私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

霞夕子シリーズの風のなんとか岬

2007年10月31日 06時32分21秒 | ミステリー
ラスベガスさすがに都会だけあって、日本人(在米)向けのサービスも充実している。最近知ったのだけど私立の日本人学校があるらしい。一体どこの会社がそれほどラスベガスに投資しているのかしらないけどびっくり。

あと、日本のスーパーマーケットもある。大野屋というのだけど、小さいわりには結構充実している。 リノに住んでいる時はアジアのマーケットはあったけど、日本の物だけという店はなかった。大野屋の中にはレンタルビデオ(もちろん全部日本のもの)のセクションや雑誌のコーナーやお総菜コーナーなどありかなり便利.
ビデオもドラマだけでなくお笑い、ドキュメンタリー、スペシャルものなどもある。でも、一体どれがおもしろいのかわからないので借りてないけど。働いている人はみんな日本人だし。田舎のスーパーみたいな感じ。

さらに驚くことに公立(区立とか市立とか)の図書館に結構な数の日本の本がある。
なにげなく家から一番近い区の図書館(CLARKCOUNTYLIBRARY という、私が働いているところとは別)にはかなりの数の日本の小説があり、その上週刊朝日と婦人公論も毎週新しいものがおいてあるし。これには驚いた。ただ置いてある本のコレクションの趣味がいかがなものか、というものが多い。郷ひろみ(ひろみってカタカナ?)の"ダデー"とか。多分誰かの寄付でなりたっているのだろうけど、なぜ? 郷ひろみ? すーごく暇なときにすらすどうリする類の本である。

そんな中で、先週夏樹静子の本を発見したので借りてみた。"家路の果て"をおもいだしてみて、この本ももしや面白いかもと期待したのでけど全然ダメ。"霞夕子シリーズの風のなんとか岬"とかいう本。先週借りたばかりなのにタイトルが思い出せないほどどーでもいい本だった。
こてこての火曜サスペンス2時間ドラマってかんじ。まータイトルみてそんな感じはしたけど、まさかこれほどとは。強引に話を進めるためにやたらとナレーションのような説明分があって、最後はさーこれでおしまいみたいな尻切れトンボ。悲劇のはずなのに、登場人物がよくかけてないため感情移入できないし。なにより、この本2時間ドラマの脚本家のために書いた下書きか?とおもわせるラフな作品。これで出来上がりでいいの?と問いたくなる。

ハロウィーン

2007年10月28日 05時32分13秒 | 日常の話
ハロウィーンまであと4日ほど。いままで住んでいた所は年寄りが多かったり、若い人が多かったりと全然子供の影が無かったためハロウィーンは毎年パスしていた。

ところが今住んでいる所は郊外の1軒家のため周りは家族だらけで子供だらけ。引越し初日に近所の子供が玄関のベルを鳴らして、"子供か犬いる?"と聞いてきた。"いない"と答えてからうちへの興味を無くしたらしくその後は音沙汰無し。

はたして、ハロウィーンには家に来るのか
普通ハロウィーンの飾りが無い所には来ないはずだけれど、飾りをやっていない家が60%ほどを占めるのでこのルールもさだかでは無い。ちなみにうちはもちろんこの60%のうちの一軒。新興住宅街なので近所づき合いなど皆無だし。それに、当日は小学校でハロウィーンをやるかもしれないし (安全のため子供が家を回るのをやめているらしい)。 私の友達は準備して待っていたけどだれも来なかったといっていたし。
居留守を使うか。お菓子を配るか。なやむな。

インターネットでハロウィーン関係のこの写真を見つけた。ちょっとかわいそう。

新車

2007年10月27日 07時54分09秒 | 日常の話


3週間前の話になるけれど、新車を買った。ホンダのアコード2007。
いろいろ考えた末、中古を騙されて買うより少し高くても新車を買うことに決めた。
悪徳不動産屋のことがトラウマになってるらしい。すっかり疑心暗鬼。
新しい車は、とっても気にいっている。においも新車だし、手垢とか無いし。
でも、買うまでが大変。
何百万という買い物なのに、全然楽しめなかった。車のセールスマンがアコギなうえヤクザなタイぷばかり。
買うまで帰さないぞという意気込みでやってくる。 買わないと言っているのに全然話をきかないし、しつこいし、うるさいし。とりあえず、もう後10年はセールスマンと会わないでいいと思うとほっとする。
車のかいものって理不尽だなとおもった。

