『みんなのお寺』 ブッダによる幸せの種がまかれた園

宗派を超え、国境を超え、時を超えて、仏教・ブッダの教えの真理に触れる事の出来る幸せの精舎を目指す『お寺』です

死んだらどうなる?⑤

2008年01月30日 | 死後の世界 『死んだらどうなる?』

『人間界』の次の世界が天界です
そこは多くの神々が住む世界です
インドで古来から崇められていた神々
その神の語源は『光り輝くもの』です
突出した能力を持った人間を神格化して神と言ったのかもしれませんし、本当に神という生き物がいたのかもしれません
一つ言えるのは、欲の感情が人間に比べて少なくなった状態の中で生きる者であるという事でしょう
真理に目覚めた人ならば、欲の感情が少なければ少ないほど苦しみ少なく生きるのが安楽であるという事は当たり前の認識です
欲の少ない世界に住むという事はレベルの高い生き方という事でしょう
大まかに分けると地獄から人間界までは『欲界』という欲望で支配されている世界です
その上の世界が神々が住む、欲望の少ない世界『色界』『無色界』です
そして『欲界』『色界』『無色界』の三界を超えた境地、欲望が無くなった境地が涅槃・ニルバーナの世界でありブッダになるという事です
そこまで人格の向上を目指すのが仏教です

現世での行いが優れていれば、来世では人間界を超えて天人の住む『天界』へと生まれ変われるかもしれません
われわれ仏教徒は苦しみの世界から安楽な世界を目指し、今より上の世界を目指して現世で功徳を積まなければいけません
自分の業(行い)を持って、人は来世に生まれ変わるのです
業に従って、今より低い世界『地獄・餓鬼・畜生』やレベルの高い世界『天界』、さらには『涅槃』の世界へつながっていくのです

死んだらどうなる?④

2008年01月17日 | 死後の世界 『死んだらどうなる?』

『畜生』の次の世界、それが我々が生きる『人間』の世界です
『人間』の世界という事ですが、ここは常軌を逸脱した行為のない人間社会といった所でしょうか
人間として生きていても、私利私欲のため・悪意のこもった欲望のために行う殺し合いや戦争・食べたり飲んだりしなければ死んでしまうのに食べたり飲んだりできずに死んでしまう世界は『人間』として生きていても『畜生』の世界よりも怖ろしい『地獄・餓鬼』世界です
そのような『餓鬼・地獄』以外の世界をここでは指すのです
この『人間』世界でも様々な苦しみがあるのも現実ですが、また楽しい事もいっぱいあります
前世も来世も人間であるのが当たり前、なんて思っている人もいるかもしれませんが、最低限でも来世には人間の世界に生まれ変わりたいものですね
しかしこの世での行いいかんでは間違いなく人間界より下の世界に生まれ変わります
そんな来世にならないように、この世ではしっかりと功徳(善業)を積むことをお勧めします

死んだらどうなる?③

2008年01月16日 | 死後の世界 『死んだらどうなる?』
『餓鬼』の次の世界は『畜生』の世界です
『畜生』とはけだものという意味で、鳥や獣、虫や魚などの動物です
のーてんきな人なら、かわいい動物になってみたい!なんていう人もいるかもしれませんが、実際生まれ変わったら大変です
なぜならば、その世界はまさに飢えと奪い合い、弱肉強食、生きるか死ぬかの世界です
四六時中緊張の連続で、「おやすみなさい」と言いながら柔らかくて温かい床につくのは夢にも出てこない世界でしょう
普段何気なくテレビで目にする動物が動物を生きたまま食らうシーン
もし自分だったらと想像してみてください
殺されるかもしれない、という恐怖感はまことに怖ろしい境地です
こんな世界が来世に待っているかもしれないという事はまさに苦しみですね
この『畜生』という世界は大まかに分けて生き物が生まれ変わる下
から三番目の世界です

来世も幸せを願う人々がよき世界に生まれ変われますように     合掌


死んだらどうなる?②

2008年01月10日 | 死後の世界 『死んだらどうなる?』


次に怖い世界が『餓鬼(がき)』の世界です
この世界に生まれ変わると常に飲食に飢えています
われわれ日本の現代人は飢えとは無縁の生活を送ってきた人が殆どでしょう
私自身も経験したことがないので飢えといってもピンときません
しかし飢えている状態で食べ物を奪い合うさまは恐ろしいものです
そこには暴動などの醜い争いが起こるでしょう
また栄養が足りずに栄養失調になる子供たちの映像も見るに堪えないものがあります
なってみないとわからない苦しみの世界
煩悩の奴隷になった人が死後に生まれ変わる苦しみの世界です

死んだらどうなる?①

2008年01月09日 | 死後の世界 『死んだらどうなる?』

われわれ仏教徒が考える死後の世界、それは来世ともいいます
死んだらまたこの世界に生まれ変わるのです
前世・現世・来世と我々はそれの生き死にを繰り返すのですがそのことを輪廻といいます
その生まれ変わる先は様々です
現世の生き方・行いによって様々な世界に生まれ変わります
地獄であったり餓鬼の世界であったり畜生・人間・天人の世界です
大まかに分けましたがそれぞれの世界の中に多種多様な形態があると思います

まず地獄の世界は我々が昔話などで見る鬼がたくさん住んでいるこの世界とは別の世界ではありません
鬼が出てくるような地獄は人間が創り出したファンタジーの世界といった所でしょうか
そんな世界が無いのならひと安心、という訳でもありません
実際そのような我々が想像する地獄よりももっと怖いと言ったほうがよいでしょう
それはこの世で起きている、命を奪いあう世界で、残酷な戦争もその中に入るでしょう
過去の人間の歴史を見て下さい
おおやけになっていないかもしれませんが、戦争時はずいぶん残酷な殺し方をしたようです
生きたまま体を切り裂く人体実験のようなこともしていたでしょうし、拷問の仕方も半端ではありません
詳しく調べてみると想像を絶する怖ろしい世界が過去に存在していたことは事実です
そんな世界に生きることを想像してみてください
それはまさに身の毛もよだつ怖ろしくて苦しい、二度と生まれ変わりたくない世界です