Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

首都圏に退避勧告が出た時

2011-03-24 | マスメディア批評
「首都圏に退避勧告が出た時のシュミレーションは出来ていない」と、知日家の教授は夕方の座談会番組で語った。彼ら日本学者は日本の公の資料を根拠にして、それで生計を経てているからこそ、そのようにしか答えられないに違いない。だから、フランスなどを中心として「日本食はもう食べられない、鮨は終わり」だとするような日本を世界の果てに追い遣るような立場には強く抗議する。なるほど元外務省の外高官などがEUの態度に抗議をした行動に呼応していて、彼らが如何に糊口を凌いでいるか良く表れている。正直個人的に知己もありながら連中を賤しいと感じることは侭ある。

政経の専門の学者ばかりであるので、主に経済的な影響や財政の今後が具体的に示されていた。特に目新しいことはなかったが、菅首相への好評価が興味深かった。その反面、政府の情報政策などが非難されていて、民主化へと社会で十分にオープンな議論の出来ていない政治への危惧が改めて示された。

財政においては、赤字国債と増税の可能性も検討されたが、印象に残ったのは特別財源としての増税で、個人的には東ドイツ援助への税金のようなものをイメージさせて、東北・関東復興税のようなものは悪くはないと感じさせた。

社会保障制度も触れられていたかも知れないが、疾病の増える原発事故の余波による公的医療保険制度の崩壊には触れられていなかった ― そもそも無駄な被爆を重ねる早期癌発見医療などはその保険支出額との収支からしてもただのハイエナ経済システムの賜物でしかない事を指摘すべきである。

さらに建設分野などでの大きな活力が期待されるなど、誰もが考えている復興への経済的なシナリオである。しかしそこにも遷都などが折り込まれておらず、あくまでも現在の福島がソフトランディングした場合の計算で、本日のNHKの放送内容と全く異ならない。

そして国民の節約・節電であるが、それは日本人のことだからやり遂げるだろうとする見解である。夏のクーラーは、寒いほどに冷してあるのを止めれるのみならず、完全に切ることが出来るかどうか?人の少ない地域や涼しい北海道に入植すべきであろう。そしてそこで今後の東北のようにシンプルライフをはじめるのである。

優秀な人材は劣悪な放射線から家族を護るために海外へと更に流出する。時々日本でTVなどで技術解説して、糊口を稼いで西海岸の自宅へとんぼ返りに戻れば快適である。東京に首都がある限り益々日本は空洞化して荒廃して行く。本日も東京脱出の波が絶えないことが夕方五時のニュースで報じられていた。それを伝えないのは日本の放送局だけのようである。それはなぜか?

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