2013年11月24日(日) 午後2時開演 @京都コンサートホール
オーケストラ・ディスカバリー 2013 ~こどものためのオーケストラ入門~
指揮 : 川瀬 賢太郎 / 管弦楽 : 京都市交響楽団
独奏 : 藤原 道山(尺八) / 東儀 秀樹(笙・ひちりき) / ナビゲーター : ロザン
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● 中山 晋平(宮川 彬良 編曲) : 砂山
「海は荒海、向こうは佐渡よ」。 詩人・北原白秋が書いた詞に、中山晋平が曲を付けました。
一流の文学者と音楽家の手による唱歌の数々は、日本の誇るべき文化遺産だと思います。
● 宮城 道雄(日下部 進治 編曲) : 春の海
ロザンのお二人の第一声が、「いやぁー、正月気分ですなぁー!」。 まさに一足早いお正月。
年始のTV番組のBGMで必ず流れる、お馴染みの名曲。 尺八の音色が清々しく響きます。
● 東儀 秀樹(日下部 進治 編曲) : 越天楽幻想曲
平安貴族を思わせる「衣冠束帯」の艶やかな装束で、東儀さん登場! 「何とか麻呂」みたい。
笙・ひちりきの独特の音色に魅了される一曲。 笙は携帯型のパイプオルガンのような楽器。
● モーツァルト : フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313 から第1楽章
道山さん、紋付&袴の「正装」から現代的なフォーマルな洋装に着替えて、再びステージへ。
尺八でフルート協奏曲を演奏するという離れ業を披露。 これには、モーツァルトも驚いた!?
● 一ノ瀬 響(日下部 進治 編曲) : 琥珀の道
道山さんの学生時代の友人が、尺八のために作ってくれた曲。 オーケストラ用の編曲で。
尺八をフィーチュアした上質のフュージョンを聴くような感覚。 身体が自然にリズムを刻む。
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● 東儀 秀樹(山下 康介 編曲) : 蒼き海の道
唐招提寺の開祖・鑑真和上の苦難に満ちた渡航の道のりと、高く尊い志を表現したもの。
まさに「海のシルクロード」と呼ぶにふさわしいような、壮大なスケール感をもった曲です。
● プッチーニ(栗田 信生 編曲) : 歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」
フィギュア・スケートの荒川静香さんが、フリー演技の曲として採り上げたことでも有名な曲。
東儀さんのひちりきが、まるで主役のテノール歌手のように、朗々と高らかに歌い上げます。
● 外山 雄三 : バレエ組曲「幽玄」から「天人の踊り」
外山雄三さんは、京響第4代常任指揮者を務められた、私たちには馴染み深い音楽家です。
前半の優美なフルート(もちろん、清水さん!)と、後半の勇壮な打楽器との対比が面白い。
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● アンコール 一青 窈 : 「ハナミズキ」
最後にして、道山さんの尺八と東儀さんのひちりきがついに共演! 感動的なステージ!
古くから伝わる楽曲を大切に継承しつつ、新しい地平を開拓しようとする姿勢が素晴らしい。