私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

オーロラを横から見ると

2008年03月24日 12時50分40秒 | 日常の話
オーロラを真横からみるとこんなんらしい。スペースシャトルからの写真。

今日はなんと27度。今週はずっと27度らしい。
車を運転していたら遠くに陽炎がたっていた。そりゃ夏だよ。

来週はいよいよカリフォルニアに出張で忙しい。ので数日おやすみ。


今よんでいる本
ハサミ男 結構おもしろい、感想を後日書く予定
竜が邸殺人事件 しょうこりもなく御手洗シリーズ。でもスピンオフなので、なんと主役は石岡君

乙一の"GOTH"

2008年03月18日 09時13分44秒 | ホラー
久しぶりに感心させられる本を読んだ。偶然これを図書館で見かけ、作者も知らないまま借りてきたけれど読んでみてびっくり。なんとよく出来ている本なのだろうとうならせられた。

主人公の"僕"は平均的な高校生を演じているが実は死体現場を訪ねて歩くのが趣味という少年。自分の心の暗い部分をちゃんと分析、理解しつつトラブルを起こさないため笑顔でよくいる高校生をしている。その"僕"のクラスメートの森野夜も同じように死体や猟奇事件などに興味をもち"僕"とは共鳴し合う仲。 唯一の違いは"僕"は殺すことをファンタジーするけれど、夜は死体になることにファンシーする。こう書くとただの悪趣味な暗い高校生のようになってしまうけれど、この作者実によく人物が書けているのでこの2人に最後には少なからず好感を持つこと間違いなし。

猟奇的な死体の話自殺の話が書かれているにもかかわらず、この2人の人物を通してみているので全てが静寂のなかで行われている様な錯覚に陥る。 その反対に、ワイドショーや近所の主婦のヒソヒソ話などのほうがよりグロテスクに映るのだからすごい。人間ならだれしも猟奇連続殺人事件などで色めきだちテレビや週刊紙を食入るように見た経験があると思う。口では恐ろしいといいながら一体どうやって殺されたのかという事を知りたがる心理。それをこの2人は清々粛々と正直にこなしている。

この2人の人物のキャラクターや"僕"の1人称によろ淡々とした語り口が私たち"普通"の仮面を被っている人々に実に居心地の悪い思いをさせる。フィルムノアーの様な江戸川乱歩の椅子のような, しくはカフカの虫やメルビルのバートロビーを読んだ後に感じるような独特の不安定さや居心地の悪さにも共通する。それがまた計算された上なのだからすごい。
全6話血生臭いかったり異常だったりするのにちゃんとミステリーの要素もあり、それだけには終わらない深い内容のもの。実によくまとまっている。

この2人の魅力を十分に分かるためにはちゃんと1ー6話全て順番どうりによまなければいけない。そういう意味で文庫本が上下巻の2冊になっているのに疑問を感じる。"夜の障"と"僕の障"と分かれている。たぶん1冊にできるところをあえて2冊にしてさらにもうけようとしているのだと思う。今回は躊躇なく単行本1500円の価値あり。文庫本でもでているけれど、あえて単行本を買うべきだとおもう。

この本読み終わって一回本をとじまた初めから読み直した。それほど心をつかまれる本だと思う。

佐々木譲の"制服捜査"

2008年03月16日 08時01分19秒 | ミステリー
意図したわけではないけどまたまた交番物。
けここみ交番とは違い、硬派なお巡りさんもの。1冊に5編はいっている短編集で、主人公の川久保が人口6000人の小さな北海道の街に駐在さんとして赴任して来るところから始まる。街の有力者との確執などなど小さい街ながらの人付合いになやまされる。駐在さんと頼られながら、やっぱりよそ者扱いされる川久保。 それでも真面目に実直に任務をまっとうする。 話的にはおもしろかったけど、さすがに5話目になると駐在さんの活躍がなんか行き過ぎる。1人で誘拐事件解決しちゃったり、それにかなり仕事ができる人なのになぜかまだ制服お巡りさんだし(高校生の娘がいるというので40歳過ぎているはず)。なんでわざわざ駐在さんにしたのかちょっとしっくりこなかった。これだけ切れる人なら刑事として話を作ればよかったのに。駐在さんというイメージと川久保がかけ離れ過ぎ。 まぁ図書館で借りたのであまり文句はいえないけど。同じ短編警察小説だったら横山秀夫のほうがオススメ。
という事で古本屋さんで200円というのが妥当なところ。

乃南アサの"駆け込み交番"

2008年03月13日 06時02分23秒 | ミステリー


聖大の交番シリーズ第2弾。感想からいうと1作目のほうが面白かった。
こちらは短編が4作入ったもので、主人公の聖大が派出所勤務になった町でおこる事件を描いている。
研修もおわりいよいよ一人前のお巡りさんとして不動山前派出所勤務になったけ聖大、地域のお年寄りのサポートのおかげで手柄を着実にたててゆく。今回はこのお年寄り7人組も準主役のようなかたちで話がすすめられている。
全体的になんか出来過ぎというか、ぬるま湯のようなというか、ちょっとガッカリだった。
まーこんなもんかなという程度、古本屋で250円だったら買ってもいいだろう、でも300円だったら買っちゃダメ。

