トルコのトピックス

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シワスの歴史的教会がオークションに

2024年05月13日 | 国内
5月14日 中央アナトリア・シワスのギョイドゥン村にある19世紀の歴史的教会がオークションにかけられ、有名なアーティスとを初め多くの買い手が殺到しています。

 Hurriyet

トゥスヒサル教会としても知られる「スル・ガラベット教会」は、長年、地元住民たちの中心として、さまざまな目的に使われてきました。しかし、現在のオーナー、ハティジェ・アカイさんはこの教会を売ることにし、開始価格500万リラでオークションにかけました。

このオークションを管理する不動産コンサルタント、アブドゥルヴァハプ・ユルドゥスさんによると、価格は開始価格から100,000リラずつ上がっていきます。

「教会を売りに出したら、需要が殺到してきました。外国からも、有名なアーティストのマネジャーからも申し込みが来ています。まだ交渉段階ですが」と彼は言いました。

オークション形式を選んだのは、建物の歴史的重要性と、適切な修復が必要だからだと、ユルドゥスさんは説明しました。ユルドゥスさんは文化遺産である教会の重要性を強調し、この遺産を維持し、安全に守っていける、識別力のあるバイヤーを見つける必要があると力説しました。

「この教会はかつては人々の祈りの場として使われていたのですから、私たちはその価値を知る方に買っていただきたいと思っています」とユルドゥスさんは言いました。オークションは公証人立ち合いで、非公開で行われます。


ソマ炭坑事故から10周年を記念して追悼式が行われた

トルコは史上最悪の炭坑事故から10周年を記念して追悼式を行い、301人の犠牲者の家族がマニサのソマ地区にある墓地に集まりました。

 Hurriyet

2014年5月13日、ソマ・ホールディングが経営する炭坑の地下400メートルで火災が起こり、一酸化炭素が充満して、787人の坑夫の命が危機にさらされました。出口近くにいた坑夫は逃げ出せましたが、炭坑の内部にいた人々は救命具に近づくことができませんでした。3日間の捜索と救助活動の後、301人の坑夫の遺体が坑内から運び出されました。

5月13日、黒大理石の墓石はトルコ国旗と坑夫のランプで飾られました。災害10周年を記念して、犠牲者の家族や地元の人々が集まり、墓地は悲しみに包まれました。事故記念日には、多くの労働組合がソマの坑夫たちをしのんで追悼式を行い、黙祷を捧げ、カーネーションを献じました。

追悼式の初めに、マニサのフェルディ・ゼイレキ市長が、ソマの災害から学んだことを語り、政府の決然とした行動によって炭坑の安全を強化しなければならない、坑夫と全労働者の安全は厳守されなければならないと力説しました。

最大野党・共和人民党(CHP)のリーダー、オズギュル・オゼル氏はソシアルメディアで犠牲者たちへの弔意を表明し、正義を支持しつづけると誓いました。オゼル氏はその日、マニサの追悼式に出席しました。


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トルコのAI森林火災システムが国連の賞を受賞した

2024年05月13日 | 国際
5月13日 森林火災の消火に使われる、トルコの最先端のAIによる「意思決定支援システム」が、5月27~31日、ジュネーブで行われる授賞式で、国連の「国際テレコム協会」から、「世界情報社会サミット賞」を受賞することになりました。

 Hurriyet

このシステムは、リアルタイムの気象データを利用し、農林省や森林総局のデータ、衛星画像やUAV画像と合わせて、迅速かつ有効に出火に対応します。気象要素をベースにした予知モデリングは、出火を回避させ、その原因を知ることができます。

さらに、このシステムは変化する状態をリアルタイムで分析できるため、正確な介入戦略と、避難計画が容易になります。精緻なシステムは休みなく活動して」データを分析して、消火効果を上げます。

トルコ国内で開発され、革新性を世界に認められたこのシステムが、森林火災の拡大を防ぎ、死傷者を減少させることはまちがいありません。

森林総局のベキル・カラジャベイ局長は、火災の際の行動の学習から、ライブの気象データと地理的分析に基づいたリアルタイムの意思決定まで、このシステムの革新性を強調しました。このシステムは火の進路を予測し、火が特定の時間までにどこまでひろがるかを示し、対応計画を助けます。

「次の段階では、私たちは、消防隊に自動的にメッセージを送れるソフトウエアを考えています。それができれば、消防隊は私たちの知らせを待たずに行動を起こすことができます」とカラジャベイ氏は言いました。


ドイツがトルコ人労働者を讃える記念碑を建設する

ドイツ当局はトルコ人労働者の第一世代を讃え、彼らがドイツの経済発展に大きく貢献したことを感謝する記念碑の建立を計画中です。

 Hurriyet

記念碑は、社会民主党のベルリン議会議員で、トルコ・オリジンのセヴィム・アイドゥンさんの主導で、ドイツの首都ベルリンの、トルコ人が多いクロイツベルクに建てられます。アイドゥン議員は第一世代の肯定的側面に光を当てる必要があると力説しています。

旧ドイツ民主党(DDR)の時代に、建設労働者として、ベトナムなど「社会主義同盟国」から来た労働者たちを記念する碑も建てられるそうです。

1961年、ドイツでは経済発展のさなか、大きな労働者不足が起こりました。ドイツ政府は企業にトルコ人労働者を募集することを許可するトルコとの二国間協定に署名しました。

先月、ドイツのフランク・ヴァルター・シュタインマイヤー大統領はトルコに3日間滞在し、イスタンブルのシルケジ駅で行われたイベントに参加しました。63年前、最初のトルコ人労働者たちが、ドイツ行き列車に乗り込んだのがシルケジ駅でした。

大統領事務所は、シュタインマイヤー大統領のトルコへの旅は、ドイツ史における「トルコ人移民第4世代の個人的ストーリイと業績の大きさ」を強調するのが目的だったと述べています。約300万人のトルコ・オリジンの人々が、いまもドイツに暮らしています。


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