まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

びわ湖の春 音楽祭 2023

2023-05-01 18:23:17 | kyokyo
2023年4月30日(日)13:00 開演 @滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール・大ホール
指揮 : 阪 哲朗 / 独唱: 老田 裕子(ソプラノ) / 管弦楽 : 京都市交響楽団


            *  *  *  *  *

● モーツァルト : モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」 K.155

● ベートーヴェン : 交響曲第7番 イ長調 op.92
京響の演奏で、この作品を聴くのは、これが4回目のことになります。2011年9月の兵庫(西宮)公演、2012年4月のスプリングコンサート(指揮は、いずれも広上淳一さん)、そして、2017年6月の第613回定期(指揮は、小泉和裕さん)に次いでのこと。「リズムの神化」(リスト)とか、「舞踏の神化」(ワーグナー)とか評される名曲。みずみずしいリズムの躍動、推進力が大きな魅力です。

阪哲朗さんは、2020年8月の第648回定期以来の京響との協演になります。この定期は、コロナ禍の影響を受け、急遽、曲目が変更され、ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」(阪さんは、指揮とチェンバロの演奏を兼務)と、レスピーギの組曲「鳥」という、室内オーケストラの規模で編成された二曲が披露されました。コンサートマスター(独奏)は、奇しくも今回と同じく、石田泰尚さん。そして今回は、ついにフル・オーケストラの編成で、本格的な交響曲。ようやく、その手腕、力量の見せ(聴かせ)どころといった感じになりました。

主にドイツ・オーストリア圏の歌劇場やオーケストラで、実績を積み重ねてこられた阪哲朗さん。さすがに、オーケストラの歌わせ方、コントロールが巧みで、指揮されている姿を見ていても無駄がなく、しかも表現が豊か。そこから音楽が流れているような感じさえ受けました。前任の沼尻竜典さんと同様、京響とのコンビでの名演、熱演の期待を抱かせるのに十分な、幸先のよい門出の演奏会になりました。



コメント (2)
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