島田荘司の"上高地の切り裂きジャック"

2008年03月11日 07時38分54秒 | ミステリー
またまた御手洗の本で申し訳ないがここ最近こういう安心して読めるお決まりの本を読みたいので仕方ない。まるで水戸黄門を見ているがのごとくきっちり予期した通り話が進んでいく。深いテーマもなければ悲しい話もなく登場人物がキャラどうリの行動をしてくれる安心感、御手洗のオレさま感も今ではまるでうっかりはち兵の食いしん坊ぶりをみているような定着感。

ということで、このシリーズ最新作(私が読んだ中では)、時代も2000年ということで携帯やらメールやらでてきて新装開店のような新しさ。1番最初の占星術事件が昭和56年だからそれから20年ほど経った計算になる。御手洗と石岡君も45歳にはなっているはず。それだからなのか、妙にオジサンくさい。いや、オジサンなのに妙に若者らしくしようとしている。
例えば、電子機器についてしつこく説明していたり。メールとスキャナーの扱いを強調していたり、メールのアドレスもしつこいほど繰り返したり。なんか、"こういう事ちゃんと知っているんだから"と自慢気に語るオジサンのようだった。いや、石岡君や御手洗がオジサンくさいといっているのではない、その後ろにいる作者の意図みたいのが見え隠れするのだ。作者は昭和23年生まれ、もうすぐ定年もしくはもう定年している世代の人である。たぶん、この作者こういう事もちゃんと知っているんだぞと石岡君を通して言いたかったのだろう。でも、やっぱり団塊の世代、昭和の臭いは拭えない。ちょっとピントがずれたカナ文字使いがそれを痛々しいほど表している。ファクスマシンって言うか? 普通ファクスだろう。メールもメイルと表記されているし。電話をプッシュって。。。。そりゃあプッシュホンだろうけどさ。
なにより、ここに出てくるOLの女の子のしゃべり方がなんかズレている。"えー"とか"いやー"とか、オジサンの頭の中で描かれているOLが喋っていますという様な浅はかさ。
なんかこういう細かいけどいたるところで妙なズレを感じたこの作品。作者の年を考えさせられた。

ちなみに、この本を私の前に借りて読んだ人が感想をいたるところに書き込んでいた。かなりお怒りだったらしく線を引いたりもしていた。警察がバカで探偵を頼らないと事件を解決できないのが腹に立つらしい。それを言っちゃあ。。。本も子もない。確かにどこの世界に警察が一般市民に情報をリークしその上事件を解決してほしいとお願いするだろう。しかし、ミステリーではそれがまかりとうるのだから仕方ない。それはずるいというのは水戸黄門に印籠出すなというようなもの。御手洗シリーズはそういうものなのであらかじめ承知して読まねば。

そうそう最後にもう一つ。この本の装丁なかなかよい。ちょうど肉を切裂いたようになっていてなかなか凝っている。でも、1600円だして買う必要なし。

島田荘司の占星術殺人事件

2008年03月10日 09時38分11秒 | ミステリー
ずっと前に読んだ本だったので全く話の内容を忘れていた。読み返してみて改めて御手洗シリーズの原点を見た気がした。

忘れていたが御手洗は探偵ではなく占い師で、このころはまだ東京に住んでいたらしい。その後、横浜の伊勢崎町、馬車道と引越し探偵をする様になったらしい。もちろん、石岡君もウサギのフンのようについていく。 しかし、このころはそれでも石岡君に負け犬気質はなく独自で捜査を薦めたり御手洗を鼻で笑ったりもしていた。しかし、この事件を機に2人の関係は決定的に変わったとおもう。

占星術事件事態は戦前の未解決の事件で、多くのホームズ君たち(石岡君も含め)が謎を解き明かそうと戦後40年あれこれと思考思索したがいまだだれ一人謎を解明したものはい無いという代物。 ミステリー好きな石岡君が御手洗にその全容を説明するところから話が始まる。そしてもちろん、石岡君が話終えて時点で御手洗は堂々と"1週間で解ける"と行ってのける。で、本当に1週間で犯人を挙げ、謎の全貌をとうとうと語っていた。石岡君この時点もう御手洗にメロメロ。その後は、もう"石岡君"のキャラしか生きていく道なし。
一応ミステリーなのであらすじやネタバレは避けるが。まー話自体は面白かったかな。最後はなんか2時間ミステリードラマのような終わりかただっけど。なにより、2人の関係を見つめなおせたので有意義だった。


