『みんなのお寺』 ブッダによる幸せの種がまかれた園

宗派を超え、国境を超え、時を超えて、仏教・ブッダの教えの真理に触れる事の出来る幸せの精舎を目指す『お寺』です

ダンマパダ(法句経)⑪死後への準備

2008年04月18日 | お経の紹介 『ダンマパダ(法句経)』
『汝は今や枯れ葉のようなものである
 閻魔王の従卒もまた汝に近づいた
 汝は今、死出の門路に立っている
しかし汝には旅の糧さえも存在しない
だから、自己のよりどころをつくれ
すみやかに努めよ
賢明であれ
汚れをはらい、罪とががなければ、天の尊い処に至るであろう』235・236

(ブッダの真理の言葉感興の言葉 中村元訳 岩波書店)


私は今35歳ですが、20歳の頃が昨日の事のように感じてしまいます
60・70歳を過ぎた人でも20代の頃から気持ちは何にも変わっていない
あっという間に何十年も過ぎてしまった、という話を結構耳にします
平均寿命70歳を軽く超える今の時代でも人生をあっという間に感じてしまうのが世の常なのでしょうか

あっという間に訪れる老いと死
その先に死後の行き先を決める閻魔との出会い
我々がその出会いの瞬間に持って行けるものはただ一つなのです
早めに準備しておいたほうがいいよとのブッダのお言葉です


苦しみも楽しみもありのままに見れれば幸せが訪れる

2008年04月17日 | 
苦しみをありのままに見ることが出来ない私は
何か苦しい事に出会うと、苦しみを誇張し、苦しみを大げさに見る

楽しみをありのままに見ることが出来ない私は
何か楽しい事に出会っても、何度か経験するとその楽しみをあたりまえのことに感じてしまい更なる楽しみを求める

苦しみをありのままに見ることが出来る人は人生を足取り軽く歩む
楽しみをありのままに見ることが出来る人は毎日が喜びで満たされる

苦楽をありのままに見なさい、とブッダはこの世の真理に基づいた智慧を授けてくれた
その智慧を自己の内に開発していく事で幸せになることが出来るとブッダは仏法を説いてくれた


ダンマパダ(法句経)⑩怨みを捨てることを願うブッダのうた

2008年04月16日 | お経の紹介 『ダンマパダ(法句経)』
『怨みを抱いている人々の間にあって怨むことなく、われらは大いに楽しく生きよう。
 怨みを持っている人々の間にあって怨むことなく、われらは暮らしていこう』197

(ブッダの真理の言葉感興の言葉 中村元訳 岩波書店)


ブッダが説く、まことに尊い仏教徒へのメッセージです

『怨み』とは他人に対しての怒りを常に心に留め続けることであります
無明という幻の大海に住む魚のような存在の私たちは、日々の生活の中で自分の心の中で
右往左往している『怨み』という煩悩にすら気付いていません
そしてその『怨み』が他人を苦しめ、そして自分を苦しめていることに対してもまことに
鈍感で無責任です
『怨み』は間違いなく他人へ連鎖していくものですし、自分の業となってあらわれ、自ら
の未来に不幸を呼び込んでいきます

今受けている境遇は自らの業が創り出した結果であるとあきらめる
そして自らを汚していく煩悩という悪の感情を捨て去り、今という限られている時間を楽
しく生きる
そんな生き方をブッダは勧めてくれているよう思えるのです


幻の現実

2008年04月14日 | 

無明であるがゆえに

無常という、苦しみの大海に住む魚でありながら

常という、楽しみという幻の大海を探し求める

幻を求め、真理に逆らうから苦しみが起こる


物質観

2008年04月10日 | 真理

ブッダに引っ張られた時、物質が集積・離散し続けているあり様が見える

悪魔に引っ張られている時、物質が時間に逆らって止まっているあり様が見える


ダンマパダ(法句経)⑨わたくし的な浄土真宗流心の清め方

2008年04月09日 | お経の紹介 『ダンマパダ(法句経)』
『すべての悪しきことをなさず、善いことを行い、自己の心をきよめること、これが諸々のブッダの教えである』183
(ブッダの真理の言葉感興の言葉 中村元訳 岩波書店)


七仏通誡偈という仏教の中でも基本であり有名な教えです

悪い事を止めなさい、と言って止めれるものならこの世に警察はいないはずです
善い事をしましょう、といってみんなが善い事をするのならこの世には争い事などないで
しょう
これらを分かっていてもなかなかできないのが世の常です

正しい事を知っているか、知っていないか、がブッダの教えではありません
正しい事をするか、しないか、がブッダの教えです

だから私には無理なんです
毎日酒ばかり飲んでますし…その他諸々

それじゃぁどうしましょうという話なんですが
煩悩がきりなくあふれ出てきてしまう自分だからこそ
その煩悩に気付かせてくれて己を正してくれる阿弥陀さんにすべてを任せるのです

阿弥陀さんの智慧の光に照らされて
我が身の煩悩の影に向き合い

阿弥陀さんの慈悲の命に育まれて
この世のすべての命の大切さを知る

阿弥陀さんが教えてくれた事を忘れずに心に留め続ける事で心をきよめたい
常に忘れないように念仏を唱えようと、思わずにはいられない今日この頃であります

合掌

ダンマパダ(法句経)⑧『骨で城がつくられ・・・』

2008年04月08日 | お経の紹介 『ダンマパダ(法句経)』
『骨で城がつくられ、それに肉と血とが塗ってあり、老いと死と高ぶりとごまかしとがおさめられている』150
(ブッダの真理の言葉感興の言葉 中村元訳 岩波書店)


ブッダが『人間』という者の本性を、真実の智慧でありのままに観るとこのような表現が
できるのですね
私自身、自分の体を眺めてみても骨・肉・血・老い・死・高ぶり・ごまかしが目に映る事
はありません
しかし骨も肉も血も皮によっておおわれ隠れているだけです
老いも死も、今という時間が未来を隠しているだけです
高ぶりやごまかしという煩悩の悪魔も心の中で出番を待っています

ありのままに自己を見つめて
ありのままに自己を知り
ありのままに自己を自覚する

ありのままに『人間』を観る智慧を教えてくれるまことに有り難いブッダのお言葉です