魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

踊る会議

2015年06月08日 | 星の流れに

サミットが終わり、欧州のロシア非難、日本の中国非難、それぞれ、互いにプレゼントし合って、シャンシャンと、めでたしめでたしだが、相変わらず何も解決していない。
アメリカは冷戦のトラウマから、ロシアしか目に入らないために、中国牽制が手遅れになってしまった。今更、カッカしても、どうにもならない。

ヒトラーが地歩を固めている時に、欧米が事なかれを決め込んでいたのと同じ構図だ。
オバマがもう少し、慧眼と度量があれば、中国の動きを注視し、クリミアと引き替えに、ウクライナ問題を決着させ、中国を押さえ込めただろうが、きれい事ばかり言う民主党とは言え、最低の大統領だ。

ロシアにとっての、ウクライナ、クリミアの意味を慮れば、机上論の原則法治より、アメリカ本来の能力である、現実に法をこじつけることはできたはずだ。

歴史は繰り返すとは言え、まだ経済戦争の方がマシだ。
中間児ロシアは、空気を読んで裏切るが、長子中国は、意を決して押し相撲をする。
長子中国を解らせるには、全員がそっぽを向き、別の道を提案するしかない。
尖閣以来、日本が、そっぽを向いたことで、中国は、少なくともマズイことに気づいた。決して頭は下げないが、多少は態度を改めている。

アメリカが、中国への幻想に気づき、ロシアを抱き込む必要に目覚めれば、世界のバランスがとれるだろうが、少なくともオバマでは無理だ。
やはり、来年、木星の天秤座まで、事態は好転しそうもない。
問題は、歴史が、そこまで待ってくれるかだ。表面上は何事も起こらなかったとしても、体制が決まってしまえば、お終いだ。


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