今はまたまた御手洗シリーズの書下ろし"上高地の切り裂きジャック"というのを読み始めた。占星術殺人事件では昭和56年が舞台で暗やみ坂事件では確かまだ昭和だったはず。でも、この上高地事件ではいきなり2000年。途中をすっとばしたからしかたがないけど、しらない人物がいきなりしょっぱなから出てきて常連のような顔をしているので戸惑った。
往々にしてシリーズ物には一見さんお断りというような気配があり、忠実に毎回順序正しく作品を買ってこなかった読者にはつらいものがある。この最たるものが京極夏彦の本だろう。最初は4人だけだった主要登場人物が今や20人前後に達している。それも、主人公の古い知り合いの依頼主の隣に住んでいる男とか、主人公の古い知り合いが戦中に同じ部隊にいた部下とか。事件のたびにネズミ式算に増えていく。このシリーズにも言いたいことがいろいろが、これはまた次の機会にしておく。

最後に御手洗シリーズの通な楽しみ方を記しておく。御手洗が馬車道に住んでいるので、自然と横浜中心のことが書かれている。暗やみ坂の事件など京浜急行の戸部駅から始まっている。かなりマイナーな駅で京浜急行を20年以上愛用している私ですら毎度のように通過するけれど下車したことがない。出てくる刑事も磯子署の刑事とか、山下公園とかいろいろ。たぶん作者がこの辺に住んでいるのだろう。占星術事件で売れて横浜に引っ越して来たのだと思う。それを機に御手洗も横浜に居を構えることになる。京浜急行沿線に住んでいる人 あそこで殺人事件?とちょっと笑えることまちがいなし。

初出張

2008年03月08日 07時10分55秒 | 日常の話

3月の25日と26日にカリフォルニアに出張に行ってくる。
一体なぜ図書館員に出張が必要なのかとおもわれるかもしれないが、行くことになった。
本当にいくはずだった職員が急きょ辞めることになったので、代わりに私がいくことになった。
カリフォルニアとネバダの一部の図書館から成り立つネットワークのミーテイングで、その図書館どうしで本の貸し借りをしているため年。
に1回集まっている。外にただでいけるのでかなり浮かれている。それに、前に勤めていた図書館の子とも会えるので楽しみ。
辞めてしまう子とは折角仲良くなったのでかなりガッカリだったけど、NEWYORKに帰るらしいのでしかたない。早速上司に役立つところをみせて出張をたのまれた。 こうして、虎視眈々とポジションアップを狙っている。

少女漫画

2008年03月02日 06時24分16秒 | マンガ
おもしろいランキングを発見!
彼氏にしたい少女漫画に登場するヒーローランキング というもの。
圧倒的にTVドラマになった漫画が多いけど、ベルバラとかハイカラさんが通るとかときめきトゥナイトとかが上位に入っているのが印象的。
30ほどのランキングのうち26の漫画を知っているというのも我ながらすごいと思った。あなたはいくつ知っています?

彼氏にしたい少女漫画に登場するヒーローランキング


花沢類
花より男子 100 コミックス


千秋真一
のだめカンタービレ 85.7 コミックス


真壁俊
ときめきトゥナイト 63.6 コミックス


伊集院忍
はいからさんが通る 60.0 コミックス


道明寺司
花より男子 51.4 コミックス


松竹梅魅録
有閑倶楽部 44.3 コミックス


中津秀一
花ざかりの君たちへ 42.9 コミックス


アンドレ
ベルサイユのばら 42.1 コミックス


佐野泉
花ざかりの君たちへ 38.6 コミックス


西根公輝
動物のお医者さん 37.1 コミックス


菊正宗清四郎
有閑倶楽部 32.1 コミックス


速水真澄
ガラスの仮面 31.4 コミックス


須藤晃
天使なんかじゃない 29.3 コミックス


寺島伸夫
NANA 25.0 コミックス


入江直樹
いたずらなkiss 25.0 コミックス


久住智史
星の瞳のシルエット 20.0 コミックス


榎木拓也
赤ちゃんと僕 17.9 コミックス


沖田成利
生徒諸君! 17.9 コミックス


御村託也
山田太郎ものがたり 17.9 コミックス


山田太郎
山田太郎ものがたり 17.9 コミックス


竹本祐太
ハチミツとクローバー 17.1 コミックス


熊谷一哉
ハンサムな彼女 15.7 コミックス


真山巧
ハチミツとクローバー 15.0 コミックス


岩崎祝
生徒諸君! 13.6 コミックス


有馬総一郎
彼氏彼女の事情 13.6 コミックス


本城蓮
NANA 13.6 コミックス


森田忍
ハチミツとクローバー 12.9 コミックス


草摩夾
フルーツバスケット 12.1 コミックス


紺野芳弘
瞬きもせず 10.7 コミックス


羽山秋人
こどものおもちゃ 10.7 コミックス

最近本をあまり読んでいないので、感想文はおやすみ。
今読んでいる本

REALFOOD WHAT TO EAT AND WHY: 食の安全に関する本。
占星術殺人事件: 御手洗シリーズの最も有名な本。読み返し中。
4TEEN: 石田衣良の本。5ページ目にして、あきらめた。たぶん読まずに返すと思う。