看護師さんから胃瘻の話をされた。
突然の展開だった。
昨日、朝から飲み込めなくなった。
それが昼過ぎになっても続いた。
言語聴覚士のリハビリさんに電話し、状況を説明する。
すぐ診に来てほしかったが、
連休明けに来てくれることになった。
午後になっても改善しなかった。
何度やっても口からこぼれ落ちる。
朝から何も食べていないことになる。
心配になって、もう一度診療所に電話すると、
夕方、看護師さんが来てくれた。
体温37.2度、血圧、肺にも異常はなかった。
ポカリゼリー、バナナペースト、イチゴペースト、ヨーグルト
をテーブルに並べて待っていた。
看護師さんが試してみるが同じだった。
そのうち、スプーンの丸い方で
舌をちょっと強めに押してから
ポカリを乗せるとゴックンしてくれた。
オーッ、私は声を上げた。
そうやって他の物も少し胃に入った。
☆ 看護師さんが、胃瘻について話した。
もう、その時期に来ているのではないかという。
胃瘻に対する誤った知識と先入観から
私はすぐに同意は出来なかったが、
話しを聞いているうちに
少しずつ傾いていった。
先生の診察は再来週の予定になっている。
あるいは来週に早まるかもしれない。
先生と話し合って決めることになるだろう。
それまで、再び呑み込めなくなったら
連絡することにして
看護師さんは帰っていった。
ありがたかった。
この件を娘達に連絡した。
電話の向こうで何か微妙な空気を感じたが
私は乱れないよう、淡々と伝えた。
二人とも賛成してくれた。
ヨダレや食べ物がこぼれて
呑み込みが悪くなった時点で
いつかはその日が来ることは
想像がついたはずなのに
全く考えてもいなかった。
2~3年前だと思うが、
先生から、「考えていて下さい」、と
言われていたが、
まだまだ先のことだろうと封印していた。
突然の展開でうろたえてしまった。
落ち込んでしまった。
今日は呑み込んでくれるだろうか・・・。