私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

1Q84

2009年05月30日 09時29分50秒 | 日常の話

すごいことになっている。
村上春樹の新作、発行部数は2巻計68万部。
発売初日にしてこの数字。
ちなみに、最近ミリオンセラーとなった本は伊坂幸太郎の"重量ピエロ" でも、この本が発売された2003年から6年目にしての累計。特に、重力ピエロは映画化されることになって売れ始めたらしいし。

出版者である新潮社は本の内容を一切もらさなかった。ということは、この本を買った読者の人は、もう村上春樹という名前だけで買ったことになる。恋愛ものなのか、少年冒険ものなのか、ジャンルさえ分からず。

新潮社笑いが止まらないだろう。
私が村上春樹のマネージャー(そういう存在の人)でも、やっぱり、新潮社を選ぶかな。文芸春秋もありかも。まず、角川とか講談社でないのは確か。村上春樹ってそんな感じだから。なんか、おしゃれさんとか横文字とかインテリとか。でも、同じ村上でも村上龍のほうはウソ臭く鼻につくけれど。

この本買おうかどうしようか迷っている。
ちなみに、ノルウェイの森で挫折した。

最近

2009年05月29日 11時01分53秒 | 日常の話

最近になってようやく、人を雇えるようになった。
2月にうちの部署で2人やめていらい、
残る7人で仕事をこなしていたけれど大変だった。
来週、面接で来月から働きはじめるらしい。ともかく、いい人(できれば同年代)であってほしい。

私たちの古いソファーは9年前中古で2万円で購入したもの。元もとったし(元以上のものを取った)、そろそろということで先週新しいソファ-を買った。
LAZYBOYのモダンなかんじの白いソファー。そう白いソファーです。
すごく気に入ったので買ってしまいました。
まーペットも子供もいないから大丈夫であろうということで。それに合わせて新しいラグも購入。新しいものが配達されて気付く他の家具の古さ。

この家具購入でもやっぱり人波乱。家や車と同じで家具セールスマンもこすいヤツばかり。ラグを決めた時、新品をと2度も念をおしたのにもかかわらず、ショール-ムに置いてあった傷物のでいすデスプレイを配達してきました。
気付かないとおもっているのか
もちろん、即クレームをいれて解決。お詫びにと映画の券をくれたので早速行ってきました。

見たのは、スタートレック。IMAXシアターで。すーーごくおもしろかった。今までのスタートレックを知らなくても全然違和感なし。
話はスタートレックが始まるまでの経緯みたいな感じなので、耳のとがった人(スポック)の小さい時のこととか出てきて納得な出来でした。



鉄腕アトム

2009年05月20日 08時24分06秒 | マンガ
PLUTOを読み始めてから、妙にオリジナルである鉄腕アトムが気になったので、借りてみた。 借りてみたが、読めなかった。この英語版左から右に読む形となっており、まるで鏡のイメージを見ているかのよう。
一体どこのコマからどこのコマへと移るのか分からず、目が踊ってしまって読めなかった。
今まで借りた英語版マンガはすべて、右から左へと読むもので、この違和感には全然気付かなかった。
多方のマンガは右から左らしく、なぜか手塚治虫のマンガは左から右のものになっていて、読みにくかった。試しに、"アドルフにつぐ"を手にとってみたら、やはり左から右のものだった。

それでは、アメリカ人にとっては右から左へと読むのは難しいのだろうか? と疑問に思い聞いてみた。そんなことは無いらしい。私の感じる違和感はないらしい、なぜだろうか。ちょっとヘン。

それでも、頑張って最初の1障を読んでみた。
アトムは昔は人間の子供で名前はとびお、交通事故で死んでしまいアトムの父親(てんま博士)がロボットとして蘇らせたらしい。
それで、分かったのだが、アトムを作ったのはお茶の水博士ではなく、アトムの父親だあること。 しかし、やはりロボットとしての息子は受け入れられずサーカスに売ってしまう。そこでお茶の水博士に救助される。

