かったし、自然に仲が良い家族やご夫婦もあると思うけど、・・でも仲良し家族を演じている訳ではなくても、それが正しい姿だと思って頑張っている人もいると思う・・・昔の私がそうだったから。


ふと、写真もそうかもしれないなぁ・・と思ったりして。

インスタを開くとどんどん美しい写真を紹介してくれて、だからどうしても誘導されていくのでしょうね。意外にだから、今の人の価値観ってメディアやSNSで作られている部分が否めない。そのメディアやSNSがAIも含めて、ある基準を持って動かされているのだから、私たちは選んでいるようで、やはり選ばされているのですよね。

それでどんどん時間ばかり浪費してしまう。
自由に考えることより、何かに向かって頑張るように仕向けられるというか。

8年前は人に褒められたいと思ったっていいじゃない、と思いましたが、確かに突き詰めて考えていくと自慢と同じかもしれない。結局あの手この手で褒めたがられやの人であふれている世界かもしれない。人として生まれた以上、そういうものを否定して生きていくことはできないのでしょうが。。。

もっと自由でいたいです。