私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

貴志祐介の新世界より

2011年06月22日 19時08分33秒 | ファンタジー
すーーごくおもしろかった。 もう読み始めたらとまらない。
SF・ファンタジーなんだけど、ファンタジーぽくないっていうか、昔ながらのファンタジーとはちがった現実派SF。
なんでこれが直木賞をとらなかったのか謎(日本SF大賞はとったけど)。
この本は図書館でかりてしまったけど、絶対文庫で買いなおそうとおもった。
ちなみに、ハリーっポッター、ナルニアなどは嫌いな私がおすすめするファンタジーSFものです。
この作家さんで有名なのは”黒い家”とかだけど、これが間違いなく一番。
私としては映画化してほしいとさえ思う、ちょっとむずかしいかもしれないけど。
私のなかではBEST of 2011

角田光代の八日目の蝉

2011年06月12日 17時11分58秒 | ミステリー/文芸

最近話題になっているようなので興味津々だった。

不倫相手の赤ちゃんを盗んでしまった希和子、新しく薫となずけて逃避行の生活をはじめるというあらすじだった。
おもしろそうだなとおもって借りたが、思っていたのとちょっと違っていた。

本の半分はこの誘拐された赤ちゃんが大きくなって自分の過去を振り返る話になっている。
私が思っていたような愛人と妻の確執とかとちょっと違っていた。
男もめぐっての2者の争いではなく、母親としての自分に重きをおいている。 
はっきりいって、男はもうどうでもいい状態、まったくこの本のポイントではなかった。
それはとてもリフレシングな着目点だった。 
これはこれでいいけれど、対岸の彼女や森に眠る魚のほうが読み応えがあった。