PLUTOでも、アトムはサーカスに売られた話ていたが本当のことだったらしい。 なるほど、だから涙を流せるのかもしれない。
これは、私の推測だけれども、PLUTOのゲシュート刑事もアトムと同じで昔は人間だったのではないかと考えている。

20世紀少年14-17巻

2009年05月10日 14時53分00秒 | マンガ

いよいよ、佳境に入った20世紀少年。
なんと、恐れていたことが起こってしまった。
死んだと思った、"ともだち"がよみがえったのだ。
これはナシだろう。よっぽどすごい説明がないかぎり許せるものではないだろう。
それで、予言どうり西暦が終わり、"ともだち"が世界大統領として君臨。万博開会式に来た人のみワクチンがくばられ、そのほかの人は新種のウィルスにより死んでしまった。ゆえに、ほとんどの生存者は日本人なのであろう。

ケンジや"ともだち"の小学生のころの話もでてきて、なぞ的には一段落したので、20世紀少年は一休みして、PLUTOを買うことにした。

最近気になっているマンガがある。かなり人気らしいのでご存じとおもうが、 荒川 弘の鋼の錬金術師。
ガンガンコミック(ちょっとすごい名前)という聞いたことがないコミック誌に連載中らしい。
ファンタジー系なので食指が動かなかったけれど、これは英語版でもいけるのでは?と考え中。
やっぱり、学園もの(花より男子など)ラブコメものなどは、英語版だとはまれないのでダメ。図書館にあったら読もうとおもっている。



最近まんがばかり読んでいる。

聖おにいさん3

2009年05月08日 04時45分20秒 | マンガ



3巻が発売されてからひと月以上たってようやく届いた。
相変わらずおもしろかった。

今回は、ブッダが商店街の福引で修禅寺温泉の旅をあてたため、イエスとともに初の旅行にいくことになる。その他、天使たちやら弟子たちなど出てきて結構大にぎわいの巻となっている。個人てきには、2人が暑さからのがれるためファミレスに行くという話が一番おもしろかった。

私は知らなかったのだが、ブッダには息子がいるらしい。こうも多くの登場人物がで初めてきたので、確認のためにも手塚治のブッダ読もうかなとおもっている。ちょうどうちの近所の図書館にあるし。

さてさて、ここ2ー3日暑いのなんのって。連日35度とか。
そのうえ、いま学期末試験中につき、みんな忙しくイライラしているし。
学生アルバイトたちなど勉強に忙しく、ぜんぜん遊んでくれない。"うるさい"とかいわれる始末。だから、"昨日9時間も寝ちゃった"とか"今日新しいサンダル買いに行くの"とさりげなく嫌味をまきちらしている。

浦沢直樹のPLUTO

2009年05月07日 13時18分09秒 | マンガ



私はもう浦沢直樹の大ファンになった。

100点中200点をあげたいくらい、このマンガおもしろかった。
たまたま近所の図書館でみかけたので1巻を借れてみたけれど、想像以上によかった。あまりによかったので、3日後本屋で2巻目を購入。$14(日本語版が550円だから、約3倍)もしたけれど、その価値ありと思い迷わず購入した。店員さんに聞いたところ、3巻目(英語版)は5/19発売予定らしい。もうすーごく楽しみ。久しぶりに発売日を心待ちにする心境を味わっている。

このまんが、手塚治の"鉄腕アトム地上最大のロボット"というのが原作で、浦沢直樹がこの原作を大胆にアレンジ、リメイクしたものらしい。アトムの歌はうたえるけれど、アニメをTVで見た覚えがないので、話自体は新鮮だった。だが、一体どの程度が原作で、どの程度が浦沢直樹のオリジナルなのか知りたかったので、古い"鉄腕アトム"のマンガも図書館で借りることにした。

