ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



照井歯科医院。文京区小石川1-27
2007(平成19)年2月19日

当ブログ前回の小石川歯科医院があったところから少し西へいった並び。こちらは現役の洋館の歯科医院だ。『日本近代建築総覧』に「照井医院、小石川1-27-11、構造=木造2階建」で載っている。ネット上では建築年を「大正2・3年頃」「大正初期」「大正期」などとある。大正といっても関東大震災後ではないかと思うのだが、明治44年築の遠藤医院(消えた近代建築>遠藤医院)の例もあるから大正初期で間違いではないのかもしれない。
横の、白く(正確には明るいグレー?)塗った下見板の壁と縦長の小さい上げ下げ窓が洋館らしい造形だが、正面の荒く黒っぽいモルタル壁もいい味を出している。正面の窓、ドア、石の腰壁、古い看板などの配置が絶妙である。



佐藤紙工。小石川1-27。2007(平成19)年2月19日

照井歯科の隣は銅板貼り看板建築の二軒長屋。写真の通りは、白山通りから柳町小学校の西の通りの角までが、空襲での焼失を免れていて、昭和の時代までは戦前の建物もいくつか残っていたと思うのだが、ぼくが1988(昭和63)年に歩いたときは、小石川歯科医院と看板建築の製本所のような建物の2棟の写真を撮っただけである。他には気が付かなかったのだろうか。

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