目が痛くなるので、テンプレートを変えてみた。

夏樹静子の"家路の果て"

2007年10月26日 05時57分13秒 | ミステリー
不動産がらみのトラブルをこの前書いて思い出したこの本。
夏樹静子の"家路の果て。"
この本かかれたのは確か昭和50年の終わりごろだったと思う。バブルのため家の値段が急騰。頑張って家やマンションをかった人たちが殺人事件に巻き込まれていく話。夏樹静子というと2時間ドラマの原作者というイメージがあって、この本を手にとった時もさほど期待をしていなかった。ところが意外にも実によく書けている。舞台が昭和のはずなのに全然きにならず、主人公無しの違和感を感じないほど一人一人のキャラクターがよく説明されている。登場人物もリアル(というかすごく生活感がある)で、その分あれよあれよという間に落ちていく様に同情を超して恐怖を覚える。頑張って社宅をでて家を買ったあと、日々の生活が住宅ローンに追われ、電気すらつけられなくなり、家の欠陥が分かり、本社に"栄転"になったが残業手当が無くなり、出費が増え、長女の高校の入学金すら払えなくなり、銀行から催促の手紙が来て、とうとうサラ金に手をだしてしまって。。。という間に殺人事件がからんでくる。

その他にも4ー5人の登場人物がでてきて彼らの事情も明らかになりつつ、さーだれが都市開発課の課長を殺したでしょうというかんじ。これが全く分からないのだ。社会派小説としてよくかかれているけど、ミステリーでも超一級。最後までだれが殺人犯か分からなかった。この本、宮部みゆきの"理由"(バブル後の億ションと呼ばれていたマンションで殺人がおきる話)と背景がよくいているけれど"家路の果て"はバブルの真っ最中のはなし。
この2作品は続けて読むとおもしろいかも。
家/マンションを買う方はぜひ読んでもらいたい。

欠陥マンション

2007年10月15日 07時00分58秒 | 日常の話
日々の些事に忙殺され気付いたらもう10月も半ば。
ラスベガスに引っ越してから1月たったけど、あまりにいろいろな事があり1年も住んでいるような気がする。先ず、本来住むはずであったマンションが欠陥マンションであったため住んでいられず、3日目にはそこを出てホテル住まい。その間、荷物家具などは倉庫をかりてしまっておいた。それから、やっと今住んでいる家に落ち着いた次第。引越しの度にお金がかかり(あたりまえだけど)当初の3倍以上かかった。なにもかもスムーズに行き過ぎるなとおもっていたけど、まさか2度も引越ししなければいけなくなるとは思わなかった。
さらに追い打ちをかけるように、最初のマンションの管理をしている不動産やが敷金礼金を返さない上違約金まで払えといってきたので、弁護士に相談。その弁護士も役に立たず、結局いろいろリサーチしたり手紙を書いたりした結果悪徳不動産屋もようやく折れ、敷金礼金もかえってくることになった。悪徳不動産屋、欠陥マンションのことを隠しておきたいらしく、そのことは認めようとはしなかっけど、マンションのオーナーと建築会社がそのことについて今裁判で争っている最中。かれこれ2年以上裁判をやっているらしい。その事はリサーチをして判明、証拠として裁判記録と訴えるぞという最後通達を送ったら、悪徳不動産屋やっと折れて敷金礼金を返すといってきた。
これに時間と労力を使っているなか、家を探し、車を買ったり、新しい仕事を初めたりと本当にいろいろあった。
欠陥マンションのオーナーは次の買い手か借り手が見つかるまでその事実を隠しておくので、よくよくリサーチが必要だなとおもった。今までこんなことはなかったのでもう疑心暗鬼。人をみたら泥棒と思えということわざを思い出した。でも、賃貸契約だったのでよかった、これが売買契約だったらもっと大変なことになっていたはず。