魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

イヤな話

2012年12月17日 | 日記・エッセイ・コラム

前回の続きを書いているうちに、ついに自民党が圧勝した。中国のあからさまな後押しも功を奏しただろう。
しかし、もしかすると、これは中国の深慮遠謀かも知れない。

一義的には、民主党政権より、現実的な自民党の方が話をしやすいと踏んだ。
また、穿って考えれば、日本が平和憲法を捨てれば、攻撃の口実が出来る。
何であれ、中国は、荒っぽいことを念頭に置くべきだ。

さて、
火星が天秤座に来ても、静かにやり過ごせば、避けられないことはないと言ったものの、相手が正常でなければ、通り魔殺人もあり得るわけで、ガマンだけでは難を避けられない。

昔は、男子門を出れば七人の敵・・・と言ったように、世界の中で生きて行くには、何が起こっても不思議ではないと考えておくべきだ。今回の、領空侵犯もそうだが、「まさか」は許されない。

このところの、中朝韓の動きを見ていると、「まさか、まさか」の連続で、その度に、日本の血圧が上がり、血が逆流し始めた。
東アジアを不安定にしているのは、彼らに言わせれば、日本だろうが、第三者の多くの国が観ても、やはり、張本人は中国だ。

そして、その多くの国は、日本が本当に右傾化するのではないかと、気を揉んで見ている。
一方で、フィリピンのように、中国から直接被害を被っている国は、毒は毒をもって制すと、究極の選択として、日本の軍事強化に賛成する国まで出てきた。どっちもお門違いだ。

本当に戦争をしたくないのは日本だ。戦争をして何も得することがないことを、日本人は身にしみて知っている。
日本が戦争をしたがっていると思っているのは、戦時体制を精算していない「戦時脳」の中国や朝鮮半島だ。70年間飽きもせず、自分達の価値観で日本を刺激し続けてきた。

日本人は無自覚だが、堪えきれなくなると、破れかぶれになる。
中国は尖閣問題について、「中国のガマンにも限界がある」と、日本を脅しているが、ガマンにガマンを重ねると、「堪忍袋の緒が切れる」のは日本の方だ。

もうキレたのか
日本の弱点は、考え直したり、抗議したりする前に、「ごめんなさい」とガマンすることで、不満を溜めていく。そして大爆発する。
忠臣蔵、真珠湾、ええじゃないか、健さんの殴り込み・・・
これは、B型の「癇癪」とはちがい、A型の「キレ」るで、自暴自棄になる。

ただ、日本が「キレ」る前に、中国の「癇癪」の方が早いので、「困り者」ぶりを曝けやすい。日本はここをしっかり強調して、世界を味方に付ければいい。味方に付けるべきはアメリカだけではない。最も重要な存在はロシアであり、次に欧州だ。

アフリカは、これらの国の影響下にあるから、中国の行動は気にすることはない。むしろ、中国の狙う太平洋の小国の方が重要だ。背後の海洋国仲間に敵を作るわけにはいかない。例え、中国と国交断絶になったとしても、太平洋諸国とは切っても切れない。太平洋に中国の基地が出来るなど、日米ともに容認できない。

中国の行状を見ていると、明らかに統制が取れていない。
考えたくはないが、相手が相手だから、何かの弾みで、いつ、直接行動に出ても不思議ではない。
もし、そんなことが起こったら、出鼻を叩くのが絶対条件だ。
痴漢は兆候の段階で、グッとにらみつければ止まるが、一歩許すと痴漢も引っ込みが付かなくなる。

決して刺激してはいけないが、反撃体制を密かに取って、待ち構えるぐらいのことは必要だ。
真珠湾に失敗していたら、日本は大戦争は出来なかった。
今回の領空侵犯は重大な兆候で、小さいが大きな「意識の真珠湾」なのだ。

平和主義者としては極めて、イヤな話なのだが。これは互いのためだ。

ただし、中国が先に手を出したとしても、その前に、日本が右傾化していると世界に印象を持たれていると、事情がどうであれ、「やっぱり、日本は」と言うことになる。あくまでも、「平和日本」の印象があってこその駆け引きだ。