魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

天下布武

2015年01月08日 | 星の流れに

魚座の「やる気の空回り」の話を書いている最中に、パリで新聞社襲撃事件が起こっていた。変容宮全体に激震が起こっている。こうなると、やはり天変地異も心配だ。

新聞社はもちろん、射手座の変容宮。12人殺害は射手座の「3」。宗教の教理は射手座で、信仰は魚座の問題で、表現の自由の「自由」も射手座の概念だ。

魚座に海王星が入って以来、宗教や国家の意味を問われる問題が続発しているが、最大の皮肉は「イスラム国」だろう。

イスラム国を掲げたグループは、古代回帰のイスラムの家を創建しようとしている。
これは、完全な時代錯誤であり、ロシアや清朝のような民衆の支持も無ければ、明るい未来もない。必然性の無い革命は成立しないが、混乱地帯に山賊の解放区が一定期間存在するのは全く不可能なことではない。

イスラム国の成否よりも重要なことは、近代国家の正統性を問いかけられているということだろう。
グローバル化の現在。250年、広くは500年続いた国家概念が通用しなくなりつつある。
国家による世界秩序の実態が消えつつある時に、イスラム国という、承認を求めないアンチ近代国家が存在すれば、既存の国家はどうするのか。

天皇による承認を求めず、天下布武の旗を掲げて、話の通じない若造が出現した時、大名や公家はどう対処しようとしたか。いわばそんな状態だ。
大名同士の足並みが乱れれば、取るに足りない勢力でもバカにならない。

国家がたがいの利益だけで向かい合っていれば、意外な勢力に大きなダメージを与えられ、結局は、世界崩壊にまで繋がっていく。
イスラム国が意図せずして求めているものは、世界の統合だ。

国家は、民族概念や宗教集団とそれほど大きくは変わらない、思い込みの集団だ。
利害のためにまとまって、同じ仲間になっているだけなのに、天に与えられた宿命のように錯覚する。まとまる理由を血筋にしたり、共同の敵の存在にしたりしなければ成り立たないように、宗教国家は同じ神の子だと思い込むことで成り立つている。
宗教も、民族、国家も、冷静に第三者の目で見れば、その集団だけの思い込みなのだ。

思い込みで成り立つものは、魚座の海王星の所行であり、海王星が魚座に来た今、新しい思い込みが問われている。
前の海王星・魚座の時は幕末だが、日本人は、おそらく初めて、お国の人から日本人のイメージを持っただろう。アメリカも南北戦争の時期だった。

それと同じように、今、人類は、国や民族、宗教を超えた、地球人の認識を持つことを迫られている。


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