まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

京都市交響楽団 第626回定期演奏会

2018-08-27 18:54:06 | kyokyo
祝! 高関健さんが受賞 サントリー音楽賞

2018年8月26日(日)14:30 開演 @京都コンサートホール・大ホール
指揮 : 高関 健 / 独唱 : 木下 美穂子(ソプラノ)・小原 啓楼(テノール)・大西 宇宙(バリトン)
合唱 : 京響コーラス / 京都市少年合唱団

            *  *  *  *  *

● ブリテン : 戦争レクイエム 作品. 66
初演は、英国のコヴェントリー大聖堂。 天にも届くような、巨大な大聖堂の空間で執り行われた壮大な献堂式。
今回の京響定期も、コンサートホールの立体的な構造を上手く利用した、独唱者・合唱団の配置がとても印象的。

8月定期は毎年、合唱付きの大編成の曲というのが定番。 京響コーラスも、いつも通りの安定感のある歌唱ぶり。
3人の独唱者の力量は申し分なく、京都市少年合唱団のコーラスも、天上から降り注ぐ天使の歌声のようでした。

オーケストラは、大編成の管弦楽団と小編成の合奏団に二分される。 楽団員の方の配置が普段と異なるのが新鮮。
いつもとは異なる複雑な配置ながら、高関さんの指揮は明晰かつ機能的。 声楽陣とのバランスや連係も見事でした。

ラテン語や英語のテキストは全く意味不明ながら、やっぱり、音楽は人類共通の言語。 終曲は実に感動的な体験。
二度の大戦で犠牲となられた方々への哀悼の念と、永遠の平和を希求する強い思い。 心からの祈りを捧げました。




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