題名のPLUTOというのが何処から来ているのか気になったので、調べてみると、PLUTOはロボットでアトムを含む4人(?)のロボットに一体だれが一番強いか勝負しようともちかける、アトムはただみんなと仲良くしたいのに、というような解説だった。

浦沢直樹のまんがではまだPLUTOの正体が定かではないけれど、アトムを含む7人の高性能ロボットがこのPLUTOによって殺される(?)か狙われるかしている。
7人のうち、今までに出てきているのは、1、ゲシュート(ヨーロピアン連邦の刑事)2、モンブラン(スイスの国立公園の山岳レンジャー) 3、ノース#2(スコットランドで執事をしている)4、ブランドー(イスタンブールでレスラーをしている)4、ヘラクレス(レスラー、ブランドーとはライバル)。5、アトム。

彼ら全ての共通点は超高性能のロボットで、4年前に起こったペルシャ戦争に行っているということ。戦争の後それぞれの新しい職を見つけているけれど、もとをただせば彼らのような高性能ロボットは大量殺戮ロボットという兵器として使用された。しかし、このようなロボットの使用法を懸念したUNは大量殺戮ロボットを作ってはいけないという条約を定めた。ゆえに、世界中で7人しかいないのである。その7人を誰かもしくは何かが殺そうとする。

というのが、今のところのあらすじなのだけれど、本当に感心するのはテーマの奥深さ。アトムのようなロボットは機会として扱われるのか、それとも人として人権などを与えるべきなのか。

中をあければ部品が並ぶ機会だし、多くの人間が信じているように、ロボットには感情もなく、美的感覚もなく、欲もなく、憎しみもない。だが、驚くべきことに、この7人のロボット、あの戦争以来少しずつ進化しているのである、人間に近づいているのである。もちろん、計算外の発展であり、まだそのことに人間は気付いていない。本人たちもあまり気付いてない様である。アトムにいったては泣くことができる。(原作でアトムが泣くことが出来るのかどうか私としては知りたい。) 感情、愛情などを手に入れはじめたロボットは一体なにになるのか? 売り買いしてもいいものなのか? 壊れたというべきなのか、それとも死んだというべきものなのか? 感情などないはずのロボットをとおして戦争を語るなど、とても手のこんだ話に仕上がっている。

長くなったが、このまんが絶対おすすめ。ちなみにこの表紙の画がアトム。

そうそう、20世紀少年英語版を発見した。1ー3巻まででている模様。でもこれはやっぱり日本語だな。


柳広司のジョーカーゲーム

2009年05月04日 16時30分12秒 | ハードボイルド
今年の本屋大賞にもノミネートされたこの本、告白、のぼうの城に続き第3位を受賞した。これで、今年の本屋大賞1ー3位までの本は読み切った。
私がもし順位をつけるとしても、やはりこのとうりになっていたと思う。

湊かなえの"告白"と同じく短編小説をひとつにまとめたものだけれど、一つ一つ話が関連しているという構成になっている。だからというわけでは無いけれど、ちょっと物足りなかった。

時代は昭和の初期(太平洋戦争の直前まで)、拷問のけがによりスパイとして働けなくなった結城中佐はいままでにない本格的なスパイ養成学校を始める。 最初は陸軍から煙たがられ予算もないありさまだったけれど、得意のスパイ行為で陸軍のお偉方の弱みを握り、着実に幅をきかせていく。
この養成学校を卒業したものが主人公となり、1話ずつ話がすすめられていく。全部で5話あるのだが、やっぱり"野生時代"に掲載された第1話と第3話目がおもしろかった。残りは書下ろしとあるが、断然に質が下がる。でも、全体的にはまあまあ面白かった。でも、1500円払うほどではにので、文庫がでるまで待ったほうがいい。最後に私としてはもう少し結城中佐に軸をおいて話をすすめて欲しかった。

しかし、これが本屋大賞3位というのなら後の4ー10位はどうなのよ。