Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

レンズの違いがあってこそ

2013-08-28 | 生活
眼鏡屋に行った。二年前に新規購入を考えて、検眼の後、枠もレンズも選択した。そしてオファーも貰ったのだが、金額が前回よりも二百ユーロも高くなっていて尻込みした。そしてなによりも、眼鏡マイスターがあまり強く勧めなかったのが気になって断念した。

そして今回親方を訪ねると休暇中ということだった。日曜日にひょっこりとドロミテの写真のCDRをもって家をを訪ねてきた山仲間の親方とは別人であるが、その人がいないと駄目なのだ。休暇明けを待って改めて訪ねることにした。今度はこちらも覚悟は出来ているが、先方がどのような態度を示すか?

なによりも車の運転での近視が進んでいるようで気になっているのだ。事務仕事の効率などは落ちたままで、慣れで済ましているが、運転事故となると後悔ではすまない。少々の投資は仕方が無い。

勿論、度が合うようになると、クライミング中の危険防止だけでなくて、じっくりと若い女性の表情を観察できるようになる。一寸した心理的な動きを見逃さないようにしたいだけでなくて、要は鼻の下を長くして見つめたいのである。それゆえに、ここ二三日中に発注してと思っていたのだが、それは適わなかった。

クライミングでは、花崗岩のような細かな襞を読み取る必要は雑食砂岩では無いが、遠近感や影などは下から観察しやすいようになるに違いない。問題は、二月も登ればグラスや枠に傷が入ってしまうことだろうか。今更ガラスには出来ないが、禁物である。

新しい小型デジタルカメラを探している。ドロミテで皆が持っているキャノンのそれを改めて比べると、最近のものは大分軽くなっているのに気がついたからである。少なくとも使用している十年以上前のサイバーショットの初期のものが200グラムを越えているのに対して、現在のものは140グラムを切っている ― 250グラムほどでミラーレス一眼レフもあるという時代だ。その差は安全冠つきカラビナ一個に相当する。こうなれば買うしかないのである。そもそも機能は比較にはならなかったが仕事にも使って、大きさは兎も角重量ではそれほど不利ではなかったからである。

今回は、重量以外にもポートレートなどにも力を発揮するものが欲しい。その最大の理由は、子供のときから被写界深度と絞りを学びまたライカM3などを触ってきたが、結局は今までそれをそれほど使いこなせずにいた。しかしここに来て、デジタル処理やその他の経験も積んで初めてデジタルカメラの機能が飲み込めてきた。所謂バカチョンカメラを使っているのだが、そうしているうちに初めて雑多な知識などが技術的な解析として役に立ってきたのである。恐らく今後も本格的にカメラを弄る時間も機会もないように思われるが、デジタルの機能を生かす方法が漸く見えてきたからである。

そして今、アイフォンとこうした小型デジタルカメラが競合になってきているという。なるほど一台で全てが済めばそれに越したことは無い。しかし現在のIPHONEレヴェルではまだまだ仕事には使えないと感じている。そもそも新車を買うまでは十分な移動事務所とはならないと考える。そしてこの十年ほどは現場で仕事をしたり現地で資料をあさったりする仕事から離れているので、その必要もあまりないのである。

基本的には、風景写真などが主体となるのであるが、そうしたバカチョンカメラの制約の中で写し込める自信がついてきたのである。そして携帯電話のレヴェルとは全く異なる写真や動画を撮るのが目的である。特に最近の多機能の写真モードのような考え方はマニュアルの可能性をなくしている反面、それに勝る機能性や速写性能を加味していて、今までの知識や経験を活かしてとても面白い構図を狙える可能性が見えてきたのである。その中でもポートレート的な撮影は、言うなればもともと知識や技術があっても素人が素人を写す限り限界があった分野で、証明写真に準ずるものさえ技術的に困難なものであった。その裏をかいた写真撮影を試してみたいと思ったのである。



参照:
ガブリエリ・ルッペに学ぶ 2013-07-23 | 文化一般
ライカ社のエルンスト二世 2007-03-12 | 雑感

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